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かくれんぼ
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リチャードは リサがいないことに、一瞬まさかと思ったが、すぐに考えを打ち消した。リサは約束を簡単に反古にするタイプの人間ではない。放っておいても家の中なら問題ない。しかし、私はリサが隣に居ないと問題だ。
前に、リサが家出していたとき、まともに眠れなかった。心配と言う事もあったが、一番の理由は
孤独だった。あの温かい手触り、甘える仕草、語りかけてくる黒曜石のような瞳。その全てが私の特権だった。リサは私だけのものだった。それが、なんの前触れもなく消えてしまった。その喪失感は自分の思う以上だった。
(それを取り戻すと言う気持ちで、あの時は乗り超えた)
そして 今もリサの姿が見えないだけで、あの時の気持ちが甦って焦燥感にかられてしまう。
だから、リサが居ないと駄目だ。
多分、マーカスの部屋だろうと当たりをつけて訪ねた。しかし、予想に反してマーカス一人だけ。
布団を剥いでベッドに大の字になって眠っている。
居ないな……。
マーカス以外に一緒に寝ようとする者は居るだろうか?
使用人の顔が次々と浮かんでは消えて行く。う~ん。ちょっと思いつかない。こんな遅くでは部屋を訪ね回る訳にも行かない。
だけど、リサが居ないと眠れない。
(他の場所を探してみよう)
その前に布団を掛け直そうとした。すると重い。何か乘かっているのかと布団を探って行くと、リサが布団の隅っこで丸くなって寝ていた。
(こんな所に居たのか)
マーカスは寝相が悪いから追いやられたんだろう。私にも経験があると クスリと笑う。絵が浮かぶ。
そっと抱き上げるとリサが甘えるように頬を擦り付けて来る。眠っているのに器用なものだと、背中を撫でなつける。
こうして私の腕の中に居るのが当たり前になっている。
思えば、一緒のベッドで寝て、日に何度も膝の上に乗せて甘やかして来た。それだけ可愛いい存在だ。
(私のリサ)
チュッと頭の天辺にキスすると微かにこっちに顔を向けた。無意識の行為に心が躍る。
***
リチャードと距離を置こうとワザとマーカスの部屋で寝た。
それなのに何故か、目を覚ますと今日も何時もの寝室だった。
他の部屋で寝ても連れ戻されてしまう。その事実にイライラとその場を行ったり来たりする。
う~ん。こうなったら、作戦変更だ。ご主人様より早く寝て、早く起きれば良い。兎に角ポイントは
ご主人様と距離を取る事だ。
食事以外は外で過ごそう。
そう考えてブランコの上で寝てみたが流石に夜は冷える。
(寒い……)
早々に執務室に避難した。
ご主人様が来る前に起きれば良いと 解釈を変更した。ご主人様の椅子にひょいと飛び乗ると、そのまま丸くなる。椅子からご主人様の匂いがする。まるでご主人様に抱っこされているみたい。
それを最後に眠りが訪れた。
**
今夜は何処で寝ているのかな?
