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覚悟
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クロエは 伯母を誘き寄せて捕まえると言うネイサンの計画に、母親の身代わりとして参加したい。
そう切り出した。すると、ネイサンが態度を急変させて鬼の形相になる。
「絶対駄目だ!」
ネイサンが立ち上がって私を怒鳴った。驚いて目をパチクリする。
「 ……… 」
(私、怒鳴られたの?)
生まれた初めての体験だ。
今迄、ネイサンが声を荒げてる姿を見た事が無い。
正直ショックだ。
だけど、どうしてそんなに怒るの? だって、その方が伯母の目を誤魔化せる。
(確実だと思うんだけど……)
意図が分からず首を傾げる。チート王子のネイサンと一緒なら無敵だ。
ネイサンの顔が、怒りから悲しみに変わる。ネイサンが私の両腕を掴むと激しく揺さぶる。
「自分が犠牲になれば、それでいいと思っているのか! そんなの 皆の気持ちを無視した独善的な考えだ」
「 ……… 」
ネイサンの言葉が突き刺さる。
(ネイサンには そう見えているんだ……)
でも、偽者の私が恩返しするなら、それくらいしかない。
母様を愛していると自覚した時から、本物のクロエに奪われたくないと、邪な気持ちが自分の中で湧き出てきた。 その想いは日に日に強くなる一方だ。 本当は気付きたくなかった。私が本物のクロエじゃないと知られたら、背を向けられる。もしかしたら、騙していたと罵られるかもしれない。
だから傷つきたくなくて、早くこの家を去ろうと考えていた。どんなに愛しても、それはいつかは失くしてしまうものだから。
( 深みにはまる前に、どうにかしないと……)
「大丈夫です」
「 ……… 」
そう言ってもネイサンの表情が変わらない。人形の身代わりになるだけなのにオーバーだ。
それに、母様は守るためなら、ちょっとぐらい危険でも構わない。
ネイサンの腕を外すと、その手を取って安心させるように 顔を覗き込んで小さく頷く。
「この部屋はネイサンが仕掛けた魔方陣があります。相手は伯母だから 一撃で殺されたりしません」
「 ……… 」
だけど、深刻そうな顔で私をじっと見ている。その視線が居心地を悪くさせる。
( 本当に信頼しているのに……)
「クロエ…… どうしてそこまで自分を大切にしないんだ」
「 ……… 」
ネイサンが泣きそうな顔で私を見る。そんな顔しないで、そう言ったい。私にその資格はない。ネイサンが大切にしたいのはクロエであって、その皮を被った私じゃない。だから、自分には本物以上の価値がある。 役立たず だと思われないためには証明するしかない。そんな思いを抱えていることを知られたくない。心を隠すように瞳を伏せた。
「兎に角 反対だ。どうしてもやりたいと言うなら手を引く」
「ネイサン様……」
頑なな態度に慌てる。
いつもは私のすることを頭ごなしに反対しないのに……。唇を引き結んだネイサンを見て爪を噛む。
こんな厳しい顔をするのは初めて見た。 優しいお兄様から、頑固ジジイになったみたいだ。
「私もお手伝いします。いえ、最後までやり遂げます」
「 ……… 」
「どんな結果だとしても受け入れます。だから許可してください」
「許可できない」
ネイサンがにべもなく反対する。 これは、私が子供だから、女の子だからの問題じゃない。危険だから反対しているんだ。 だけど 私だって軽い気持ちで言ったわけじゃない。ちゃんと考えて導き出した答えだ。
簡単に引き下がれない。
「これは我が家の問題です」
決断の時に来たと確信していた。
クロエは居ずまいを正す。
「だからだ。家族の問題を解決するのは第三者である私に任せるのが一番だ」
「………」
そうだ。その通りだ。私だって、その言葉に飛びつきたい。どこかに隠れて目を瞑って耳を塞いでしまいたいけれど……。
これまでだって伯母を贔屓目に見ていた。それは否めない。だからこそ、逃げたらダメなんだ。
「いいえ、私がしなくては駄目なんです」
「クロエ……」
もちろん、心配するネイサンの気持ちも分かる。自ら渦中に飛び込むようなものだ。辛い。
どうして、私がこんな目に?
