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番外編【第一部】
千秋の誕生日・空編
わかってる。
ちーが両親と仲良くできることも、こうして誕生日を一緒に祝うことができなかったから、ちーにとってはじめての家族での誕生日のお祝いだもん。
僕だって楽しい。お義父さんもお義母さんも大好きだし。
でも、本当にこんなこと言うなんて器小さすぎるんだけど、僕にとっても8年ぶりに一緒に祝える誕生日。しかも恋人になって初めての。もうちょっとイチャイチャしたいだなんてわがまま思ってしまう。
今夜はここで泊まりだからエッチできないしな。
嫌だな、こんな心狭いの。
ちーのことになると余裕が全くなくなる。
「お父さん、お母さん、俺明日仕事だから今日泊まれなくなったんだ。ごめんね?」
「そうなのか。仕方ないな。また今度2人でゆっくり泊まりにおいで。」
そうして見送られて車に乗りこむ。
明日仕事になっただなんて聞いてなかった。安全運転で急がなくちゃ。
横をチラチラ見るとちーがニコニコしていて、お義父さんやお義母さん、玲さんからもらったプレゼントが嬉しかったんだろうなと僕まで嬉しくなった。
「よし、到着!ちー、もうちょっとで日付超えちゃうよ?早くお風呂入って寝ないと!」
「・・・空の鈍感。」
「?なに、が?」
もう日付超えそうなのに僕の手を握ってくる僕の恋人。明日仕事なんだから早く寝ないとちーがの体に負担かかるのに。
「明日仕事は、嘘。仕事休み。今日は実家に泊まりたくなくてああ言ったの。なんでかわかる?」
「・・・わかりません、、」
いや、少し期待している。
「空と2人になりたかったから。空と、イチャイチャしたかったの!ばか!空だって2人がいいって思ったんでしょ!だけどそんなこと言ったら心狭いなとか考えてたでしょ!空わかりやすいからバレバレだよ!」
バレてたのか。僕のこの狭い心が。
「俺だって、初めての恋人との誕生日で、毎年、空から貰ったプレゼント抱きしめて誕生日過ごしてたんだから、8年ぶりに一緒に入れるの嬉しいもん!」
もう我慢ならなかった。戸惑いの声を見せるちーを引っ張って寝室にいき、本能のまま唇を奪う。
お風呂、という声が聞こえたが止まれる気がしない。
大好きで仕方ない人と愛し合うことができる。大好きな人の生まれた日を共に祝えることが嬉しくて仕方ない。
「・・・腰痛い。」
「後でちゃんとお風呂連れて行きます、」
「ねぇ、空?あれ、言って?」
「千秋、生まれてきてくれてありがとう。愛してるよ。」
「空にそれ言ってもらえることが1番幸せ。」
「あ、プレゼント!!」
今日のカバンの中から取り出し千秋に渡す。
「・・マフラー」
「うん。ちーに出会えて初めに渡したプレゼントがマフラーだったから、恋人になって初めてのプレゼントはこれって決めてたんだ。」
ちーがへのプレゼントはマフラーにした。
「あれボロボロになってたから、嬉しい。しかも、すんごいふわふわなのに手触りいいし。空のおかげで冬乗り越えれそうだ。」
「これがボロボロになったらまた僕がプレゼントする。ちーのマフラーは一生僕が買ったものね!」
ぎゅっと抱きついてきた恋人にキスを贈る。ちーがの誕生日は自分の誕生日より大切って思える。1年のうちで1番大切な日。
誕生日おめでとう、千秋。
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何か思いつけば番外編は追加します!
本日の夜の更新から第二部開始です!
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