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第十四集
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部屋の家主が若渓さんの兄と知り安心したのも束の間、
「こっ、こないで!」
近寄るなと手を突き出した。
そうだ。この男は私の首を絞めてを殺そうとしていた見えない犯人だ。いくら若渓さんの兄でも駄目だ。
こんなところでのんきに しゃべっている場合じゃない。せっかく元の時代に戻れたんだもの逃げなきゃ。ここに居たらこの男に殺される。後ずさりながら、逃げ場をさがす。
「違う!」
男の怒鳴り声にびくりとした。
(どうして分かったんだろう……)
横目で男の様子をうかがう。あおすじ立てて怒っている。まずい。逃げようとしたのがバレたんだ。取りあえず今はあやまろう。
相手が油断したら……。ううん。寝てから逃げれば良い。
「ごっ、ごめんなさい」
「………」
何の反応もない。
男の視線を避けるように自分の足元を見る。
(どうしよう……)
怒らせてしまった。
何時もはこんなヘマしないのに……。
逃げたとしても追いかけて来るに決まってる。もしつかまったら今度は本当に殺される。
そう思うだけで息苦しくなる。
無意識に、えりもとに手をやった。
(どうしたら殺さないでくれるだろう)
3の9
沈天祐は怯えたように、突然逃げ出そうとした娘を見て眉を顰めた。
さっきまでは普通だったのに……。
しかし、娘の仕草にその理由を察した。
こっちの時代に娘が戻って来たとき 私が首に手を掛けていたから自分が殺されると 勘違いしたんだろう。
まったく……。だがそう誤解されても仕方ないじゃないか。はた目から見れば私が有蓉の首を絞めていたんだんだから。人殺しだ。
だが、徐有蓉が罪を認めないからカッとなってしまった。仕方なかったとは娘には悪いことをした。この娘には真実を知って欲しい。その思いが先走って つい大声で否定してしまった。余裕が無くなっている自分が嫌になる。まずは信頼が必要だ。深呼吸して気持ちを落ち着かせる。強く言い過ぎた自分を省みた。
(大声をだすな。冷静になれ)
俯いたままの娘を見て極力優しい声音を出すよう意識した。
「私が首をしめたのは、もう一人の徐有蓉だ。お前では無い」
「えっ、もう一人?」
「そうだ。二人が繋がっていると知っていたら、乱暴なことはしなかった」
娘が驚いたように顔を上げて私を見る。
鳩が豆鉄砲を食ったようと言うが、この真ん丸な目はそっくりだ。その目が二度、三度と、瞬きする。
「……あっ! そうか」
更に大きく目を見開く娘を見て天祐は、自分の言いたい事を理解してもらえたと安堵した。人殺しと間違えられたままと言うのは不満だ。この際、二人とも落ち着いて現状を把握する必要がある。
(妹の事も知りたい。俊豪とは進展したのか?)
そう考えて冷蔵庫を開けると見た事も無い物ばかり並んでいる。
ヒ……アルロン酸に化粧水?……。
「………」
その中から奥に仕舞いこまれていたミネラルウォーターを二本取り出すと一本を娘に渡した。
「ありがとうございます」
しかし、受け取ったまま。初めて見るかのように凝視している。
この時代の者なのに知らないのか?
……もしかして 向こうの時代でも徐と間違われた毒殺されそうにでもなったのか?
小さく嘆息すると、
「大丈夫だ。未開封だから毒は入ってない」
そう言って安全だと分からせるように先に水に口を付けた。
「すみません。どの時代でも殺されそうになってばかりで、私自身もこんらんしてるみたいです」
その言葉にピクリと指が動く。猜疑心が強いのかと思ったが本当の事だったとは……。
向こうでもさぞ苦労した事だろう。
娘がソワソワとペットボトルを両手で擦り合わせている。
「何か気になる事でもあるのか?」
「あの……ここは何処ですか? それと、今は何年ですか?」
「ここは光海。今年は二〇二四年だ」
そう答えると 不安そうに私を見ていた娘の顔が安心したように明るくなった。花が咲くとは、こう言うのかもしれない。つられて自分の口角も上がる。
どうやら同じ時代に自分が帰ってきたことを実感したようだ。もう少し詳しく説明した方が良いだろう。
「この部屋は徐有蓉が務めていたキャバクラの寮の一室だ」
「ああ、ここは恋人の部屋ですか」
納得したように娘が頷いた。しかし、沈天祐は、ブハッと飲んでいたお茶を噴出した。
(こっ、恋人だと!? )
恋人とは想い人のことだろう。
この事は人殺しと誤解される事より不快なことだ。そんな私の気も知らずに、興味津々で部屋の中を見まわしている。
とんでもない事を言い出した娘を睨みつけた。まったく、どこをどう転がったらそんな結論になるんだ。信じられない。
3の10
有容はマンションだと思われる部屋に圧倒されていた。
(ここが寮?)