リチャードはどこか ウキウキした気分で執務室のドアを開けた。
リサとのかくれんぼにも、もう慣れた。たとえどんな所へ隠れても見つけられる自信がある。
自分の席で寝ているリサを見つけた。起こさないように抱き上げると、寝室に向かって歩き出す。
腕の中でぐっすり眠っているリサ
を見てるだけで、愛しさに笑みが浮かぶ。
(一番は、マーカスを抱いた時がだと思っていたのに……)
「まいったな……」
二度と傷つきたくない。マーカスを傷つかせたくない。そう決めて生活していた。もう誰とも親密な関係にならないと思っていたのに、何時の間にかリサに嵌ってしまった。猫だからと気を抜いていたからか? 否、もしかしたら……ザブマギウムだからかもしれない。私も奇跡が欲しかったのかも知れない。愛されたいと……。
***
温もりを求めてグイグイと鼻先を押し付けて隙間に入ろうとすると、体を持ち上げられた。
(あれ? 感触、何処で……)
そんな事を考えているうちに布団から出されそうになった。
まだ早い。眠い。寝坊したい。
嫌がって、その手から逃れると布団の中に戻った。それなのに、その手が起きろと私を追いかけて来る。
(もうちょっと良いでしょ)
邪魔するなと 体を捻って方向を変えて奥にもぐりこもうとしたが、結局 捕まえられて外に引きずり
出されるとポイッと置かれた。
眠い目をこすりながら目を開けるとご主人様と目が合う。
(あっ……)
人差し指で私の頬を擦り付けながら
「おはよう」
と、 輝く笑顔を見せた。同じことの繰り返しだ。自分自身本当は分かっていた。リチャードに連れ戻される度に 心の底では安心する。その気持ちの方が強かった。狡い事だけど何処まで私を探しに来てくれるかリチャードの気持ちを試していたんだ。
気持ちがバレないことも大事だけど、妊娠したその後のことの方が大事だ。そうなれば結婚になる。
そしたら 私はマーカスの義母になり、この家の女主人になる。
リチャードはそれを望んでいるみたいだけど、私は……。
恋愛は個人の好き嫌いで済むけど、結婚はそうはいかない。
逃げるのはもう止める。しっかり考えよう。自分の、二人の、ううん。三人の将来に関わってくるんだから。
『にゃあ~』(おはよう)
と、 挨拶を返した。
**
大きな決断に、一人になりたいとリサは家の外に出ると散歩を兼ねて花壇を見て回る。
春の花が咲いていたのに、何時の間にか夏の花に変わっている。
そう言えばトニーさんが植え替えしているのを見た。季節が一つ過ぎるくらいこの家で過ごしている。決断を鈍らせるのは、条件が、条件だからだ。
どうしてセックスしなくてはいけないのか分からない。
私はただ意思疎通が出来るように、人語が話したいだけなのに。
そこまでして人間になりたいのかと聞かれる事が、そんなにやりたいのかと聞かれているような気分になる。そんな風に思われるのは嫌だし、節操のない人間に思われたくない。普通の恋人になりいだけなのに……。どうして、そのプロセスを省かないといけないのか納得出来ない。
でも相手はリチャードだ。
逃したくはない。
(………)
変化を恐れちゃ駄目だ。私はザブマギウム。奇跡の聖獣。
私はこの家で生活したいし 皆と仲良くなりたい。愛嬌を振りまくだけでは無い、困った事があれば力になりたい。そんなペットとは違う家族の一員になりたいと思っている。皆と対等な関係になりたい。つまり、人間になりたい。
(………)
ピタリと止まると小さく溜め息をつく。それ以上に人間になりたいのは リチャードの事が好きだからだ。それを素直に認めたくないのは 性欲では無く心が欲しいからだ。女は性欲と心が直結している。だけど、男は下半身と上半身が別物だ。
ぶっちゃけリチャードのウエイトを占めているのは私の体? それとも心?正直分からない。リチャードからはっきり好きだと言われた事は無い。だけど、その事を口にしたと言う事は私の子供が欲しいと言う事だ。
子供じゃないんだ。体から始まる恋があっても良いと思う。
(体を重ねていくうちに 情がうつるとも言うし)
そうよ。順番より結果だ。だったら嫌がる必要は無い。すぐに 妊娠するものでもない。人によっては一年かかる人も居る。猫と人間、両方を楽しみながら、ゆっくり進めば良い。そう自分の中で決めるとスッと楽になった。
**
ドミニクはゲイルでは心もとない。そう思った。そこで、成功率を上げるために、エリザベートを利用する事を思い付いた。
(もしものときの尻尾にもなる)
しかし、下級貴族である私が行っても門前払いだ。そう簡単にはいかない。訪問の約束を取り付けるには、同等もしくは、それより位が上の者に頼まないとイケない。
私の地位が上なら良かったのに……。こういう時自分の男爵と言う地位が恨めしい。
懸念もある。話を持ち掛けて、私の狙いがザブマギウムだと気付かれたら、奪われてしまうかもしれない。
(………)
まあ良い。それは後で考えれば良い事だ。所詮貴族の夫人だ。騙すのは簡単だ。 それに、いざとなったら金で解決すれば良い。
金こそが願いを叶えてくれる。
そして、私はその金をいくらでも用意出来ると、ニヤリと笑う。
さて、貢ぎ物を用意するか……。
(金塊にするか、アクセサリーにするか)
どっちでも良い。どうせ金メッキなんだから。
前に、リサが家出していたとき、まともに眠れなかった。心配と言う事もあったが、一番の理由は
孤独だった。あの温かい手触り、甘える仕草、語りかけてくる黒曜石のような瞳。その全てが私の特権だった。リサは私だけのものだった。それが、なんの前触れもなく消えてしまった。その喪失感は自分の思う以上だった。
(それを取り戻すと言う気持ちで、あの時は乗り超えた)
そして 今もリサの姿が見えないだけで、あの時の気持ちが甦って焦燥感にかられてしまう。
だから、リサが居ないと駄目だ。
多分、マーカスの部屋だろうと当たりをつけて訪ねた。しかし、予想に反してマーカス一人だけ。
布団を剥いでベッドに大の字になって眠っている。
居ないな……。
マーカス以外に一緒に寝ようとする者は居るだろうか?
