28 / 65
第二十八集
しおりを挟む
沈天祐は出来上がった首飾りを前に腕を組んだ。 出来としては良い。だが……。
これを渡そうとする私はあまりにも身勝手な人間だと自覚した。
容容には何の得もない。
だが入れ替わる可能性は高い。
「…………」
もし本当に向こうで死んだら昔の時代に一人取り残されるのだから、あらかじめ知っておくことは悪いことじゃない。言い訳を言ってのは、自分の中の何かから目を背けたいからだ。
「………」
それでも大義のためだと覚悟した。
そして今……。
服装と共に 装飾品も変化した。この首飾りは 今 時ではない。
気に入ってくれるだろうか?
そもそも 受け取ってくれるだろうか?
なんだか息苦しくて首に手をやった。
女の子に物を贈ることがこんなに緊張するなんて……。
✳✳✳
容容は夢のようで 信じられない。だから、確かめずにはいられなかった。
「……私に、ですか?」
「ああ、そうだ」
コクリと天祐さんがうなずいた。プレゼント!? お母さん以外の人からもらうのは初めてだ。そっと手に取る。金や宝石じゃなく玉の首飾りなのが天祐さんらしい。
しかも手作りだ。一から作ってくれたのかと思うと余計にうれしい。とっても素敵だ。これが私の物なんて……。結び目 一つ一つなぞって行く。 珠結び、あわじ玉、帳結び、梅結び、最後に玉。キュッと締まっていて形も綺麗だ。
天祐さんのソワソワした様子に顔を向けると気むずかしい顔をしている。
(?)
怒ってるのは違う。なんだろう。理由を考えていると、
「気にいらないなら、作り直そう」
そう言って手をのばして来た。取られないように体をひねった。そこで、私の反応が良くないから自信を失ったみたいだ。悪い事をしてしまった。うれしくて、かわいくて、みとれていただけなのに……。
「とんでもない。とっても気に入りました」
あわてて手を振って否定したが、おせじだと思っているのか私の様子をうかがっている。
「本当です」
「………」
そう言って何度もコクコクとうなずく。それでも私をジッと見ている。本心だと天祐さんの目を見つめかえした。それでやっと天祐さんが笑顔を見せた。天祐さんが席を立つと私の手から首飾りを取り上げて首にかけた。
見栄えを確かめるように色んな角度から見ている。
「うん。似合う。長さも丁度良いな」
誕生日でも無いし。裏があるのではと不安になる。この世にタダより怖いものは無い。
気まぐれだと言っても信じられない。
「でも、どうして私に? 何か理由があるんですか?」
「………」
そう聞くと天祐さんが困ったように視線を外した。やっぱり裏があったんだ。がっかりするより安心した。
しばらく迷っていたようだったが、仮説だと前置きして自分の考えを話してくれた。
「もしまた徐有蓉と入れ替わる事があったら、向こうの時代の妹にこっちの時代で生きていると知らせてほしいんだ」
切実なうったえに分かったとうなずいた。若渓さんには世話になったし生きている事が伝えられたら安心するはずだ。だけど本当に、また向こうの時代に飛ばされてしまうんだろうか? 一回目も二回目も殺されそうになった。つまり、三回目も……。
そう考えるとこわい。入れ替わりの状況を考えると、運が悪かったら死んでしまうかも……。
「そうだ。気になったんだが向こうの時代の私はどんな様子だ? 慣れぬ環境に苦労しているのだろう」
「………」
(どうしよう……)
その顔が見られなくて今度は私が目をそらした。言った方が良いのか……それとも言わない方が良いのか……。
「話題に出て来なかったから気になっていたんだ」
「えっ、あっ、いえ、別に……」
言ったらショックを受ける。
ここは ごまかした方がいいような気がする。
でも何と言えば……。
「本当の事を言ってくれ」
「………」
「何かあるのか?」
「いえいえ、ありません!」
「………」
「………」
沈黙が重い。
ジッと見つめてくる天祐さんの目が気のせいかつり上がってきたような……。
「良いから話せ!」
ぴしゃりと怒鳴られてビクッとして天祐さんを見た。何時ものおだやかな顔じゃない。怒ってるのかな!? 言わなかったらもっと怒鳴られる。もしかしたらなぐられるかも。
「えっと……その……」
「早く言え!」
バンと机を叩く音に反射的に口から出た。
3の42
素直なのになぜ何も言わない。
向こうの私はとんでもない人間なのか?まさか刑に服してるのか? なかなか口を割らない 事にイライラが募ってきた。我慢も限界だ。
「早く言え!」