台所もお風呂も全部そろっている。私のイメージする寮とは別物だ。白一色で統一された部屋はどう見ても女子の部屋だ。でも、天祐さんがここに居ると言うことは、俊豪さんの言う通り二人は恋人同士なんだ。
(ここが愛の巣か……)
「違う。徐有蓉の部屋だ」
「……そうですか」
天祐さんがはげしく首を振って否定する。
ずぼしをさされて恥ずかしいんだろうか?
別に良いのに。すでに知っていることだ。
あいそわらいを浮かべて分かってますとうなずくと 天祐さんがいらだたしげに床をけりつけた。ビクッとしてギュッとペットボトルをにぎりしめる。
「誰から聞いたか知らないが、私と徐有蓉は恋仲では無い!」
「えっ、でも……若渓さんが」
「誤解だ。でなかったら首を絞めたりしない」
「………」
いいや、可愛さ余って憎さ百倍……。
テレビでよく放送されている。首を絞めたのも痴情のもつれと言う奴だ。
「これで誤解は解けたかな」
だけど……怒鳴りたいのを我慢するみたいに 天祐さんが引きつった笑みを私に向ける。その顔は私を怖がらせまいとしてるみたいだ。
顔は怖いが目はおこってない。その事に安心する。口ではどんな事を言っても目はごまかせない。小学生の時、同級生の陳芳が何もしないと言っていつも私を遊びにさそった。でも一度も何もしなかった事など無い。給食どろぼうと言って皆の前ではやしたてられたり、ドッチボールのときワザとコートに私だけ残してボールを回されたり……。怯えて逃げ惑う私を見て笑ってた。そうやって何時もいじめられた。私の名前を呼ぶとき陳芳は優しい顔をしていたけど目は冷たかった。だけど天祐さんにはそれがない。だから素直に分かったとうなずいた。
「恋人じゃないなら、どうやって探したんですか}
二人が一緒にこの時代に来たとしても、追う者と追われる者。徐さんがかくれたはずだ。
「んっ? これだよ」
天祐さんがそう言うとポケットからスマホを取り出した。昔の時代の人なのにスマホが使えるの? あぜんとする。
「名前を検索して探した。同姓同名の者が居たて少し梃子摺った」
「はぁ」
「だから探し出すのに一月掛かってしまったがな」
「えっ? 違いますよ。一ヶ月じゃありません。私が向こうで過ごしたのは十日ですよ」
両手を突き出して首をふる。ちゃんと数えていた。だからまちがいない。
「十日?……じゃあ、向こうとこっちでは流れる時間が違うのかもしれないな」
信じられない。天祐さんの手を掴んでスマホの画面を見た。
本当に五月十二日と表示してある。
(嘘だ……)
本当に今日は五月十二日なの?
ある事に気付いてハッとする。さっき天祐さんが一月と言っていた。つっ、つまり一か月行方不明になってたってこと?
もしそうならお父さんが心配してる。
早く帰らないと。
「私はこれで……」
別れの挨拶を言おうとしたけど、怖いお父さんの顔がうかぶ。帰っても喜ばない。逃げ出したと思ってカンカンに怒ってる。
(どうしよう……)
「………」
どうなるか分からないけと、取りあえず家に帰ろう……。でも、帰るのが怖い。
そう考えると、お父さんに叩かれる自分を想像して体が震える。だけど、他に帰る所も無い……。
(どうしよう……。本当にどうしよう)
そっ、そうだ。店長!