使用人の顔が次々と浮かんでは消えて行く。う~ん。ちょっと思いつかない。こんな遅くでは部屋を訪ね回る訳にも行かない。
だけど、リサが居ないと眠れない。
(他の場所を探してみよう)
その前に布団を掛け直そうとした。すると重い。何か乘かっているのかと布団を探って行くと、リサが布団の隅っこで丸くなって寝ていた。
(こんな所に居たのか)
マーカスは寝相が悪いから追いやられたんだろう。私にも経験があると クスリと笑う。絵が浮かぶ。
そっと抱き上げるとリサが甘えるように頬を擦り付けて来る。眠っているのに器用なものだと、背中を撫でなつける。
こうして私の腕の中に居るのが当たり前になっている。
思えば、一緒のベッドで寝て、日に何度も膝の上に乗せて甘やかして来た。それだけ可愛いい存在だ。
(私のリサ)
チュッと頭の天辺にキスすると微かにこっちに顔を向けた。無意識の行為に心が躍る。
***
リチャードと距離を置こうとワザとマーカスの部屋で寝た。
それなのに何故か、目を覚ますと今日も何時もの寝室だった。
他の部屋で寝ても連れ戻されてしまう。その事実にイライラとその場を行ったり来たりする。
う~ん。こうなったら、作戦変更だ。ご主人様より早く寝て、早く起きれば良い。兎に角ポイントは
ご主人様と距離を取る事だ。
食事以外は外で過ごそう。
そう考えてブランコの上で寝てみたが流石に夜は冷える。
(寒い……)
早々に執務室に避難した。
ご主人様が来る前に起きれば良いと 解釈を変更した。ご主人様の椅子にひょいと飛び乗ると、そのまま丸くなる。椅子からご主人様の匂いがする。まるでご主人様に抱っこされているみたい。
それを最後に眠りが訪れた。
**
今夜は何処で寝ているのかな?
