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【第二部】 2章
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「ほら、ギュッてしてるから寝よ?ちゃんとここにいるからさ。」
「やだ。寝ない。寝たら朝来るじゃん。寝なかったらあと10時間くらいあるじゃん。だから寝ない。」
ベッドに泣きじゃくる2人を運んだはいいが、全く寝ようとしてくれない。
トイレに行く時だって着いてくる。
こんなにも俺たちの元を離れたくないっていう意思を見せられると、俺たちだって明日、引き渡せない。本当は、笑顔で見送ってあげなきゃいけないのに、笑顔なんて絶対に無理だ。頭下げて頼み込んで、泣きじゃくって、連れて行かないでくれと叫びたい。
8年だぞ?8年もの間成長を見守ってきたんだ。
「よし、じゃあ朝までたくさん話そう。今日は特別に父さんが許可するよ。ちょっと待ってて、ココアとコーヒーいれてくるから。」
空、、、。
空だって毎日泣いてるのに、俺や子供達がこんだけ泣きじゃくっているからこんなふうに明るく振る舞ってくれる。
子供達に甘いようで、1番躾に厳しいのは空だ。俺は、ごめんなさいって言われるとすぐ甘やかしちゃいそうになるけど空は違う。何で悪いと思ったのか聞いて、もう2度としないと約束させる。怒りの感情で起こるんじゃなくていけないことはいけないとしっかり教えていた。
本当に、良いお父さんなんだよな。
「じゃじゃーん、これなんだ。」
「それ、、、」
「「なにそれ、アルバム!?!?」
「そう。2人が僕たちの元に来てくれてからのアルバム。まだ小さかったから覚えてないことも多いだろうしこれみんなで見よう。」
空や俺がたくさんとった写真から厳選して作っているアルバム。
最近はたくさんは撮らせてくれないけれど、俺たちがお願いすれば撮らせてくれるから日々増えていくアルバム。
「わ、ちっさ。めっちゃ目うるうるして泣きそう。」
「まだ赤ちゃんだからね、すぐ泣いちゃってなかなか泣き止まない時は困ったよ。」
「施設にすぐ戻されちゃうって思ってたんだよな。パパ達と離されちゃうって。」
確かに、この子達は朝に1番よく泣いた。試し期間中の宿泊とかは朝に施設に帰ってたもんな。
思えば、俺と空と春夜と冬夜の別れはいつも朝なんだな。
「ねぇ、これは何の写真?」
「あぁ、それは2人が大喧嘩した日の写真だよ。覚えてる?」
「全然覚えてない。」
「春夜がちーに抱っこされてるのに嫉妬した冬夜がちーによじ登ろうとして春夜が怒ったんだよ。僕とちーがどんだけ言っても仲直りしなくてさ、なのに朝起きたら手繋いで起きてくるからおかしくて。」
「えぇー!そんなあっさり仲直りしたのかよ!!」
「2人ともちーの抱っこ大好きだったからそのあと似たような喧嘩が何回もあったけどね。」
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