店に行こう。そこで寝泊まりさせてもらおう。
お父さんの所へ帰りには勇気が足りない。
(下手したら骨が折られるくらい叩かれるかもそれない)
あっ、そうだ。店長と一緒に家に帰れば怒られない。皿洗いの仕事があるから酷い目に遭わないはずだ。なんで気づかなかったんだろう。そうだ。そうしよう。
あっ! 駄目だ。
無断欠勤でクビになってる。
どうしよう……。
泊めてくれる友達も知り合いも居ない。お金も無い。手に職も無い。無い無い尽くしだ。
「こっ、こないで!」
近寄るなと手を突き出した。
そうだ。この男は私の首を絞めてを殺そうとしていた見えない犯人だ。いくら若渓さんの兄でも駄目だ。
こんなところでのんきに しゃべっている場合じゃない。せっかく元の時代に戻れたんだもの逃げなきゃ。ここに居たらこの男に殺される。後ずさりながら、逃げ場をさがす。
「違う!」
男の怒鳴り声にびくりとした。
(どうして分かったんだろう……)
横目で男の様子をうかがう。あおすじ立てて怒っている。まずい。逃げようとしたのがバレたんだ。取りあえず今はあやまろう。
相手が油断したら……。ううん。寝てから逃げれば良い。
「ごっ、ごめんなさい」
「………」
何の反応もない。
男の視線を避けるように自分の足元を見る。
(どうしよう……)
怒らせてしまった。
何時もはこんなヘマしないのに……。
逃げたとしても追いかけて来るに決まってる。もしつかまったら今度は本当に殺される。
そう思うだけで息苦しくなる。
無意識に、えりもとに手をやった。
(どうしたら殺さないでくれるだろう)
3の9
沈天祐は怯えたように、突然逃げ出そうとした娘を見て眉を顰めた。
さっきまでは普通だったのに……。
しかし、娘の仕草にその理由を察した。
こっちの時代に娘が戻って来たとき 私が首に手を掛けていたから自分が殺されると 勘違いしたんだろう。
まったく……。だがそう誤解されても仕方ないじゃないか。はた目から見れば私が有蓉の首を絞めていたんだんだから。人殺しだ。
だが、徐有蓉が罪を認めないからカッとなってしまった。仕方なかったとは娘には悪いことをした。この娘には真実を知って欲しい。その思いが先走って つい大声で否定してしまった。余裕が無くなっている自分が嫌になる。まずは信頼が必要だ。深呼吸して気持ちを落ち着かせる。強く言い過ぎた自分を省みた。
(大声をだすな。冷静になれ)
俯いたままの娘を見て極力優しい声音を出すよう意識した。
「私が首をしめたのは、もう一人の徐有蓉だ。お前では無い」
「えっ、もう一人?」
「そうだ。二人が繋がっていると知っていたら、乱暴なことはしなかった」
娘が驚いたように顔を上げて私を見る。
鳩が豆鉄砲を食ったようと言うが、この真ん丸な目はそっくりだ。その目が二度、三度と、瞬きする。
「……あっ! そうか」
更に大きく目を見開く娘を見て天祐は、自分の言いたい事を理解してもらえたと安堵した。人殺しと間違えられたままと言うのは不満だ。この際、二人とも落ち着いて現状を把握する必要がある。
(妹の事も知りたい。俊豪とは進展したのか?)
そう考えて冷蔵庫を開けると見た事も無い物ばかり並んでいる。
ヒ……アルロン酸に化粧水?……。
「………」
その中から奥に仕舞いこまれていたミネラルウォーターを二本取り出すと一本を娘に渡した。
「ありがとうございます」
しかし、受け取ったまま。初めて見るかのように凝視している。
この時代の者なのに知らないのか?
……もしかして 向こうの時代でも徐と間違われた毒殺されそうにでもなったのか?
小さく嘆息すると、
「大丈夫だ。未開封だから毒は入ってない」
そう言って安全だと分からせるように先に水に口を付けた。
「すみません。どの時代でも殺されそうになってばかりで、私自身もこんらんしてるみたいです」
その言葉にピクリと指が動く。猜疑心が強いのかと思ったが本当の事だったとは……。
向こうでもさぞ苦労した事だろう。
娘がソワソワとペットボトルを両手で擦り合わせている。
「何か気になる事でもあるのか?」
「あの……ここは何処ですか? それと、今は何年ですか?」
「ここは光海。今年は二〇二四年だ」
そう答えると 不安そうに私を見ていた娘の顔が安心したように明るくなった。花が咲くとは、こう言うのかもしれない。つられて自分の口角も上がる。
どうやら同じ時代に自分が帰ってきたことを実感したようだ。もう少し詳しく説明した方が良いだろう。
「この部屋は徐有蓉が務めていたキャバクラの寮の一室だ」
「ああ、ここは恋人の部屋ですか」
納得したように娘が頷いた。しかし、沈天祐は、ブハッと飲んでいたお茶を噴出した。
(こっ、恋人だと!? )
恋人とは想い人のことだろう。
この事は人殺しと誤解される事より不快なことだ。そんな私の気も知らずに、興味津々で部屋の中を見まわしている。
とんでもない事を言い出した娘を睨みつけた。まったく、どこをどう転がったらそんな結論になるんだ。信じられない。
3の10
有容はマンションだと思われる部屋に圧倒されていた。
(ここが寮?)
