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第六十一集
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日常を取り戻し お弁当を作ったり、王元さんとカフェ巡りをしたりと充実した日々を送っていた。
楽しくスイーツを王元さんと食べていると話題は……。
「じゃあ、デートじゃない理由を言ってみなよ」
パクリと食べるとスプーンで彼女を指した。
考えたが思うような答えが浮かばない。
「それは……」
う~ん。そうだ! デートは恋人同士がする事だ。
「好きって言われてません」
「なかなかハードルが高い事を要求して来るね」
「………」
告白は、みんなは悩んで するものだ。ドラマも漫画も そうだ。いつの間にか 食べ終わったらしく チョコレートの皿を手に取っていた。
( 私はまだ 一口しか食べてないのに)
「デートは相手と気が合うかどうか確かめるのものだろう。違うか?」
「………」
確かにそうだ。中華店の店長の娘もそう言ってとっかえひっかえ相手を変えていた。
じゃあ、天祐さんは私の気持ちを知ろうとしているって事?
でも……天祐さんに私は似合わない。きっと慰めようとしているだけだ。
その皿は奪い取ると自分と王元さんを指さす。
「王元さんの言う事がデートなら、私と王元さんとしている事もデートです」
「全然違うよ。俺と容容ちゃんとは友達なんだから」
「だったら私と天祐さんは………」
「友達じゃないだろ」
「 メイド?!」
「 メイドにおるやつはいないよ」
前に言っていた大切は……想い人だから大切って事……なのかな?
じゃあ、じゃあ……。自分の導き出した答えにカッと頬が赤くなる。
嬉しそうにフォークをくるくる回している彼女を見て口角が上がる。
ラインの通知音にスマホを見た。表情が華やぐ。その隙に皿を取り返した。
「そうやって連絡してくるのが証拠じゃないのかい」
「………」
「良く考えてみなよ。あの人は気にしない人は全く気にしないから」
そう言うと更に笑みが広がる。
こりゃ、雨降って地固まる。ご祝儀を包む日も近いかな。
ザッハトルテを二口で食べると返信を入力している彼女を置いて別の物を取りに行こうと立ち上がった。
5の8
王元さんと別れ地下鉄へと歩いていた。
みんな 目的地へ一直線。何人もの人が通り過ぎていく。
一人になると考えてしまうのは天祐さんの事。王元との会話を反芻していた。若渓も天祐さんは私に気があると言う。
ドラマだと社長と社員が身分の差を乗り越えて恋人になったりする。だったら、貴族と平民、金持ちと貧乏だけどアリ!?
天祐さんのその心の中にあるのは愛なのか……同情なのか……。二つは同じようで同じじゃない。期待するのが怖い。自分で言った事を覆す人では無い。そう言う人だから自分に好きな人が出来ても背を向けてしまうだろう。
だから躊躇ってしまう。
私にとって天祐さんはこの地に居るたった一人、手を差し伸べてくれた人だから。
一番幸せになって欲しい人だから……。
ううん。本当は怖いんだ。欲張ってこの関係が壊れるのが。その手を掴んでしまった後で捨てられるのが。
いつもにか 立ち止まってしまった彼女は その場合に佇み、 しばらく動かなかった。
5の9 東岳国 過去
囚の字が書かれた衣は湿っていて据えた匂いがする。枷をつけた 両手首は すり剥けて赤くなっている。こんな待遇を受けるはずではなかった。何でこんな事になったのか……。
上手く行くはずだったのに。
皇太子の寵愛を一身に受けて、その将来を約束されていた。それなのに、父上が亡くなると誰一人と茶会にも詩会も招待されなくなった。その事が少なからずショックだった。
私は徐玄厳の娘、皇太子の恋人。そんな肩書が付かないと価値を認められない。誰よりも美しく、誰よりも賢く、全てにおいて秀でていても、それは意味が無かった。このまま皇太子の妃の一人になっても私も、子供も、皇太子がちょっとでも気が変われば冷遇される。
だったら、返しきれないほどの貸しを作ろう。そうすれば私の事を簡単に捨てられない。そう言う女になりたかった。
その結果がこれだ。
「で、私は何をすれば良いの?」
「私に考えがある」
「どんな?」
死にたくない。ただそれだけで俊豪の提案を受け入れた。
この時代に用はない。私がいる場所は光り輝く現代だ。こんなしみったれた時代とはおさらばしたい。戻りたい。また、天祐に見つかる可能性はあるが、この時代で罪人として生きていくなどまっぴらご免だ。
(私には時間が必要だ)
「今までの事を全て紙に記すんだ。自分に何かあったら陛下に届くように手を回してあると言って脅せば、皇太子はこれ以上手を出して来ないだろう」
「………」
確かにそうすれば刺客から身を守れる。顔を上げると俊豪に向かって頷いた。
もう後へは引けない。この時代から逃げ出さないと待っているのは死だ。そんなの絶対嫌だ。でもまだチャンスはある。
