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第21話:エルフから逃げますよ!(1)
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「まず、私の魔法は3つあるの」
3つしか無いとは絶対に言わない。たとえ、哀れみの目を向けられても!
・金属強化
剣や斧、槍といった武器の強化に役立ちます
ただし強化は賢さによって前後します
・金属生成
とりあえず大きな金属を作り出します
何に使うかは考えましょう
・鋼落とし
大量の鋼を頭上から落とします
STRによって落ちてくる鋼の量や強度が変わります
「なるほど! 鋼落としをを使って結界の内側にいるエルフを全滅させるんすね!」
あーそういう手もあったか。でも、全滅ってのは、さすがドラゴンらしい発想ね。私にはちょっと真似できそうにない。
「亜人種とは言え、人間に近いものたちでしょ。殺人はいけないわ、殺人は!」
「さ、殺人……確かにそれはいけないっすよね……」
ガッツはなんでそんな悲しい目をして私を見るのかな? 私なんかやった? 殺っちゃった? いや無いでしょ、さすがに。
「私が使うのは、金属生成ね。何しろMPだけはミラより多いから」
「金属生成って……使えない魔法じゃないっすか! ほらミラだって金魔法は使えないって」
「い、いえ。そんな意味じゃないですよ。先輩の金魔法なら見てみたいなー。素敵なんだろうなー」
ミラ……正直すぎるがゆえに、その棒読みが辛い。まあ、とりあえず使ってみればわかるでしょ。何しろこれは……勇者とは別の力、あの世界の私の知識があるからこそ使える魔法なんだから。
「さあて、最初は賭けよ。私の知っている金属が作り出せるかどうか」
名前しかしらないから無理かもしれない。でもあれだけ言っちゃったんだから、どうかできて! お願い!!
「ナトリウム・マグネシウム・カリウム!!」
よし! とりあえず小さな金属がでた!! 私の考えているとおりにもしゃもしゃしてる。
「ガッツ、これに炎を!」
「了解っす!!」
火をつけられた金属たちは……燃えた! 様々な色を放って!!
「せ、先輩! 危ないっ!!」
ミラは私をかばってくれたけど、たぶん大丈夫。この量ならきっと。ついでに抱きついたまま離れないのはちょっと止めて欲しい。
そう、私の使った方法は学校の授業でならう「炎色反応」。勉強してて良かったと思えるのは初めてだー!!
私は次々に金属を作ってガッツに火を付けてもらう。うん、これだけの色があれば……いけるんじゃない!?
「ガッツってかなり長生きよね。この炎の色って見たことある?」
「い、いや。正直ないっす。炎って言えば赤、あとは熱が強くなる時の青ぐらい……」
ドラゴンでさえ驚く実験。これ、いいね!
「人ってさあ、まったく知らなくて、しかも自分が危険そうなものを見た時どうすると思う?」
「それは……逃げますよね。絶対に」
「そう、ミラの言う通り。ミラの魔法って強力だけど、魔力が高いエルフにとっては見たことのあるものだと思うのよね。一応、原理は知ってるってわけ」
「でも、これは違う……」
そうだ。私はあるものを作ろうとしている。
「夜を待ってこの金属をエルフたちの真上にぶん投げる! つまり……私は『花火』を作る!!」
ガッツもミラも訳がわからないという顔をしている。実際に私だって本当の花火は作れない。ただの真似事。
けれど、驚くだけでいい。美しくなくてもいいの――
「夜空に花を咲かせてエルフが逃げているうちに私たちも逃げる! これが私の『花火作戦』よ!!」
「な、なるほど……大量の炎がエルフたちを襲ってくる。しかもそれは見たことがない色。まるで魔王が襲ってくるみたいにエルフは驚くっすね」
「そして……結界を張っている人たちも逃げる。凄いです、先輩! 凄い作戦です!!」
「花火ってのは後で説明するから、まずは……夕方ぐらいまで寝ましょ。大丈夫よね」
「は、はあ。エルフはゆっくり囲もうとするんで、すぐには来ないっすね。しっかり結界を張ろうとするなら、明日にならないと」
「じゃ、寝ましょ。一応、私はできるだけ金属作ってから寝るから。皆は体力回復しておいて。ガッツは炎、ミナには金属を上まで飛ばしてもらうことになるから」
さあ、作戦の始まり! 普通の高校生の普通の授業の結果で切り抜けて見せる!!
