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幼馴染
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クロエは ネイサンの転移魔法で実家に帰ってきたが、結局のところ 母様は深い眠りについているだけだった。
新しい医療用魔法石を作ってくれるとネイサンが約束してくれたし、これで一応 母様の死が回避されたと考えていいだろう。
後は……。
目の下にクマを作ってる父様に 視線を向ける。疲れた顔をしている。 一人で気が気では なかっただろう。そんな姿を見ていると 父様も病気になるかもと不安になる。
「父様、少し休んで ひどい顔色よ」
「そうだな」
断られるかと思ったけど、お父様が素直に頷く。私が帰ってきたことで、安堵したのだろう。
よっこらしょと、重そうに腰をあげる。そんな父様を元気づけようと抱きつくと、ぎゅっと回した腕に力を込める。 すると、父様が私の背中をトントンと叩く。傍に居てくれる。それだけで力を貰える。 家族とは、そういうものなのかもしれない。
名残惜しいが、包容を解く。
「おやすみなさい」
「ああ、お休み」
部屋を出て行く父様を見送ると、ネイサンに向き直る。
「ネイサン様も休んでください。部屋を ご用意しました」
「分かった」
*****
クロエはネイサンと一緒に父様の執務室から出ると、案内するために少し前を歩いて客間へと向かう。
クレール領の家を出た時は朝だったのに、もう夕方だ。なんだかんだで 遅くなってしまった。
母様の看病のため、暫くここに居たいと伝えよう。このまま帰る事は出来ない。母様だけじゃなく。父様のことも心配だ。随分憔悴しきっていた。
私が居て支えないと。
(しかし、いったい、母様の身に何が起こったのだろう?)
寝てるだけなのに、伝言鳥を送ってきたのかと呆れたが、話を聞いて納得した。見た限り 変わったところはない。 それでも眠り続けてるのは……。
医者の知らない難病?
知らないで薬を誤って飲んだ?
それとも……。
クロエは自分が導き出した答えにピタリと足を止める。私の横にネイサンが並ぶ。
「黒魔術でしょうか?」
立ち止まったネイサンに向かって意見を聞く。
この世界に呪いがあるかどうか知らないが、魔法があるなら可能性はある。しかし、ネイサンが 首を左右に振る。何で 言い切れるの? 不思議に思っていると 言葉を続けた。
「さっき伯爵に、神官に みせたかどうか聞いただろ」
「はい」
こっちの世界では神官という者が居る。実際、首都の貴族たちは医者ではなく神官たちに病気を治してもらう。
「それは治療のためだけじゃない。呪いの有無も調べたはずだ」
じゃあ、偶然か故意かわからないが、何かを飲まされた。と、言うことだろう。
( 一体、母様は何を飲んだんだろう……)
肩に手を置かれて我に返る。
「今日は疲れただろう。お互い明日のために英気を養う」
「はい」
その通りだと頷く。
疲れた身体と心では、思いつくものも思いつかない。 また歩き出したが、やはり母様のことを考えてしまう。
そうなったのには、何か原因があるはずだ。それがわかれば、目覚めさせられる。
***
二階へと上がり突き当たりで止まる。
「ネイサン様。こちらになります」
そう言ってドアを開ける。
我が家で一番いい客間だ。 調度品も最高級品。2階のフロアの半分を使ってるから、広さも十分。浴室も完備されている。
でも、一番の売りは 窓からの眺め。 遠くに山並みが見えるし、遮るものがない景色ほど開放感を感じさせるものはない。
「こちらで休んでください」
***
夜の帳がおり。聞こえてくるのは通り過ぎる風の音だけ。長かった一日が終わろうとしている。
ベッドの上で何度も寝返りを打ったが眠れそうにない。クロエは諦めるとガウンに袖を通して母様の部屋に向かう。
ドアを開けると月明かりに照らされた母の姿が現れた。まるで、物語の挿し絵のように美しい。 癖のない金色の髪。鼻筋すじが綺麗で、くりっとした茶色の瞳。
(ただ眠っているだけならいいの……)
願うのは、その瞳がもう一度開くこと。
微かに上下する胸を見なければ死んだと 勘違いしても可笑しくない。