そう思う気持ちもある。
だけど、この役目を両親にはさせられない。 それに、ネイサンが全てをしたら私たち家族は、伯母のことを可哀想な人と同情してしまう。血縁がゆえに自分の都合の方に良い方に考えてしまいがちだ。
母様の体を奪おうとしたことを、ちゃんと償ってもらうためには、縁を切るぐらいの覚悟が必要だ。
ネイサンの手を握ると真っ正面から視線を合わせる。眉間にしわを寄せるネイサンを見て、最後の迷いを振り払う。
「お願いします」
「 ……… 」
お互いに譲れないまま睨み合ったが、ネイサンのその顔を見て説得は無理そうだったと諦めた。
妥協しないと……。 落とし所を考えないと、私の知らないところで伯母を捕まえるか、王子の力を行使して秘密裏に処理されてしまうかもしれない 。これ以上わがままを言って、頑なになってしまっても困る。心の中で小さくため息をつく。
「だったら、その場に立ち会います」
きっぱりと言い切る。 私だって、これ以上は譲れない。いつもネイサン任せ。 それが当たり前になってはいけない。 母様の命に関わることだ。例え危険でも見届けるのは家族としての義務がある。しかし、ネイサンが激しく首を振って嫌がる。
「クロエ。 不測の事態が起きたらどうする気だ。そんな簡単なことじゃない。伯母さんが殺そうとするとき、その場に居るんだぞ」
11歳の子供に残酷なシーンを見せたくないのだろう。今にも泣きそうな顔で 説得しようとするが 首を振って断る。
「大丈夫。 覚悟しています。 何より私には ネイサン様が付いています」
「私は神では無い」
一瞬、唖然とした顔をしたが、取り合わない 却下だと言うように手を払う。
「神様なんて信じていません。信じるのはネイサン様です」
本心だ。
神様が居るなら私はこの世界には居ない。
(死んだなら普通に転生させてくれたらいいのに……)
どうして前世の記憶を残しておくのか。 私は他の主人公のようにチート能力も、特別な役割も、何かを解決するような気もない。
『放っておいてくれればいいのに……)
ただ普通に生活したい。それなのに事件に巻き込まれた。
「クロエ……」
「信じています。だから、私の事も信じて下さい」
そう言ってもネイサンは決心が付かないようで首を振る。これは答えがなかなか出なさそうだ。
「ねっ、ねっ」
子供をおねだりするように、何度も揺さぶってお願いする。
ネイサンの両手を掴むと下から見上げる。
「ちゃんとネイサン様の指示を守ります。勝手なことはしません。約束しますから」
「 ……… 」
「前には現場に連れて行ってくれたじゃないですか」
あの時より今回の方が安全だ。
前回が良くて、今回がダメという考えかたは矛盾している。前回の件を出してネイサンに 認めさせようと、そのことを持ち出す。
「しかし……」
苦虫を噛み潰したような顔になる。さっきと違って即答しない。
ネイサンも私たちの為にも確実に一回で終わらせたいと思っているはずだから。
(後もうちょっと)
「仲間外れにするなら、勝手にこっちで動きますよ」
「クロエ……」
お願いがダメなら逆に脅して、自分の決意が固い事を伝える。すると、ネイサンが困った様な顔になる。心配してくれている。有り難い事だ。危険だと思う。だけど、 やらなければならない。
「大丈夫です。 足を引っ張るようなことはしません」
「 ……… 」
「ネイサン様をと一緒なんですから上手く行きます」
「はぁ~分かったよ。でも、絶対言う事を聞くこと」
ネイサンが溜め息と共に 私の手を力強く握る。
これで言質が取れた。
分かったとコクリと頷く。私だって命は惜しい。気が変わらないうちに にっこりと笑いかけるとお座りくださいと椅子を進めて自分はお茶の用意をする。
背後で溜め息が聞こえる。
自己嫌悪に落ちているネイサン
の姿を想像すると笑いそうになる。昔からネイサンは私のお願いに弱い。年の離れた妹みたいで無下にできないのだ。今回はそれを利用させてもらった。後は伯母が罠にかかるのを待つだけだ。
二、三日中に来るはずだ。
チャンスは一回切り。それまで入念に打ち合わせしよう。
*****
満足気なクロエを見ながらネイサンは、承諾したそばから後悔していた。何で愚かなんだ。 本当は
クロエには髪の毛一本怪我させたくないのに、オッケーするなんて……。
だけど、自分の目の届かないところで何かされるよりましだ。 その方が安全だし。
まるで猫だ。いつも甘えてすり寄って来るくせに、ときに気に食わないと逃げてしまう。
戻って来るのを知っているのに、待てずにその後を追ってしまう。私にとってクロエはそんな存在だ。
「どうぞ」
お茶を差し出すクロエに、ありがとうと
ポンと頭に手を乗せると笑顔の花を咲かせる。
(ああ、可愛くてしょうがない)
夕焼けのようなオレンジ色の瞳は暗闇に灯る 灯りのように 幸せな気分にさせる。
そう切り出した。すると、ネイサンが態度を急変させて鬼の形相になる。
「絶対駄目だ!」
ネイサンが立ち上がって私を怒鳴った。驚いて目をパチクリする。
「 ……… 」
(私、怒鳴られたの?)
