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第7話:魔王からなんとか逃げられました(1)
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どう考えてもこの展開はありえないでしょ!?
私は……魔王から逃げていた。自称魔王だけど、能力が半端ない。勇者であるはずの私に軽々と付いて来る。
私は木々を足場にして走っていた。動物が如く! 実は勇者というのは空を飛べない。私も初めて知った。魔王は飛んでくるから当然追いつかれるわけで。ずるいじゃない。こっちに下りてきてよー!!
「はっはっはー、そんなに邪険にしなくても良いではないか! 魔王と勇者の交流もたまには良いものだぞ。というよりも、今まで来た勇者は何故か俺から逃げてしまうのだー」
「そして、交流から始まる戦闘。なんと甘美なことであろうか! 手は抜かぬぞー勇者よーー!!」
「ちょっとあんた仮にも魔王でしょ。魔王城で待ってなさいよ。いつか行くから」
「そんなのは、前時代の魔王たちだ。俺は積極的を信条としている。椅子で構えているなど性に合わぬ。勇者の元へと自分で行くのが俺!」
こんなヤツが神の手に負えないのかな? いや、意外とこんなヤツだから、強いのかもしれない。
枝が折れないことを確認しながら、前進する。
「(ガ、ガッツ。どうにかなんないの、これ?)」
「(倒しちゃえばいいじゃないっすか)」
「(ま、まだ時期が早いのよ。だって、武器もないし、魔法も覚えてないし)」
「(う、うーん。そう言われれば、仕方ないっすねえ)」
「(ちょっと目つぶっててください)」
「え、えっ。ちょっと待って」
慌てて木から飛び降りる。薄く目を開けていると、ガッツが一瞬で巨大化したかと思うと赤く輝く炎を魔王へと浴びせかけた。
「ぬ、ぬおおおおおお! なんだこれは!! 前が見えぬぞお!!」
再び小さくなったガッツが何かブツブツと呟く。
「(呪文を詠唱したっす。動かない限り、見つからないはずっすよ。一応、俺も竜の王なんで)」
「(わかった。運を天に任せて……)」
「うおおおおおお!! 見えぬぞおおおお!!!」
魔王は未だに吠えている。
「……くう、さすがは勇者。ここを焼き払うことも可能だが、無粋だな。仕方がない。ここは引くとしよう」
「勇者よ! 聞こえているのならば、再び相見えようぞ!! ティーパーティーをしてから、決戦といこうじゃないか!!」
ああ、やっぱりズレている。私は何故あんなのとの戦いが宿命付けられているんだろう? そもそも、人間を襲いそうにないのに。
ま、まあ。とりあえず、私はなんとか魔王から逃げられた!
ただ、気をつけるにこしたことはないよね。何と言ってもあの変態魔王と会ったのは――
私は……魔王から逃げていた。自称魔王だけど、能力が半端ない。勇者であるはずの私に軽々と付いて来る。
私は木々を足場にして走っていた。動物が如く! 実は勇者というのは空を飛べない。私も初めて知った。魔王は飛んでくるから当然追いつかれるわけで。ずるいじゃない。こっちに下りてきてよー!!
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「そして、交流から始まる戦闘。なんと甘美なことであろうか! 手は抜かぬぞー勇者よーー!!」
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枝が折れないことを確認しながら、前進する。
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「(う、うーん。そう言われれば、仕方ないっすねえ)」
「(ちょっと目つぶっててください)」
「え、えっ。ちょっと待って」
慌てて木から飛び降りる。薄く目を開けていると、ガッツが一瞬で巨大化したかと思うと赤く輝く炎を魔王へと浴びせかけた。
「ぬ、ぬおおおおおお! なんだこれは!! 前が見えぬぞお!!」
再び小さくなったガッツが何かブツブツと呟く。
「(呪文を詠唱したっす。動かない限り、見つからないはずっすよ。一応、俺も竜の王なんで)」
「(わかった。運を天に任せて……)」
「うおおおおおお!! 見えぬぞおおおお!!!」
魔王は未だに吠えている。
「……くう、さすがは勇者。ここを焼き払うことも可能だが、無粋だな。仕方がない。ここは引くとしよう」
「勇者よ! 聞こえているのならば、再び相見えようぞ!! ティーパーティーをしてから、決戦といこうじゃないか!!」
ああ、やっぱりズレている。私は何故あんなのとの戦いが宿命付けられているんだろう? そもそも、人間を襲いそうにないのに。
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ただ、気をつけるにこしたことはないよね。何と言ってもあの変態魔王と会ったのは――
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