リチャードはどこか ウキウキした気分で執務室のドアを開けた。
リサとのかくれんぼにも、もう慣れた。たとえどんな所へ隠れても見つけられる自信がある。
自分の席で寝ているリサを見つけた。起こさないように抱き上げると、寝室に向かって歩き出す。
腕の中でぐっすり眠っているリサ
を見てるだけで、愛しさに笑みが浮かぶ。
(一番は、マーカスを抱いた時がだと思っていたのに……)
「まいったな……」
二度と傷つきたくない。マーカスを傷つかせたくない。そう決めて生活していた。もう誰とも親密な関係にならないと思っていたのに、何時の間にかリサに嵌ってしまった。猫だからと気を抜いていたからか? 否、もしかしたら……ザブマギウムだからかもしれない。私も奇跡が欲しかったのかも知れない。愛されたいと……。
***
温もりを求めてグイグイと鼻先を押し付けて隙間に入ろうとすると、体を持ち上げられた。
(あれ? 感触、何処で……)
そんな事を考えているうちに布団から出されそうになった。
まだ早い。眠い。寝坊したい。
嫌がって、その手から逃れると布団の中に戻った。それなのに、その手が起きろと私を追いかけて来る。
(もうちょっと良いでしょ)
邪魔するなと 体を捻って方向を変えて奥にもぐりこもうとしたが、結局 捕まえられて外に引きずり
出されるとポイッと置かれた。
眠い目をこすりながら目を開けるとご主人様と目が合う。
(あっ……)
人差し指で私の頬を擦り付けながら
「おはよう」
と、 輝く笑顔を見せた。同じことの繰り返しだ。自分自身本当は分かっていた。リチャードに連れ戻される度に 心の底では安心する。その気持ちの方が強かった。狡い事だけど何処まで私を探しに来てくれるかリチャードの気持ちを試していたんだ。
気持ちがバレないことも大事だけど、妊娠したその後のことの方が大事だ。そうなれば結婚になる。
そしたら 私はマーカスの義母になり、この家の女主人になる。
リチャードはそれを望んでいるみたいだけど、私は……。
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逃げるのはもう止める。しっかり考えよう。自分の、二人の、ううん。三人の将来に関わってくるんだから。
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**
大きな決断に、一人になりたいとリサは家の外に出ると散歩を兼ねて花壇を見て回る。
春の花が咲いていたのに、何時の間にか夏の花に変わっている。
そう言えばトニーさんが植え替えしているのを見た。季節が一つ過ぎるくらいこの家で過ごしている。決断を鈍らせるのは、条件が、条件だからだ。
どうしてセックスしなくてはいけないのか分からない。
私はただ意思疎通が出来るように、人語が話したいだけなのに。
そこまでして人間になりたいのかと聞かれる事が、そんなにやりたいのかと聞かれているような気分になる。そんな風に思われるのは嫌だし、節操のない人間に思われたくない。普通の恋人になりいだけなのに……。どうして、そのプロセスを省かないといけないのか納得出来ない。
でも相手はリチャードだ。
逃したくはない。
(………)
変化を恐れちゃ駄目だ。私はザブマギウム。奇跡の聖獣。
私はこの家で生活したいし 皆と仲良くなりたい。愛嬌を振りまくだけでは無い、困った事があれば力になりたい。そんなペットとは違う家族の一員になりたいと思っている。皆と対等な関係になりたい。つまり、人間になりたい。
(………)
ピタリと止まると小さく溜め息をつく。それ以上に人間になりたいのは リチャードの事が好きだからだ。それを素直に認めたくないのは 性欲では無く心が欲しいからだ。女は性欲と心が直結している。だけど、男は下半身と上半身が別物だ。
ぶっちゃけリチャードのウエイトを占めているのは私の体? それとも心?正直分からない。リチャードからはっきり好きだと言われた事は無い。だけど、その事を口にしたと言う事は私の子供が欲しいと言う事だ。
子供じゃないんだ。体から始まる恋があっても良いと思う。
(体を重ねていくうちに 情がうつるとも言うし)
そうよ。順番より結果だ。だったら嫌がる必要は無い。すぐに 妊娠するものでもない。人によっては一年かかる人も居る。猫と人間、両方を楽しみながら、ゆっくり進めば良い。そう自分の中で決めるとスッと楽になった。
**
ドミニクはゲイルでは心もとない。そう思った。そこで、成功率を上げるために、エリザベートを利用する事を思い付いた。
(もしものときの尻尾にもなる)
しかし、下級貴族である私が行っても門前払いだ。そう簡単にはいかない。訪問の約束を取り付けるには、同等もしくは、それより位が上の者に頼まないとイケない。
私の地位が上なら良かったのに……。こういう時自分の男爵と言う地位が恨めしい。
懸念もある。話を持ち掛けて、私の狙いがザブマギウムだと気付かれたら、奪われてしまうかもしれない。
(………)
まあ良い。それは後で考えれば良い事だ。所詮貴族の夫人だ。騙すのは簡単だ。 それに、いざとなったら金で解決すれば良い。
金こそが願いを叶えてくれる。
そして、私はその金をいくらでも用意出来ると、ニヤリと笑う。
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