生まれた初めての体験だ。
今迄、ネイサンが声を荒げてる姿を見た事が無い。
正直ショックだ。
だけど、どうしてそんなに怒るの? だって、その方が伯母の目を誤魔化せる。
(確実だと思うんだけど……)
意図が分からず首を傾げる。チート王子のネイサンと一緒なら無敵だ。
ネイサンの顔が、怒りから悲しみに変わる。ネイサンが私の両腕を掴むと激しく揺さぶる。
「自分が犠牲になれば、それでいいと思っているのか! そんなの 皆の気持ちを無視した独善的な考えだ」
「 ……… 」
ネイサンの言葉が突き刺さる。
(ネイサンには そう見えているんだ……)
でも、偽者の私が恩返しするなら、それくらいしかない。
母様を愛していると自覚した時から、本物のクロエに奪われたくないと、邪な気持ちが自分の中で湧き出てきた。 その想いは日に日に強くなる一方だ。 本当は気付きたくなかった。私が本物のクロエじゃないと知られたら、背を向けられる。もしかしたら、騙していたと罵られるかもしれない。
だから傷つきたくなくて、早くこの家を去ろうと考えていた。どんなに愛しても、それはいつかは失くしてしまうものだから。
( 深みにはまる前に、どうにかしないと……)
「大丈夫です」
「 ……… 」
そう言ってもネイサンの表情が変わらない。人形の身代わりになるだけなのにオーバーだ。
それに、母様は守るためなら、ちょっとぐらい危険でも構わない。
ネイサンの腕を外すと、その手を取って安心させるように 顔を覗き込んで小さく頷く。
「この部屋はネイサンが仕掛けた魔方陣があります。相手は伯母だから 一撃で殺されたりしません」
「 ……… 」
だけど、深刻そうな顔で私をじっと見ている。その視線が居心地を悪くさせる。
( 本当に信頼しているのに……)
「クロエ…… どうしてそこまで自分を大切にしないんだ」
「 ……… 」
ネイサンが泣きそうな顔で私を見る。そんな顔しないで、そう言ったい。私にその資格はない。ネイサンが大切にしたいのはクロエであって、その皮を被った私じゃない。だから、自分には本物以上の価値がある。 役立たず だと思われないためには証明するしかない。そんな思いを抱えていることを知られたくない。心を隠すように瞳を伏せた。
「兎に角 反対だ。どうしてもやりたいと言うなら手を引く」
「ネイサン様……」
頑なな態度に慌てる。
いつもは私のすることを頭ごなしに反対しないのに……。唇を引き結んだネイサンを見て爪を噛む。
こんな厳しい顔をするのは初めて見た。 優しいお兄様から、頑固ジジイになったみたいだ。
「私もお手伝いします。いえ、最後までやり遂げます」
「 ……… 」
「どんな結果だとしても受け入れます。だから許可してください」
「許可できない」
ネイサンがにべもなく反対する。 これは、私が子供だから、女の子だからの問題じゃない。危険だから反対しているんだ。 だけど 私だって軽い気持ちで言ったわけじゃない。ちゃんと考えて導き出した答えだ。
簡単に引き下がれない。
「これは我が家の問題です」
決断の時に来たと確信していた。
クロエは居ずまいを正す。
「だからだ。家族の問題を解決するのは第三者である私に任せるのが一番だ」
「………」
そうだ。その通りだ。私だって、その言葉に飛びつきたい。どこかに隠れて目を瞑って耳を塞いでしまいたいけれど……。
これまでだって伯母を贔屓目に見ていた。それは否めない。だからこそ、逃げたらダメなんだ。
「いいえ、私がしなくては駄目なんです」
「クロエ……」
もちろん、心配するネイサンの気持ちも分かる。自ら渦中に飛び込むようなものだ。辛い。
どうして、私がこんな目に?
