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番外編【第一部】
宝物
「じゃあみんな~!おとうさんでもおかあさんでもペットでも!なんでも好きなものを描いてね~!」
先生にそう言われて僕の頭には描きたいものは一つしか浮かばなかった。
「そら!なにかくんだ?俺はな!レッドをかく!」
「あらし、ほんとにすきだね。」
嵐はいつもいつもレンジャーの話ばっかり。本当に好きなんだな。僕には何が面白いのか全然わからない。
「そらくん、なにかいてるの?みきはね!そらくんをかく!!そらくんのことだいすきだから!!」
クラスで1番可愛いって言われてるみきちゃん。
「そうなんだ。ぼくは、ちーをかいてる。」
「ちーってなぁに?」
「ぼくのたからもの。」
「みきはそらくんをかくのに、そらくんはみきをかいてくれないの?すきなのをかくんだよ?みきはそらくんとちゅーしたいくらいすきだよ?そらくんもでしょ?」
「べつにみきちゃんのこと好きじゃないもん。」
そう言った途端にみきちゃんは泣き出してしまった。
何事かと先生がやってくる。
嵐が説明すると、
「そらくん、お友達にそんなこと言っちゃだめでしょ?」
「だって、みきちゃんはぼくのことお友だちじゃなくて好きなんでしょ?僕はちゅーしたいとかのいみでみきちゃんのこと好きなんじゃないもん。ともだちとしてならいいけど。」
そう言えばみきちゃんは余計に泣くし、先生は何も言えなくなっていた。
結局、みきちゃんが違うテーブルにいくことで解決した。
「おまえ、けっきょくなにかいてんだ?・・・だれだこれ?とおさん?すずやとかか?」
「ううん。これはね、ぼくとちーだよ。」
「ちーってあのそっきんべやのおくにいるやつか。」
「うん。ぼくのたからものなの。あらしにはぜったいあわせない。ちーはぼくのだからね。」
「べつにいいけどさ、ちーはおとこなんだろ?しかもとしうえだろ?だったらいつか、けっこんとかしちまうんじゃねえの?」
・・・・・けっこん?
そんなのやだ。
やだ。
「やだ。ちーはぼくのだもん。だれにもわたさないもん。」
「おまえだっていつかけっこんとかすんじゃん」
「ぼくはちーとけっこんする。」
「おとこどうしじゃけっこんできねえんだぞ?しらねえのか?」
「だったらけっこんしなくていい、ちーとずっといる。ちーがいればそれでいいもん。ほかはいらない。」
「ふーん。そらってへんなの~!」
変って思われてもなんでもいい。
僕の宝物なんだから。
「できた!!!」
早く帰ってちーに見せるんだ!
今日はちーの誕生日だから、お誕生日おめでとうって書いたんだ。
おめでとうって言っただけであんなに喜んでくれたから、きっともっと喜ぶ!
プレゼントのマフラーと一緒に渡したらきっといっぱい笑ってくれるよね!
「え!その絵!!なんでちーが持ってるの?」
「若がくれた。空と嵐さんの物整理してたら空が渡しそびれたやつが出てきたからって。これ、俺がいなくなった日に渡そうとしてくれてたの?」
「まぁ、そうだけど、5歳の時のやつだし恥ずかしいんだけど、、、」
「空からもらったものは全部宝物だからいいの!!」
「僕にとってはちーが1番の宝物だよ。」
「・・・・そんなん、俺だってそうだよ、、、」
真っ赤になってかーわーいー。僕の宝物。
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