【完結】優しくしないで

にゃーつ

文字の大きさ
194 / 199
【第二部】3章

7

しおりを挟む

「これ、、、2人の字だよね、、?」

「うん、、、。と、とりあえず読んでみる?ちー宛の春夜のやつから、読む?」

「う、うん。」

動揺が隠せない。
もう関わらないでと言われていたし、俺たちも相当の覚悟を決めていた。覚悟を決めていただけで辛い日常ではあるんだけど。




パパへ

手紙が届いておどろいてると思います。
実は小学校の行事で1/2成人式というものをしました。その中で両親に手紙を書いて自分たちで郵便を出すことになって、俺にとっても冬夜にとっても親はパパと父さんだから2人に手紙を書くことにしました。
パパ泣いてないですか?パパは泣き虫だから心配です。俺と冬夜は時々泣いてます。でも体は元気だから心配しないでください。
1/2成人式で夢の発表をしたんだけど、俺は父さんが取ったみたいに弁護士の資格を取りますって言ったよ。会社を法律で守ってるって言ってたのがカッコよくて弁護士になりたいって思ったんだ。
父さんみたいになれるといいなって思ってる。パパは父さんのこと大好きだからいつも俺たちに自慢してたもんね。

ねえパパ、俺たちを引き取ってくれたこと本当に感謝してます。パパと父さんの子供にしてくれたことも感謝してます。何より、幸せな日々をありがとう。
俺にとってはいつまでたっても家族は冬夜とパパと父さんです。
大好き。

春夜より






冬夜の方も同じようなことが書かれていた。冬夜の夢は明先生みたいなお医者さんだって。パパがしんどそうな時に僕が治してあげたいからって。


「ちー、よかったね。子どもたちも僕たちと同じく離れていても家族だって思ってくれてるよ。」

頷くことしか出来ないくらい想いが溢れて止まらなかった。
こんなに嬉しいことが起こるなんて。

子どもたちからの嬉しすぎるプレゼントに感謝しかない。

「っ、、そ、そら。俺、お、れ」

「うん。わかってる。嬉しいけど辛い気持ちもあるよね。近くで見守りたいもんね。」

何も言わずともわかってくれた。
どれだけ自分に言い聞かせても近くで子どもたちを見守りたいって気持ちはなくならない。でも今は、この手紙が心の支えになる。子どもたちも俺たちのこと本当に大切に思ってくれていることがわかったから。

「空の手紙も見てみよう?」

「うん。そうだね。」

空の手紙にも同じようなことが書いてあったが、俺には書いてないことが書いていた。パパが知ると心配するかもしれないから父さんに言っとくねという書き出しで始まった現状を知らせる部分は俺たちに衝撃を与えた。

しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

嫌われ者の長男

りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....

【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。

はぴねこ
BL
 高校生の頃、片想いの親友に告白した。  彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。  もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。  彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。  そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。  同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。  あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。  そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。 「俺もそろそろ恋愛したい」  親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。  不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

処理中です...