俊豪は知らないだろうが私には秘策がある。
私には神がついている。
だから、その機会が来るまでは俊豪に守ってもらおう。
5の10
腹を括ったからなのか筆の運びによどみがない。徐の前に剣を抱えて陣取った。
逃げるとは思えないが何か仕掛けてくることは 予想される。無表情のまま文を書く徐を見ながら俊豪は微笑んでいたが、その目に絶望は浮かんでないことに笑みを消した。
死罪になるかもしれないのに取り乱さないのには、いざとなったら小徐有蓉と入れ替わって現代国へ逃げようとしう算段だろう。
俊豪はその気持ちが手に取るように分かる。
まさか、私達がそのからくりを知っているとは思うまい。
入れ替わる条件は小徐有蓉の話からも、浮かび上がった首を絞められた痣からも、死にそうになったときと見て良い。もし、殺すなら本人に死ぬ覚悟をさせないまま一瞬で心臓を突いてしまえば良い。
**
俊豪は徐が書いた手記を読みながら、いかに二人が狡猾で周到に計画を練っていたのかと知る。計画から実行まで二年を費やしている。これほどだったとは……。第二皇子も誰も不審がらない訳だ。
二人の誤算は怪しんだのが皇太子妃の命で天祐が嗅ぎ回ったからだ。なんとも皮肉な話だ。二人は同じように皇太子を愛した。一人は正妃もう一人は罪人。
しかし、最後まで読んでも分からないのは皇太子が徐をどうするつもりだったかと言う事だ。この計画が成功したのは偏に徐の力によるものが大きい。
(私だったら娶らなくて妾として大事にする)
最初から捨て駒として利用していたのか、途中で気が変わったのか、その答えを知っているのは皇太子だけだ。
5の11 現代
昼食から一足先に戻った天祐はコーヒーメーカーの所に行くと紙コップを置いてスイッチを押す。紙なのに水が染み出ない。何とも不思議なものだ。他にもいろいろある。
紅茶も良いがコーヒーの苦みも良い。郷に入っては郷に従え、では無いが自分がこの時代に馴染んできた気がする。
徐は元の時代に返したし、
一番の懸念材料だった徐との 入れ替わりはなくなった。彼女は二度と何処へも行かない。ずっと傍に居てくれる。仕事は順調。全ての杞憂が無くなった。
次の段階に進むべきなのかもしれない。
(残っている事は……)
前回の告白は告白ではなかった。
それとなく 王元にアドバイスを求めると、もっと直接的な行動をとれと言われた。
デートに誘い、花や物のプレゼント。 甘い言葉を囁く。 もう十分やり尽くした。となれば 二度目の告白。
『月が綺麗だ』とかではなく、『結婚を前提に付き合ってほしい』とかをズバリ言う。 これなら間違いようがない。
場所、時間、服装、全てを完璧にしなくては。拳を作った。その目はやる気に満ちていた。
楽しくスイーツを王元さんと食べていると話題は……。
「じゃあ、デートじゃない理由を言ってみなよ」
パクリと食べるとスプーンで彼女を指した。
考えたが思うような答えが浮かばない。
「それは……」
う~ん。そうだ! デートは恋人同士がする事だ。
「好きって言われてません」
「なかなかハードルが高い事を要求して来るね」
「………」
告白は、みんなは悩んで するものだ。ドラマも漫画も そうだ。いつの間にか 食べ終わったらしく チョコレートの皿を手に取っていた。
( 私はまだ 一口しか食べてないのに)
「デートは相手と気が合うかどうか確かめるのものだろう。違うか?」
「………」
確かにそうだ。中華店の店長の娘もそう言ってとっかえひっかえ相手を変えていた。
じゃあ、天祐さんは私の気持ちを知ろうとしているって事?
でも……天祐さんに私は似合わない。きっと慰めようとしているだけだ。
その皿は奪い取ると自分と王元さんを指さす。
「王元さんの言う事がデートなら、私と王元さんとしている事もデートです」
「全然違うよ。俺と容容ちゃんとは友達なんだから」
「だったら私と天祐さんは………」
「友達じゃないだろ」
「 メイド?!」
「 メイドにおるやつはいないよ」
前に言っていた大切は……想い人だから大切って事……なのかな?
じゃあ、じゃあ……。自分の導き出した答えにカッと頬が赤くなる。
嬉しそうにフォークをくるくる回している彼女を見て口角が上がる。
ラインの通知音にスマホを見た。表情が華やぐ。その隙に皿を取り返した。
「そうやって連絡してくるのが証拠じゃないのかい」
「………」
「良く考えてみなよ。あの人は気にしない人は全く気にしないから」
そう言うと更に笑みが広がる。
こりゃ、雨降って地固まる。ご祝儀を包む日も近いかな。
ザッハトルテを二口で食べると返信を入力している彼女を置いて別の物を取りに行こうと立ち上がった。
5の8
王元さんと別れ地下鉄へと歩いていた。
みんな 目的地へ一直線。何人もの人が通り過ぎていく。
一人になると考えてしまうのは天祐さんの事。王元との会話を反芻していた。若渓も天祐さんは私に気があると言う。
ドラマだと社長と社員が身分の差を乗り越えて恋人になったりする。だったら、貴族と平民、金持ちと貧乏だけどアリ!?