「若渓のお兄さんの天祐さんは既に死んでます。位牌に手を合わせました!」
「なっ、何だって!」
驚愕の事実に口が開く。
天祐はお茶を受け取りながら気持ちを落ち着かせようと深く息を吐いた。
まさか、向こうの私が死んでいるとは思っても見なかった。こっちに来たとき激しい雷が鳴っていた。都会育ちの若者。容易に道に迷ったことは想像に硬い。餓死したとは思わないが、森には盗賊も野生の獣もいる。
運が悪いでは片付けられない。
巻き込まれたの 私のせいかもしれない。 何とも後味が悪い。 しかしそれ以上に胸のしこりが重くなるのは、向こうに行った沈天祐が私の代わりに死んだなら、入れ替わる体が無い。だから入れ替われない。
もしかしたら私も容容と同じように元の世界に戻れるかもと期待していた。もう戻れないのかと思うとこっちに飛ばされた時よりショックだ。二度と妹にも俊豪にも会えない。声も聞くことも姿も見ることも出来ない。
(こちらの世界で生きるしかないと言うことか……)
そんな事思いもしなかった。
3の43
時折お茶を飲むだけで、ピタリと黙ってしまった。そんなすっかり気落ちした天祐さんの姿に自分の気持ちもふさぐ。
私と本物の徐さんは互いが生きているから入れ替われるけど、天祐さんは一生祖国にも妹の元にも帰れない。知り合いの居ない、全く見知らぬ土地で一人。想像もできない孤独だろう。かける言葉も見つからない。
肩に手をかけたり、手を握ったり、そんなテレビのシーンが浮かぶけど、私などのなぐさめなどいらない。
(私はその辺に落ちている石ころだ)
それでも、立ち去りがたくその場にとどまっていたが、空気を読まないラインの通知音にハッとしてスマホを手に取ると部屋を出た。
3の44
東岳国 過去
俊豪は卓の上に広げた地図を見ながら唇を人差し指で何度もなぞる。怪我をしているのに徐有容は医房にも薬房にも立ち寄った形跡が無い。牢の中でしか暮らしていなかった小徐有蓉らしくない。幾ら地図を前もって渡されていたとしても牢から門まで最短の道順で逃げるのは不可能だ。しかし、目撃者たちも口をそろえて辺りの様子を伺ったり、道に迷ったりする様子も無く、一直線に迷いなく走って逃げて行ったと言っている。
脱獄を防ぐために複雑な造りになっているから、何度も牢を往復して覚えられるものだ。
やはり、本物の徐有容が戻って来たと考えて間違いない。
親族も死に罪人の徐有蓉が何処へ逃げる?
第二皇子は、流刑され妃殿下の一族郎党は官位を剥奪され都を追われた。
使用人もちりじりになった。唯一五歳になる公主だけが都に居る。だが、公主と徐有容と面識があるとは思えない。
じゃあ、何処へ?
皇太子暗殺事件の実行犯として顔は知られている。そしてそんな徐を匿う者は居るのか?
「………」
その辺の空き家では直ぐに足がつく。となると身を隠すとしたら遊郭か……。器量がいいし、話題の女だ。客引きには持ってこい。否……妾としてどこかに売り飛ばすかもしれない。金のためとはいえ、自尊心の強い徐がそこまで身を落すとは考えにくい。
逃げ出したなら何処か当てがあったはずだ。
……本当に何処に隠れているんだ?
これを渡そうとする私はあまりにも身勝手な人間だと自覚した。
容容には何の得もない。
だが入れ替わる可能性は高い。
「…………」
もし本当に向こうで死んだら昔の時代に一人取り残されるのだから、あらかじめ知っておくことは悪いことじゃない。言い訳を言ってのは、自分の中の何かから目を背けたいからだ。
「………」
それでも大義のためだと覚悟した。
そして今……。
服装と共に 装飾品も変化した。この首飾りは 今 時ではない。
気に入ってくれるだろうか?
そもそも 受け取ってくれるだろうか?
なんだか息苦しくて首に手をやった。
女の子に物を贈ることがこんなに緊張するなんて……。
✳✳✳
容容は夢のようで 信じられない。だから、確かめずにはいられなかった。
「……私に、ですか?」
「ああ、そうだ」
コクリと天祐さんがうなずいた。プレゼント!? お母さん以外の人からもらうのは初めてだ。そっと手に取る。金や宝石じゃなく玉の首飾りなのが天祐さんらしい。
しかも手作りだ。一から作ってくれたのかと思うと余計にうれしい。とっても素敵だ。これが私の物なんて……。結び目 一つ一つなぞって行く。 珠結び、あわじ玉、帳結び、梅結び、最後に玉。キュッと締まっていて形も綺麗だ。
天祐さんのソワソワした様子に顔を向けると気むずかしい顔をしている。
(?)
