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第20話:エルフから逃げられますか?
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「これはもう……駄目かもしれんね」
「ご、ごめんなさい。僕のせいで!!」
「なんなら、森ごと焼き払うのは、どうっすか?」
私たちの前には、とてもまっすぐな道がある。どこまでも続きそうな道で、曲がる必要がないぶん楽かもしれない。
問題は……その道が森を突き抜けて伸びていることだった。地をえぐり取り、木を消し飛ばしている。
「エルフ……何人に被害が出たかな?」
「んー、あくまで俺が感知できる範囲で言えば……生体反応はそこまで変わってませんね。インビジブルとか使われてたら別っすけど」
「ただ……物凄い怒りのオーラはハッキリと感じ取れるっす」
私のミスだね。うん。賢さ2000を侮っていた。まさかちょっとした土魔法のアースロードで、森を消滅させるとは。本来は土木工事に使う魔法で、土を掘り返すぐらいの力なんだよ。本当に。
「ど、ど、どうしましょう!」
「答えは既に決まってるわ」
「決まってるっすね」
「さ、逃げるよー!!」
魔王から逃げて以来だなー。懐かしささえ感じる……ってマズイ! この異常な生活に慣れてきてる自分は駄目だよ! 私は小さな家で静かに暮らすんだー!! なるべく美形の人と一緒に。ちなみに美形は隣にもいるけど、男性限定ね。
「おー、街道は塞がれたっすね。結界魔法かなこれは。物理的な移動ができないようになってるっす」
「ミラちゃんの攻撃魔法ぶっぱでいけないかな?」
「いや、きついっすよ! 相手は数十人で結界張ってますから。いくらミラでも突破は無理っす」
「んあー、どうしよう! 考えろ! 考えるんだ、私!!」
あ……。その時私にあるアイディアが浮かんだ。かなり無謀だけど。
「たとえばさ、私たちの足で逃げられたりしないかな」
「いくらご主人でも無理っすね。エルフの部族は様々な森にいますから。たぶん、今ごろ連絡網が回ってるので。おそらく、絶賛囲まれ中っすよ」
「空中や地中から逃げるとか?」
「結界の効果範囲がわからないのと、たぶん僕の魔法で拔けられても、あっちで見つかってしまうと思います」
それならやっぱりやるしかないか。
「結界壊すよ!」
「だから無理っすよ」
「ふっふっふー、私を誰だと思っているのかね。泣く子も笑い出す勇者様なんだよ」
「え? 勇者様? 先輩が……?」
あ、やべえ。やっちゃった。もう少し内緒にしとくつもりだったのにー。
「話は後でね。今は計画を実行するわ」
「計画って……今さら何するんすか? 確かに正面から戦えば勝てなくもないっすけど。めっちゃ追われますよ」
「ふっふっふ。そんなことはしないさあ。えーと、私の使う……ごほん! ……き、金まほ……魔法で結界を壊す!!」
あー言っちゃった! 恥ずかしーー!!
ミラに「別にいらない」って言われてた魔法なのに。いや、ここで頑張ることで「役にたつ! すごいー!!」って言わせてやるんだ!
「じゃあ、計画発表しまーす。つまり……」
私の『エルフから逃げよう作戦』が、今、始まる!
「ご、ごめんなさい。僕のせいで!!」
「なんなら、森ごと焼き払うのは、どうっすか?」
私たちの前には、とてもまっすぐな道がある。どこまでも続きそうな道で、曲がる必要がないぶん楽かもしれない。
問題は……その道が森を突き抜けて伸びていることだった。地をえぐり取り、木を消し飛ばしている。
「エルフ……何人に被害が出たかな?」
「んー、あくまで俺が感知できる範囲で言えば……生体反応はそこまで変わってませんね。インビジブルとか使われてたら別っすけど」
「ただ……物凄い怒りのオーラはハッキリと感じ取れるっす」
私のミスだね。うん。賢さ2000を侮っていた。まさかちょっとした土魔法のアースロードで、森を消滅させるとは。本来は土木工事に使う魔法で、土を掘り返すぐらいの力なんだよ。本当に。
「ど、ど、どうしましょう!」
「答えは既に決まってるわ」
「決まってるっすね」
「さ、逃げるよー!!」
魔王から逃げて以来だなー。懐かしささえ感じる……ってマズイ! この異常な生活に慣れてきてる自分は駄目だよ! 私は小さな家で静かに暮らすんだー!! なるべく美形の人と一緒に。ちなみに美形は隣にもいるけど、男性限定ね。
「おー、街道は塞がれたっすね。結界魔法かなこれは。物理的な移動ができないようになってるっす」
「ミラちゃんの攻撃魔法ぶっぱでいけないかな?」
「いや、きついっすよ! 相手は数十人で結界張ってますから。いくらミラでも突破は無理っす」
「んあー、どうしよう! 考えろ! 考えるんだ、私!!」
あ……。その時私にあるアイディアが浮かんだ。かなり無謀だけど。
「たとえばさ、私たちの足で逃げられたりしないかな」
「いくらご主人でも無理っすね。エルフの部族は様々な森にいますから。たぶん、今ごろ連絡網が回ってるので。おそらく、絶賛囲まれ中っすよ」
「空中や地中から逃げるとか?」
「結界の効果範囲がわからないのと、たぶん僕の魔法で拔けられても、あっちで見つかってしまうと思います」
それならやっぱりやるしかないか。
「結界壊すよ!」
「だから無理っすよ」
「ふっふっふー、私を誰だと思っているのかね。泣く子も笑い出す勇者様なんだよ」
「え? 勇者様? 先輩が……?」
あ、やべえ。やっちゃった。もう少し内緒にしとくつもりだったのにー。
「話は後でね。今は計画を実行するわ」
「計画って……今さら何するんすか? 確かに正面から戦えば勝てなくもないっすけど。めっちゃ追われますよ」
「ふっふっふ。そんなことはしないさあ。えーと、私の使う……ごほん! ……き、金まほ……魔法で結界を壊す!!」
あー言っちゃった! 恥ずかしーー!!
ミラに「別にいらない」って言われてた魔法なのに。いや、ここで頑張ることで「役にたつ! すごいー!!」って言わせてやるんだ!
「じゃあ、計画発表しまーす。つまり……」
私の『エルフから逃げよう作戦』が、今、始まる!
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