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【第二部】3章
5 冬夜side
我慢ならなかった。
自分の勝手で僕たちを産んで、自分の勝手で暴力振るって、捨てて、引き取ってなのに、優しさで、愛情で僕たちを育ててくれた人のことを悪く言われるのは我慢ならなかった。
だから、
「パパたちのこと悪く言うな!!!」
---パチン
痛い、、、叩かれたほっぺもだけど、心が痛い。
「何すんだよ!!!やっぱり暴力なんじゃねえか!!!」
「親に向かってなんて口効くの!!」
なんでこいつは俺たちをまた引き取ったんだよ。再婚したんだろ?だったらそいつと勝手に仲良くしてろよ。それで子供でもなんでも作れよ。
「3人とも落ち着きなさい。春夜くんも冬夜くんも、お母さんにキツイ言い方しちゃだめだ。お前も、手を上げるのはいけないだろ。」
「あなた、、、、そうね、冬夜、ごめんなさい。でも、私はあなたたちとの時間も取り戻したいの。あなたたちを愛しているのよ?」
なんだよ。父親ぶって、母親ぶって、なんなんだよ。
僕たちの親は、ここにはいない。
家族は、ここじゃない。僕たちの家は、ここじゃない。
「・・・お願いします。パパと父さんのところに返してください。」
「冬夜、、、、。っぐすっ、、ぅ、」
春夜も泣いてる。
「ごめんね、それはできないんだ。」
大人に頼んでも無理なら、どうすればいいんだろう。車で2時間近くかかった。僕たちだけで行ける距離じゃないことは嫌でもわかる。行こうと思えば行けるのかもしれないけど、パパたちは喜ばない。たぶんまた、泣かせてしまう。連れ戻される。
「いつも大人は勝手だ。」
小さい頃も、今日も、いつも僕たちがパパと父さんと離れなきゃいけないのは朝だ。
朝なんて嫌いだ。でも、もうそんな悲しい朝すらこない。2人の元からもう完全に離されてしまったから。
夕飯の時間も無言、といっても大人は話しかけてきたけど僕も春夜も会話をできるような心の余裕はもう残っていなかった。
「冬夜、俺はずっとそばにいる。お前はずっとそばにいろ。色々捨てられちまったけど、俺たちが首から下げてるネックレスがまだある。これだけは、絶対肌身離さず持ってろ。これが、俺たちがパパと父さんの子供である証だから。」
「うん、、、、ちょっとトイレ行ってくる。」
涙を我慢しながら、春夜に言われたことを頭で繰り返す。僕たちはまだ子供だから、嫌な大人でも頼らなきゃならない。
我慢しろ。
いつか、いつかまた2人に会いに行くんだ。
ん?リビングから大きい話し声がする。
階段の影に隠れて盗み聞きをすると、
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