「母様……来たわよ。クロエよ……」
ピクリとも動かない力の抜けてしまった母様の手を両手で包む。
こうして母様と向き合っていると昔の事が思い出される。
自分の置かれている現状を理解してからは良い子で居たけど、それまでは迷惑ばかりかけていた。『クロエじゃない。里華だ』と言って、行く宛も無いのに 家出を繰り返していた。
(そのせいで道端でよく倒れては、エミリアに見つけてもらっていた)
そして、目を開けると母様が私を見つめていた。
私を見るその目はとても優しかった。
(今は思えば三歳の子供がする行動では無かった)
その優しさは本当に私のことを大切に思っていたからだ。 ひどい娘なのに許し、辛抱強く諦めずに私に接してくれた。その大きな愛に包まれていた。
前の世界と、こっちに来てからの年齢を合わせれば、母と年は変わらない。
だけど、精神年齢は私よりずっと上だ。改めて結婚や出産、子育ては人を成長させる。と思う。私は口では大人だと言いながら その実、足下にも及ばない。私は子供時代を繰り返しているだけだ。
(敵わないな……)
一緒に暮らした4年間、私たちはお互いに愛していたし、愛されていた。
それなのに気づくのが遅かった。
(嗚呼、神様どうか、母にその事を伝えるチャンスを下さい)
だから、一日でも早く目を覚まさせてください。
ずっと看病されてたんだもの、今度
は私の番だ。体を拭いてあげようと、机に用意されているタオルを掴む。
「クロエ」
肩に手を置かれてハッとして手の主を見る。見上げるとネイサンが気遣うように見ている。 ぼんやりしてらしい。
まったく気付かなかった。
大丈夫だと微笑みを返す。
そう言えば、ここまで連れて来てくれたのに礼も言ってない。
ネイサンが 居てくれたから、早く母様の元へ駆けつけることが出来たし、魔法石を作ってくれると言ってくれた。
立ち上がると ネイサンの手を両手を包む。
「ネイサン様。本当に、ありがとうございます」
「そんな事……」
ネイサンが困った様に目を泳が出る。照れているのかな?
そんな姿に小さく笑みを漏らす。
クロエは握った手に力を込めて自分を向かせる。まだ言い足りない。
「ううん。ネイサン様がいたから、こうして安心していられるんです」
当たり前だと思わず、自分の気持ちを言葉にするのは重要だ。 今回の件で知った。死が、いつ訪れるか誰にも知らない。だから、日々の生活を大切に過ごさないと。
「私こそ、クロエの役に立てて嬉しいよ」
私を見てネイサンが口角を上げる。
つられるように自分も笑顔になる。
ネイサンと一緒なら、 どんなことも 解決できる。 そう思えるのは、ネイサンとも同じ家で4年暮らして、事件を解決した経験があるからだろ。
母様とは別の絆がきっとある。
「ところで、どうして母の部屋にいらっしゃったのでしょうか?」
「ああ、 そうだ忘れところだった 」そう言ってネイサンがポケットから何かを取り出すと、私の手を取って手のひらの上に乗せる。
魔法石だ。 手渡された 魔法石を見て、ネイサンを見る。こんなに早く作ってくれるなんて、ありがたい。
「 もう出来たんですか?」
「ああ」
もう一度お礼を言う。これで症状が安定するだろう。
明るい表情で魔法石を取り替えるクロエを見ていると、その笑顔を守りたいという使命にも似た気持ちになる。
いつまでも母親のそばを離れないクロエを見て眉間に皺を寄せる。 本人は気づいていないようだが、かなり疲れているようだ。
「もう夜も遅い。寝よう」
ネイサンは、そう言って 促すようにクロエの背中に手を回す。
すると、どんどん自分の魔力がクロエに流れて行くのを感じる。
(やはり、疲れてるな)
例え眠れなかったとしても、横になって体力を蓄えるのは 魔力の無いクロエにとっては大切な事だ。精神力だけで何とかするには限界がる。
*****
朝食も終わりクロエは 食後のお茶を飲んでいると、たっ、たっ、たっと誰かが駆けてくる音に顔をあげる。
(この足音は……)
うんざりした顔で足音の主を思い出した。しかし、すぐ口角を上げる。
バン!
ノックも挨拶もなしに、勢いよくドアが開く。こんな無礼なことをするのは一人だけだ。
次回予告
*婚約は貴族の義務?