そう思う気持ちもある。
だけど、この役目を両親にはさせられない。 それに、ネイサンが全てをしたら私たち家族は、伯母のことを可哀想な人と同情してしまう。血縁がゆえに自分の都合の方に良い方に考えてしまいがちだ。
母様の体を奪おうとしたことを、ちゃんと償ってもらうためには、縁を切るぐらいの覚悟が必要だ。
ネイサンの手を握ると真っ正面から視線を合わせる。眉間にしわを寄せるネイサンを見て、最後の迷いを振り払う。
「お願いします」
「 ……… 」
お互いに譲れないまま睨み合ったが、ネイサンのその顔を見て説得は無理そうだったと諦めた。
妥協しないと……。 落とし所を考えないと、私の知らないところで伯母を捕まえるか、王子の力を行使して秘密裏に処理されてしまうかもしれない 。これ以上わがままを言って、頑なになってしまっても困る。心の中で小さくため息をつく。
「だったら、その場に立ち会います」
きっぱりと言い切る。 私だって、これ以上は譲れない。いつもネイサン任せ。 それが当たり前になってはいけない。 母様の命に関わることだ。例え危険でも見届けるのは家族としての義務がある。しかし、ネイサンが激しく首を振って嫌がる。
「クロエ。 不測の事態が起きたらどうする気だ。そんな簡単なことじゃない。伯母さんが殺そうとするとき、その場に居るんだぞ」
11歳の子供に残酷なシーンを見せたくないのだろう。今にも泣きそうな顔で 説得しようとするが 首を振って断る。
「大丈夫。 覚悟しています。 何より私には ネイサン様が付いています」
「私は神では無い」
一瞬、唖然とした顔をしたが、取り合わない 却下だと言うように手を払う。
「神様なんて信じていません。信じるのはネイサン様です」
本心だ。
神様が居るなら私はこの世界には居ない。
(死んだなら普通に転生させてくれたらいいのに……)
どうして前世の記憶を残しておくのか。 私は他の主人公のようにチート能力も、特別な役割も、何かを解決するような気もない。
『放っておいてくれればいいのに……)
ただ普通に生活したい。それなのに事件に巻き込まれた。
「クロエ……」
「信じています。だから、私の事も信じて下さい」
そう言ってもネイサンは決心が付かないようで首を振る。これは答えがなかなか出なさそうだ。
「ねっ、ねっ」
子供をおねだりするように、何度も揺さぶってお願いする。
ネイサンの両手を掴むと下から見上げる。
「ちゃんとネイサン様の指示を守ります。勝手なことはしません。約束しますから」
「 ……… 」
「前には現場に連れて行ってくれたじゃないですか」
あの時より今回の方が安全だ。
前回が良くて、今回がダメという考えかたは矛盾している。前回の件を出してネイサンに 認めさせようと、そのことを持ち出す。
「しかし……」
苦虫を噛み潰したような顔になる。さっきと違って即答しない。
ネイサンも私たちの為にも確実に一回で終わらせたいと思っているはずだから。
(後もうちょっと)
「仲間外れにするなら、勝手にこっちで動きますよ」
「クロエ……」
お願いがダメなら逆に脅して、自分の決意が固い事を伝える。すると、ネイサンが困った様な顔になる。心配してくれている。有り難い事だ。危険だと思う。だけど、 やらなければならない。
「大丈夫です。 足を引っ張るようなことはしません」
「 ……… 」
「ネイサン様をと一緒なんですから上手く行きます」
「はぁ~分かったよ。でも、絶対言う事を聞くこと」
ネイサンが溜め息と共に 私の手を力強く握る。
これで言質が取れた。
分かったとコクリと頷く。私だって命は惜しい。気が変わらないうちに にっこりと笑いかけるとお座りくださいと椅子を進めて自分はお茶の用意をする。
背後で溜め息が聞こえる。
自己嫌悪に落ちているネイサン
の姿を想像すると笑いそうになる。昔からネイサンは私のお願いに弱い。年の離れた妹みたいで無下にできないのだ。今回はそれを利用させてもらった。後は伯母が罠にかかるのを待つだけだ。
二、三日中に来るはずだ。
チャンスは一回切り。それまで入念に打ち合わせしよう。
*****
満足気なクロエを見ながらネイサンは、承諾したそばから後悔していた。何で愚かなんだ。 本当は
クロエには髪の毛一本怪我させたくないのに、オッケーするなんて……。
だけど、自分の目の届かないところで何かされるよりましだ。 その方が安全だし。
まるで猫だ。いつも甘えてすり寄って来るくせに、ときに気に食わないと逃げてしまう。
戻って来るのを知っているのに、待てずにその後を追ってしまう。私にとってクロエはそんな存在だ。
「どうぞ」
お茶を差し出すクロエに、ありがとうと
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