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【第二部】 2章
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喉乾いちゃった。
深夜に目が覚めた。空を起こさないようにそっとベッドから出ると腕をパシっと掴まれた。
「どうしたの?」
「喉乾いただけ。大丈夫だよ。」
心配そうに俺の顔を覗き込む空は俺の行動一つ一つが不安でたまらないみたいだ。そりゃそうか、心的な部分では俺はそらに心配ばっかりかけてきてるしな。
自分としては不安要素ないように思えるけど、空から見たら怖いみたいだ。
キッチンに行き、自分のマグカップをとる。これまでは4人分並んで置いていたが今は2つしかない。子供達の使っていた食器は空がしまった。今はまだ思い出すには辛いからって。
「っ、、」
水を飲み、マグカップを洗い、寝室に戻ろうとした時にふと視界に入ったものから目を離せなかった。
ペットボトルの蓋とアルミ缶のプルタブ
これは、小学校で集めてたものだ。毎月10日に小学校に持って行ってクラス毎に数を競うんだって言って2人が喧嘩しないようにそれぞれ2袋ずつここに置いてたんだった。ゴミ箱の影のところに置いていたから気づかなかったんだ。
このたまったの、もう小学校に持ってけないんだよ?だって、持ってく人がいないじゃないか。
あぁ、全然平気じゃないじゃんか。平気に見せようとしてただけで、平気じゃない。苦しい。辛い。
「どんだけ泣いたっていい。だから、無理に笑うことだけはしないで。お願い。」
いつの間にきたのか空が座り込んだ俺の横に来て背中をさすってくれた。
どれくらい泣いただろうか。この家は子どもたちとの思い出が多すぎて、どんどん溢れてくる。
だって、子供たちと俺たち4人のためにデザインして建てた家だから。
「僕がずっとそばにいる。ちーもずっとそばにいて?僕たちだけは、絶対にお互いから離れないから。」
「ぅぅ、、、そら、そ、らぁ、、、」
「ほら、こっち向いて。」
涙でぐちゃぐちゃになった顔を向けるとその涙を拭き取るように目元から口にかけて空からのキスが降ってきた。
「ん、、、っ、」
「ちー、、、んっ、、ん、好きだよ。」
「そ、ら、、今日は、寝たくない、」
「ん、僕も。おいで。・・・捕まって」
空の首に腕を回すと軽々と抱き抱えられる。同じ男なのにこんなに軽々と抱えられると少し悔しい気もするけど、いつもそれ以上にキュンとしてしまう。
カッコ良すぎて、子供達のことで悲しい気持ちと空へのドキドキで心臓がおかしくなりそうだ。
空だけは、いなくならないで。
空だけは。俺のそばにいて。
俺も、ずっとそばにいるから。
「空がいなくなったら、俺すぐ死ぬ。」
「僕もちーがいなくなったらすぐに死ぬ。ちーのいない世界なんていらないからね。」
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