天祐さんのその心の中にあるのは愛なのか……同情なのか……。二つは同じようで同じじゃない。期待するのが怖い。自分で言った事を覆す人では無い。そう言う人だから自分に好きな人が出来ても背を向けてしまうだろう。
だから躊躇ってしまう。
私にとって天祐さんはこの地に居るたった一人、手を差し伸べてくれた人だから。
一番幸せになって欲しい人だから……。
ううん。本当は怖いんだ。欲張ってこの関係が壊れるのが。その手を掴んでしまった後で捨てられるのが。
いつもにか 立ち止まってしまった彼女は その場合に佇み、 しばらく動かなかった。
5の9 東岳国 過去
囚の字が書かれた衣は湿っていて据えた匂いがする。枷をつけた 両手首は すり剥けて赤くなっている。こんな待遇を受けるはずではなかった。何でこんな事になったのか……。
上手く行くはずだったのに。
皇太子の寵愛を一身に受けて、その将来を約束されていた。それなのに、父上が亡くなると誰一人と茶会にも詩会も招待されなくなった。その事が少なからずショックだった。
私は徐玄厳の娘、皇太子の恋人。そんな肩書が付かないと価値を認められない。誰よりも美しく、誰よりも賢く、全てにおいて秀でていても、それは意味が無かった。このまま皇太子の妃の一人になっても私も、子供も、皇太子がちょっとでも気が変われば冷遇される。
だったら、返しきれないほどの貸しを作ろう。そうすれば私の事を簡単に捨てられない。そう言う女になりたかった。
その結果がこれだ。
「で、私は何をすれば良いの?」
「私に考えがある」
「どんな?」
死にたくない。ただそれだけで俊豪の提案を受け入れた。
この時代に用はない。私がいる場所は光り輝く現代だ。こんなしみったれた時代とはおさらばしたい。戻りたい。また、天祐に見つかる可能性はあるが、この時代で罪人として生きていくなどまっぴらご免だ。
(私には時間が必要だ)
「今までの事を全て紙に記すんだ。自分に何かあったら陛下に届くように手を回してあると言って脅せば、皇太子はこれ以上手を出して来ないだろう」
「………」
確かにそうすれば刺客から身を守れる。顔を上げると俊豪に向かって頷いた。
もう後へは引けない。この時代から逃げ出さないと待っているのは死だ。そんなの絶対嫌だ。でもまだチャンスはある。
俊豪は知らないだろうが私には秘策がある。
私には神がついている。
だから、その機会が来るまでは俊豪に守ってもらおう。
5の10
腹を括ったからなのか筆の運びによどみがない。徐の前に剣を抱えて陣取った。
逃げるとは思えないが何か仕掛けてくることは 予想される。無表情のまま文を書く徐を見ながら俊豪は微笑んでいたが、その目に絶望は浮かんでないことに笑みを消した。
死罪になるかもしれないのに取り乱さないのには、いざとなったら小徐有蓉と入れ替わって現代国へ逃げようとしう算段だろう。
俊豪はその気持ちが手に取るように分かる。
まさか、私達がそのからくりを知っているとは思うまい。
入れ替わる条件は小徐有蓉の話からも、浮かび上がった首を絞められた痣からも、死にそうになったときと見て良い。もし、殺すなら本人に死ぬ覚悟をさせないまま一瞬で心臓を突いてしまえば良い。
**
俊豪は徐が書いた手記を読みながら、いかに二人が狡猾で周到に計画を練っていたのかと知る。計画から実行まで二年を費やしている。これほどだったとは……。第二皇子も誰も不審がらない訳だ。
二人の誤算は怪しんだのが皇太子妃の命で天祐が嗅ぎ回ったからだ。なんとも皮肉な話だ。二人は同じように皇太子を愛した。一人は正妃もう一人は罪人。
しかし、最後まで読んでも分からないのは皇太子が徐をどうするつもりだったかと言う事だ。この計画が成功したのは偏に徐の力によるものが大きい。
(私だったら娶らなくて妾として大事にする)
最初から捨て駒として利用していたのか、途中で気が変わったのか、その答えを知っているのは皇太子だけだ。
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徐は元の時代に返したし、
一番の懸念材料だった徐との 入れ替わりはなくなった。彼女は二度と何処へも行かない。ずっと傍に居てくれる。仕事は順調。全ての杞憂が無くなった。
次の段階に進むべきなのかもしれない。
(残っている事は……)
前回の告白は告白ではなかった。
それとなく 王元にアドバイスを求めると、もっと直接的な行動をとれと言われた。
デートに誘い、花や物のプレゼント。 甘い言葉を囁く。 もう十分やり尽くした。となれば 二度目の告白。
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