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【第二部】 2章
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あれから数日、今日は2人が児童相談所の職員に連れられて母親に面会に行く日だ。今日までずっとここから離れたくないと2人に訴えられ、俺はもうどうしたらいいか分からなくなっていた。
俺だって離れたくない。でも、強制的に連れられてしまう。でも、ずっと一緒にいたい。
引き取りたいと言っている母親は今後は会わないで欲しいと言っているそうだ。この子達を引き渡したら、俺たちは2人の成長を知ることもできなくなる。小学校の卒業式も、中学校の制服も、部活も、受験も、高校生の姿も。何も見れなくなるんだ。
そう思うと涙が溢れて止まらなくて、仕事中はどうにか精神を保っているけれど、家だとそれが難しくて夜中魘されて、泣いて、空に起こされて。それを何度も繰り返してしまって空も寝不足にさせてしまっている。
「ちーの心が限界になっちゃうから、無理しちゃダメだ。」
そう空は言うけれど、頑張って心を保とうとしても無理なんだ。
「パパ、いってきます。」
「いってきます。」
不貞腐れながら職員の人に連れられて出かけていった。
2人が見えなくなると膝から崩れ落ちてしまった。空がとっさに支えてくれなければ地面に座り込んでしまっていただろう。
「・・・俺は女じゃないからダメなの?母親だから2人を引き取れるの?俺はダメ?」
「ちー!大丈夫だから。2人にとってちーはちゃんと親だから。2人が帰ってきたら聞いてみたらいいよ。ね?」
「・・・うん。」
「今日は僕とゆっくりしてよう?昼には帰ってくるからどっかに食べに行こうか。」
「・・・うん。」
ごめん空。弱くてごめん。空も辛いはずなのに。みんな辛いのに。俺ばっかり弱い。ごめんなさい。
「ちーはそんなになるくらい2人のこといっぱい愛してるってことだよ。僕はこの8年、ちーと一緒に2人に愛情を注げたこと幸せだよ。それに、会えなくなるけれど僕たちからの愛は止めなくていい。僕たちはずっとずっと2人を想い続けよう。」
「・・・うん。」
「よし!2人が帰ってくるのを待とう!」
空、ありがとう。
2人が帰ってくるまでずっと抱きしめてくれて、時々キスもしてくれて、
「休日に2人いないの久しぶりだからドキドキするね。」
って言いながらまたキスをしてくれた。
「やっぱり嫌だ!!!ここにいる!」
面会してから2人の反対は強くなった。冬夜に聞いたところ、2人の母親は2人を見分けられなかったそうだ。もちろん最初は名前を名乗ったそうだ。母親がトイレで席を外したり2人のどちらかが席を外すたびに2人は場所をシャッフルしていたみたいで、最後まで一度も見分けられなかったそうだ。
それするために今日は珍しくお揃いの服着て行ったのか。いつもは違う服か色違いかで行くのに。
「パパはすぐに僕たちを見分けたし、父さんもすぐだったから余計に、、見分けてもらえない人と住むの嫌だよ。」
「冬夜、、、」
嫌だと言っていても刻々と時間は過ぎていく。
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