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番外編【第一部】
続・千秋の誕生日
「ねぇ、空、まだアイマスク外しちゃダメなの?ここどこ?」
「もうちょっと~」
映画館の後少し甘いもの食べて、買い物して、そしたら目隠ししたままここに連れてこられた。
結構長いこと運転してたよな、、
どこか室内だ。しかも靴を脱いで入ったってことはホテルとかじゃないと思う。
前に行った温泉旅館とか?でもそれだったら中居さんとかの声するよな。
人の気配はすごいするんだ。10人以上いると思う。空が連れてきたってことは安全なんだとは思うんだけど。
「よし!目外すよ!!」
空に目隠しを外されて目にした光景は
「「千秋、誕生日おめでとう。」」
「千秋様、おめでとうございます!」
「「「「坊ちゃん!おめでとうございます!!!」」」」」
お父さんにお母さん、玲さん、それに組の人たち。
「ちー、おめでとう。今年はちーの家族と一緒にお祝いしよ?」
嬉しくなって空に抱きつく。空は俺が泣きそうになっているのがわかってすぐに背中に手を回し優しく撫でてくれる。
「千秋、お母さんたくさん料理作ったのよ?一緒に食べましょ!」
「っ、うん。ありがとう、、っ」
唐揚げにお寿司にケーキにチキン。
誕生日とクリスマスが一緒になったようなメニュー。お母さんが言うにはパーティーメニューって何作っていいかわからなくてネットで調べて出てきたものを作ったんだって。
そのどれもが美味しくて、こんなにたくさんの人に祝ってもらったのは初めてだったから照れてしまったけれど、本当に、本当に嬉しかったんだ。
「千秋、空くん、こっちにおいで」
そう言ってお父さんが連れて行ってくれた部屋には俺のアルバムがあった。
「ずっとしまっていたんだ。見ると悲しくなるからね。でも、千秋とまた会うことができて、今日は誕生日だから昨日久しぶりに出してみたんだ。」
ページを捲ると生まれたばかりの俺の写真がたくさん入っていた。
普通のアルバムと違って生まれて数日分しか写真はないけれど、お母さんに抱っこされていたりお父さんが不恰好に抱っこしていたり、まだ小学生くらいの玲さんが抱っこしているものもあった。
「ぁ、、」
最後のページにはお父さんとお母さんと、お母さんに抱っこされている俺の3人で写っている写真があった。
そのページのアルバムは下の方が少しクシャっとなっていて、濡れた跡もあった。
どんな思いでこの写真を現像して、どんな思いでアルバムにしたんだろう。
涙を流してまで、こうして残してくれた。
「この写真、俺も欲しい。」
「いいよ、現像して今度渡そう。」
「ねぇ、お父さん、お母さん、今度さ、3人で写真取りに行こう?家族写真。」
そう言うと2人は涙を流しながら笑って頷いてくれた。
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