新しい医療用魔法石を作ってくれるとネイサンが約束してくれたし、これで一応 母様の死が回避されたと考えていいだろう。
後は……。
目の下にクマを作ってる父様に 視線を向ける。疲れた顔をしている。 一人で気が気では なかっただろう。そんな姿を見ていると 父様も病気になるかもと不安になる。
「父様、少し休んで ひどい顔色よ」
「そうだな」
断られるかと思ったけど、お父様が素直に頷く。私が帰ってきたことで、安堵したのだろう。
よっこらしょと、重そうに腰をあげる。そんな父様を元気づけようと抱きつくと、ぎゅっと回した腕に力を込める。 すると、父様が私の背中をトントンと叩く。傍に居てくれる。それだけで力を貰える。 家族とは、そういうものなのかもしれない。
名残惜しいが、包容を解く。
「おやすみなさい」
「ああ、お休み」
部屋を出て行く父様を見送ると、ネイサンに向き直る。
「ネイサン様も休んでください。部屋を ご用意しました」
「分かった」
*****
クロエはネイサンと一緒に父様の執務室から出ると、案内するために少し前を歩いて客間へと向かう。
クレール領の家を出た時は朝だったのに、もう夕方だ。なんだかんだで 遅くなってしまった。
母様の看病のため、暫くここに居たいと伝えよう。このまま帰る事は出来ない。母様だけじゃなく。父様のことも心配だ。随分憔悴しきっていた。
私が居て支えないと。
(しかし、いったい、母様の身に何が起こったのだろう?)
寝てるだけなのに、伝言鳥を送ってきたのかと呆れたが、話を聞いて納得した。見た限り 変わったところはない。 それでも眠り続けてるのは……。
医者の知らない難病?
知らないで薬を誤って飲んだ?
それとも……。
クロエは自分が導き出した答えにピタリと足を止める。私の横にネイサンが並ぶ。
「黒魔術でしょうか?」
立ち止まったネイサンに向かって意見を聞く。
この世界に呪いがあるかどうか知らないが、魔法があるなら可能性はある。しかし、ネイサンが 首を左右に振る。何で 言い切れるの? 不思議に思っていると 言葉を続けた。
「さっき伯爵に、神官に みせたかどうか聞いただろ」
「はい」
こっちの世界では神官という者が居る。実際、首都の貴族たちは医者ではなく神官たちに病気を治してもらう。
「それは治療のためだけじゃない。呪いの有無も調べたはずだ」
じゃあ、偶然か故意かわからないが、何かを飲まされた。と、言うことだろう。
( 一体、母様は何を飲んだんだろう……)
肩に手を置かれて我に返る。
「今日は疲れただろう。お互い明日のために英気を養う」
「はい」
その通りだと頷く。
疲れた身体と心では、思いつくものも思いつかない。 また歩き出したが、やはり母様のことを考えてしまう。
そうなったのには、何か原因があるはずだ。それがわかれば、目覚めさせられる。
***
二階へと上がり突き当たりで止まる。
「ネイサン様。こちらになります」
そう言ってドアを開ける。
我が家で一番いい客間だ。 調度品も最高級品。2階のフロアの半分を使ってるから、広さも十分。浴室も完備されている。
でも、一番の売りは 窓からの眺め。 遠くに山並みが見えるし、遮るものがない景色ほど開放感を感じさせるものはない。
「こちらで休んでください」
***
夜の帳がおり。聞こえてくるのは通り過ぎる風の音だけ。長かった一日が終わろうとしている。
ベッドの上で何度も寝返りを打ったが眠れそうにない。クロエは諦めるとガウンに袖を通して母様の部屋に向かう。
ドアを開けると月明かりに照らされた母の姿が現れた。まるで、物語の挿し絵のように美しい。 癖のない金色の髪。鼻筋すじが綺麗で、くりっとした茶色の瞳。
(ただ眠っているだけならいいの……)
願うのは、その瞳がもう一度開くこと。
微かに上下する胸を見なければ死んだと 勘違いしても可笑しくない。
「母様……来たわよ。クロエよ……」
ピクリとも動かない力の抜けてしまった母様の手を両手で包む。
こうして母様と向き合っていると昔の事が思い出される。
