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【第二部】3章
11
「ちー、そろそろ寝よ?」
「空、、、。うん。」
いつも通り、空に抱きしめられて、キスをして、また抱きしめられて布団を被る。
「ねぇ、空?俺すごい幸せ。」
「僕もだよ?」
「辛いこともたくさんあったけど、それ以上に幸せなことがたくさんあって、子どもも持てて、何より空とこうしていられることが嬉しい。」
「死ぬまで離さないし、ちーが死んだらすぐに追いかける。」
「うん、俺も空が先に死んじゃったらすぐ追いかけると思う。」
何度も交わしたこの言葉。ふざけ合って言ってるんじゃない。お互い本気の言葉だ。どれだけ子供達のことが大好きで、両親が大好きで、若達が大好きでも、それは空という存在がいて初めて成り立つから、空がいないとダメだから。
「空、キスして?」
「珍しいね、最近おねだりなんてあんまりしなかったのに。」
「今日がすごい幸せな日だから、その記念に。」
空ともう何度キスをしたんだろう。1万回くらいはもうしたのかな?
えっちも、何回したんだろう。何回愛を確かめ合ったんだろう。
数えることもできないほどたくさんキスをして、愛して、時間を共にした。
「んっ、、、俺の人生でさ、辛かった子供の頃も、若に拾われたのも、翔太さんに殴られたのも、全部空と出会うまでの過程だったって思うと不思議と辛くないように思えるんだ。」
「僕、ちーと出会えたことが何より幸せなことだった。あの日、ちーの部屋の扉を開けた自分を心の底から褒め称えたい。」
あの日、空が無理やり部屋に入って来なかったら、今俺はどうしてたんだろう。若の側近のまま?抗争とかで死んでたかもしれない。それか、人と関わることもなく自殺していたかもしれない。
そう考えると、空に救われてきた命だな。
「空と一緒に暮らすようになってから些細なことも幸せに感じるようになった。空のおかげ。」
「僕は、ちーと出会うために、ちーと幸せになるために生まれてきたから。そう、確信してる。」
何年もの間俺の根底にあったもの。
今ならはっきり言える。
「ねぇ、空?」
「なに?」
「俺、生まれてきてよかった。」
「・・・・・・っ、、ほんとに?」
「ぅん、心の底から思うよ。生まれてきて、よかった。空と出会えたから。」
「その言葉が、ずっと聞きたかった。僕はずっと、ちーが生まれてきてくれたことが嬉しかったから。感謝してたから。」
「空のおかげでこう思うことができたんだ。ありがとう。」
空への感謝と、過去の自分への励まし、全てを込めて今思うんだ。生まれてきてよかったって。
「ちー、生まれてきてくれてありがとう。愛してる。」
「うん、俺も愛してる。」
また2人でキスをする。
「ねーえ?入っていい?」
「今日はヤんなよ~」
ドアから春夜と冬夜が覗いていた。
びっくりしたが、2人は今日くらい一緒に寝ようとベッドに入ってきた。大きいベッドだと言っても高校生の2人と大人の計4人は少し狭いが、これもまた幸せだと感じた。
生まれてきてごめんなさいって早く死のうって思ってた過去の俺へ
死ぬのが怖くなるくらい幸せな日々が待ってるから、空と出会うまで耐えて、空と出会ったら、空に全て預ければこの日々が待ってるよ。
「優しくしないで」
完
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