台所もお風呂も全部そろっている。私のイメージする寮とは別物だ。白一色で統一された部屋はどう見ても女子の部屋だ。でも、天祐さんがここに居ると言うことは、俊豪さんの言う通り二人は恋人同士なんだ。
(ここが愛の巣か……)
「違う。徐有蓉の部屋だ」
「……そうですか」
天祐さんがはげしく首を振って否定する。
ずぼしをさされて恥ずかしいんだろうか?
別に良いのに。すでに知っていることだ。
あいそわらいを浮かべて分かってますとうなずくと 天祐さんがいらだたしげに床をけりつけた。ビクッとしてギュッとペットボトルをにぎりしめる。
「誰から聞いたか知らないが、私と徐有蓉は恋仲では無い!」
「えっ、でも……若渓さんが」
「誤解だ。でなかったら首を絞めたりしない」
「………」
いいや、可愛さ余って憎さ百倍……。
テレビでよく放送されている。首を絞めたのも痴情のもつれと言う奴だ。
「これで誤解は解けたかな」
だけど……怒鳴りたいのを我慢するみたいに 天祐さんが引きつった笑みを私に向ける。その顔は私を怖がらせまいとしてるみたいだ。
顔は怖いが目はおこってない。その事に安心する。口ではどんな事を言っても目はごまかせない。小学生の時、同級生の陳芳が何もしないと言っていつも私を遊びにさそった。でも一度も何もしなかった事など無い。給食どろぼうと言って皆の前ではやしたてられたり、ドッチボールのときワザとコートに私だけ残してボールを回されたり……。怯えて逃げ惑う私を見て笑ってた。そうやって何時もいじめられた。私の名前を呼ぶとき陳芳は優しい顔をしていたけど目は冷たかった。だけど天祐さんにはそれがない。だから素直に分かったとうなずいた。
「恋人じゃないなら、どうやって探したんですか}
二人が一緒にこの時代に来たとしても、追う者と追われる者。徐さんがかくれたはずだ。
「んっ? これだよ」
天祐さんがそう言うとポケットからスマホを取り出した。昔の時代の人なのにスマホが使えるの? あぜんとする。
「名前を検索して探した。同姓同名の者が居たて少し梃子摺った」
「はぁ」
「だから探し出すのに一月掛かってしまったがな」
「えっ? 違いますよ。一ヶ月じゃありません。私が向こうで過ごしたのは十日ですよ」
両手を突き出して首をふる。ちゃんと数えていた。だからまちがいない。
「十日?……じゃあ、向こうとこっちでは流れる時間が違うのかもしれないな」
信じられない。天祐さんの手を掴んでスマホの画面を見た。
本当に五月十二日と表示してある。
(嘘だ……)
本当に今日は五月十二日なの?
ある事に気付いてハッとする。さっき天祐さんが一月と言っていた。つっ、つまり一か月行方不明になってたってこと?
もしそうならお父さんが心配してる。
早く帰らないと。
「私はこれで……」
別れの挨拶を言おうとしたけど、怖いお父さんの顔がうかぶ。帰っても喜ばない。逃げ出したと思ってカンカンに怒ってる。
(どうしよう……)
「………」
どうなるか分からないけと、取りあえず家に帰ろう……。でも、帰るのが怖い。
そう考えると、お父さんに叩かれる自分を想像して体が震える。だけど、他に帰る所も無い……。
(どうしよう……。本当にどうしよう)
そっ、そうだ。店長!
店に行こう。そこで寝泊まりさせてもらおう。
お父さんの所へ帰りには勇気が足りない。
(下手したら骨が折られるくらい叩かれるかもそれない)
あっ、そうだ。店長と一緒に家に帰れば怒られない。皿洗いの仕事があるから酷い目に遭わないはずだ。なんで気づかなかったんだろう。そうだ。そうしよう。
あっ! 駄目だ。
無断欠勤でクビになってる。
どうしよう……。
泊めてくれる友達も知り合いも居ない。お金も無い。手に職も無い。無い無い尽くしだ。
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