自分の置かれている現状を理解してからは良い子で居たけど、それまでは迷惑ばかりかけていた。『クロエじゃない。里華だ』と言って、行く宛も無いのに 家出を繰り返していた。
(そのせいで道端でよく倒れては、エミリアに見つけてもらっていた)
そして、目を開けると母様が私を見つめていた。
私を見るその目はとても優しかった。
(今は思えば三歳の子供がする行動では無かった)
その優しさは本当に私のことを大切に思っていたからだ。 ひどい娘なのに許し、辛抱強く諦めずに私に接してくれた。その大きな愛に包まれていた。
前の世界と、こっちに来てからの年齢を合わせれば、母と年は変わらない。
だけど、精神年齢は私よりずっと上だ。改めて結婚や出産、子育ては人を成長させる。と思う。私は口では大人だと言いながら その実、足下にも及ばない。私は子供時代を繰り返しているだけだ。
(敵わないな……)
一緒に暮らした4年間、私たちはお互いに愛していたし、愛されていた。
それなのに気づくのが遅かった。
(嗚呼、神様どうか、母にその事を伝えるチャンスを下さい)
だから、一日でも早く目を覚まさせてください。
ずっと看病されてたんだもの、今度
は私の番だ。体を拭いてあげようと、机に用意されているタオルを掴む。
「クロエ」
肩に手を置かれてハッとして手の主を見る。見上げるとネイサンが気遣うように見ている。 ぼんやりしてらしい。
まったく気付かなかった。
大丈夫だと微笑みを返す。
そう言えば、ここまで連れて来てくれたのに礼も言ってない。
ネイサンが 居てくれたから、早く母様の元へ駆けつけることが出来たし、魔法石を作ってくれると言ってくれた。
立ち上がると ネイサンの手を両手を包む。
「ネイサン様。本当に、ありがとうございます」
「そんな事……」
ネイサンが困った様に目を泳が出る。照れているのかな?
そんな姿に小さく笑みを漏らす。
クロエは握った手に力を込めて自分を向かせる。まだ言い足りない。
「ううん。ネイサン様がいたから、こうして安心していられるんです」
当たり前だと思わず、自分の気持ちを言葉にするのは重要だ。 今回の件で知った。死が、いつ訪れるか誰にも知らない。だから、日々の生活を大切に過ごさないと。
「私こそ、クロエの役に立てて嬉しいよ」
私を見てネイサンが口角を上げる。
つられるように自分も笑顔になる。
ネイサンと一緒なら、 どんなことも 解決できる。 そう思えるのは、ネイサンとも同じ家で4年暮らして、事件を解決した経験があるからだろ。
母様とは別の絆がきっとある。
「ところで、どうして母の部屋にいらっしゃったのでしょうか?」
「ああ、 そうだ忘れところだった 」そう言ってネイサンがポケットから何かを取り出すと、私の手を取って手のひらの上に乗せる。
魔法石だ。 手渡された 魔法石を見て、ネイサンを見る。こんなに早く作ってくれるなんて、ありがたい。
「 もう出来たんですか?」
「ああ」
もう一度お礼を言う。これで症状が安定するだろう。
明るい表情で魔法石を取り替えるクロエを見ていると、その笑顔を守りたいという使命にも似た気持ちになる。
いつまでも母親のそばを離れないクロエを見て眉間に皺を寄せる。 本人は気づいていないようだが、かなり疲れているようだ。
「もう夜も遅い。寝よう」
ネイサンは、そう言って 促すようにクロエの背中に手を回す。
すると、どんどん自分の魔力がクロエに流れて行くのを感じる。
(やはり、疲れてるな)
例え眠れなかったとしても、横になって体力を蓄えるのは 魔力の無いクロエにとっては大切な事だ。精神力だけで何とかするには限界がる。
*****
朝食も終わりクロエは 食後のお茶を飲んでいると、たっ、たっ、たっと誰かが駆けてくる音に顔をあげる。
(この足音は……)
うんざりした顔で足音の主を思い出した。しかし、すぐ口角を上げる。
バン!
ノックも挨拶もなしに、勢いよくドアが開く。こんな無礼なことをするのは一人だけだ。
次回予告
*婚約は貴族の義務?
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