あれ? これって普通の異世界生活かな?
3つしか無いとは絶対に言わない。たとえ、哀れみの目を向けられても!
・金属強化
剣や斧、槍といった武器の強化に役立ちます
ただし強化は賢さによって前後します
・金属生成
とりあえず大きな金属を作り出します
何に使うかは考えましょう
・鋼落とし
大量の鋼を頭上から落とします
STRによって落ちてくる鋼の量や強度が変わります
「なるほど! 鋼落としをを使って結界の内側にいるエルフを全滅させるんすね!」
あーそういう手もあったか。でも、全滅ってのは、さすがドラゴンらしい発想ね。私にはちょっと真似できそうにない。
「亜人種とは言え、人間に近いものたちでしょ。殺人はいけないわ、殺人は!」
「さ、殺人……確かにそれはいけないっすよね……」
ガッツはなんでそんな悲しい目をして私を見るのかな? 私なんかやった? 殺っちゃった? いや無いでしょ、さすがに。
「私が使うのは、金属生成ね。何しろMPだけはミラより多いから」
「金属生成って……使えない魔法じゃないっすか! ほらミラだって金魔法は使えないって」
「い、いえ。そんな意味じゃないですよ。先輩の金魔法なら見てみたいなー。素敵なんだろうなー」
ミラ……正直すぎるがゆえに、その棒読みが辛い。まあ、とりあえず使ってみればわかるでしょ。何しろこれは……勇者とは別の力、あの世界の私の知識があるからこそ使える魔法なんだから。
「さあて、最初は賭けよ。私の知っている金属が作り出せるかどうか」
名前しかしらないから無理かもしれない。でもあれだけ言っちゃったんだから、どうかできて! お願い!!
「ナトリウム・マグネシウム・カリウム!!」
よし! とりあえず小さな金属がでた!! 私の考えているとおりにもしゃもしゃしてる。
「ガッツ、これに炎を!」
「了解っす!!」
火をつけられた金属たちは……燃えた! 様々な色を放って!!
「せ、先輩! 危ないっ!!」
ミラは私をかばってくれたけど、たぶん大丈夫。この量ならきっと。ついでに抱きついたまま離れないのはちょっと止めて欲しい。
そう、私の使った方法は学校の授業でならう「炎色反応」。勉強してて良かったと思えるのは初めてだー!!
私は次々に金属を作ってガッツに火を付けてもらう。うん、これだけの色があれば……いけるんじゃない!?
「ガッツってかなり長生きよね。この炎の色って見たことある?」
「い、いや。正直ないっす。炎って言えば赤、あとは熱が強くなる時の青ぐらい……」
ドラゴンでさえ驚く実験。これ、いいね!
「人ってさあ、まったく知らなくて、しかも自分が危険そうなものを見た時どうすると思う?」
「それは……逃げますよね。絶対に」
「そう、ミラの言う通り。ミラの魔法って強力だけど、魔力が高いエルフにとっては見たことのあるものだと思うのよね。一応、原理は知ってるってわけ」
「でも、これは違う……」
そうだ。私はあるものを作ろうとしている。
「夜を待ってこの金属をエルフたちの真上にぶん投げる! つまり……私は『花火』を作る!!」
ガッツもミラも訳がわからないという顔をしている。実際に私だって本当の花火は作れない。ただの真似事。
けれど、驚くだけでいい。美しくなくてもいいの――
「夜空に花を咲かせてエルフが逃げているうちに私たちも逃げる! これが私の『花火作戦』よ!!」
「な、なるほど……大量の炎がエルフたちを襲ってくる。しかもそれは見たことがない色。まるで魔王が襲ってくるみたいにエルフは驚くっすね」
「そして……結界を張っている人たちも逃げる。凄いです、先輩! 凄い作戦です!!」
「花火ってのは後で説明するから、まずは……夕方ぐらいまで寝ましょ。大丈夫よね」
「は、はあ。エルフはゆっくり囲もうとするんで、すぐには来ないっすね。しっかり結界を張ろうとするなら、明日にならないと」
「じゃ、寝ましょ。一応、私はできるだけ金属作ってから寝るから。皆は体力回復しておいて。ガッツは炎、ミナには金属を上まで飛ばしてもらうことになるから」
さあ、作戦の始まり! 普通の高校生の普通の授業の結果で切り抜けて見せる!!
あれ? これって普通の異世界生活かな?
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