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【第二部】3章
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「んっ、はぁ、誰だよちーとの時間邪魔したの。」
「また嵐さんだったりして。」
「嵐だったらキレる。僕行くから待ってて。続きしたい。」
嫌そうに玄関に向かう背中が昔から変わらなくて笑ってしまう。
この6年で家の中も少し変わった。見えるところには2人で使うものばかり。
空が同棲し始めた頃みたいにペアマグとか色々買ってきて新婚ごっこねと言ってきたから2人で笑っちゃったんだよな。
時間が少し楽にしてくれたんだ。でも、それでも、時折思い出して辛くなる時もある。4人分並んだ虎のぬいぐるみ、あの子達が好きだった、ジュース、お菓子を見かけた時暗い気持ちになる。
会いたいな。
「ちー!!!げ、玄関!!はやく!!」
なんだ?空がこんな大声出すなんてあんまりないのに。そう思い玄関へ行くと、
大きい2つの塊に抱きつかれた。
え?
「「パパ!!!」」
「・・・春夜?冬夜?」
「「うん!!ただいま!!!」
な、んで??え?どういうこと?
何が何だかわからなくて空の方を見るが空も混乱してるみたいで何もわからないという顔をしていた。
「あ、会いたかった。」
ここに来た理由とか、色々聞きたいことはあるけどすんなりと出た言葉はそれだった。
俺と同じくらいの身長へ成長した息子2人を抱きしめてひとしきり泣いた後、リビングへ通し棚の奥から昔使ってた2人用のマグを出し、コーヒーを入れた。
「どうしてここに?接触しないよう言われてたのに。もしかして黙ってきたのか?」
「違うよ。今日はパパと父さんにお願いがあってきた。」
そう言って春夜が差し出したものは何かの書類だった。
空はそれが何かすぐわかったみたいで驚いた表情で2人を見つめていた。
「これ、なに?」
「普通養子縁組の書類だ。2人が未成年だから家庭裁判所の許可がいるんだ。それ用の書類だろ?」
「そう。来週で俺たち16になるからさ。これ提出して、法律上もパパの息子になりたい。お願いします。」
「向こうのご両親には話したの?」
「話した。もちろん反対がすごくて、何ヶ月もかかったけど、16になれば親の同意はいらないんだって言ったらこれまでずっと待ってたのかって言われて。俺たち、引き離された時からずっと調べて動いてたんだ。どうやったらここに戻って来れるかって。そのことも全部話したらわかってくれた。」
「学費とか、生活費とか、バイトする!ちゃんとお金納めるから!だから僕と春夜をまたパパたちの子供としてここに置いてください!」
こんなこと起こるなんて想像もしてなかったよね、空。
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