怒ってるのは違う。なんだろう。理由を考えていると、
「気にいらないなら、作り直そう」
そう言って手をのばして来た。取られないように体をひねった。そこで、私の反応が良くないから自信を失ったみたいだ。悪い事をしてしまった。うれしくて、かわいくて、みとれていただけなのに……。
「とんでもない。とっても気に入りました」
あわてて手を振って否定したが、おせじだと思っているのか私の様子をうかがっている。
「本当です」
「………」
そう言って何度もコクコクとうなずく。それでも私をジッと見ている。本心だと天祐さんの目を見つめかえした。それでやっと天祐さんが笑顔を見せた。天祐さんが席を立つと私の手から首飾りを取り上げて首にかけた。
見栄えを確かめるように色んな角度から見ている。
「うん。似合う。長さも丁度良いな」
誕生日でも無いし。裏があるのではと不安になる。この世にタダより怖いものは無い。
気まぐれだと言っても信じられない。
「でも、どうして私に? 何か理由があるんですか?」
「………」
そう聞くと天祐さんが困ったように視線を外した。やっぱり裏があったんだ。がっかりするより安心した。
しばらく迷っていたようだったが、仮説だと前置きして自分の考えを話してくれた。
「もしまた徐有蓉と入れ替わる事があったら、向こうの時代の妹にこっちの時代で生きていると知らせてほしいんだ」
切実なうったえに分かったとうなずいた。若渓さんには世話になったし生きている事が伝えられたら安心するはずだ。だけど本当に、また向こうの時代に飛ばされてしまうんだろうか? 一回目も二回目も殺されそうになった。つまり、三回目も……。
そう考えるとこわい。入れ替わりの状況を考えると、運が悪かったら死んでしまうかも……。
「そうだ。気になったんだが向こうの時代の私はどんな様子だ? 慣れぬ環境に苦労しているのだろう」
「………」
(どうしよう……)
その顔が見られなくて今度は私が目をそらした。言った方が良いのか……それとも言わない方が良いのか……。
「話題に出て来なかったから気になっていたんだ」
「えっ、あっ、いえ、別に……」
言ったらショックを受ける。
ここは ごまかした方がいいような気がする。
でも何と言えば……。
「本当の事を言ってくれ」
「………」
「何かあるのか?」
「いえいえ、ありません!」
「………」
「………」
沈黙が重い。
ジッと見つめてくる天祐さんの目が気のせいかつり上がってきたような……。
「良いから話せ!」
ぴしゃりと怒鳴られてビクッとして天祐さんを見た。何時ものおだやかな顔じゃない。怒ってるのかな!? 言わなかったらもっと怒鳴られる。もしかしたらなぐられるかも。
「えっと……その……」
「早く言え!」
バンと机を叩く音に反射的に口から出た。
3の42
素直なのになぜ何も言わない。
向こうの私はとんでもない人間なのか?まさか刑に服してるのか? なかなか口を割らない 事にイライラが募ってきた。我慢も限界だ。
「早く言え!」
「若渓のお兄さんの天祐さんは既に死んでます。位牌に手を合わせました!」
「なっ、何だって!」
驚愕の事実に口が開く。
天祐はお茶を受け取りながら気持ちを落ち着かせようと深く息を吐いた。
まさか、向こうの私が死んでいるとは思っても見なかった。こっちに来たとき激しい雷が鳴っていた。都会育ちの若者。容易に道に迷ったことは想像に硬い。餓死したとは思わないが、森には盗賊も野生の獣もいる。
運が悪いでは片付けられない。
巻き込まれたの 私のせいかもしれない。 何とも後味が悪い。 しかしそれ以上に胸のしこりが重くなるのは、向こうに行った沈天祐が私の代わりに死んだなら、入れ替わる体が無い。だから入れ替われない。
もしかしたら私も容容と同じように元の世界に戻れるかもと期待していた。もう戻れないのかと思うとこっちに飛ばされた時よりショックだ。二度と妹にも俊豪にも会えない。声も聞くことも姿も見ることも出来ない。
(こちらの世界で生きるしかないと言うことか……)
そんな事思いもしなかった。
3の43
時折お茶を飲むだけで、ピタリと黙ってしまった。そんなすっかり気落ちした天祐さんの姿に自分の気持ちもふさぐ。
私と本物の徐さんは互いが生きているから入れ替われるけど、天祐さんは一生祖国にも妹の元にも帰れない。知り合いの居ない、全く見知らぬ土地で一人。想像もできない孤独だろう。かける言葉も見つからない。
肩に手をかけたり、手を握ったり、そんなテレビのシーンが浮かぶけど、私などのなぐさめなどいらない。
(私はその辺に落ちている石ころだ)
それでも、立ち去りがたくその場にとどまっていたが、空気を読まないラインの通知音にハッとしてスマホを手に取ると部屋を出た。
3の44
東岳国 過去
俊豪は卓の上に広げた地図を見ながら唇を人差し指で何度もなぞる。怪我をしているのに徐有容は医房にも薬房にも立ち寄った形跡が無い。牢の中でしか暮らしていなかった小徐有蓉らしくない。幾ら地図を前もって渡されていたとしても牢から門まで最短の道順で逃げるのは不可能だ。しかし、目撃者たちも口をそろえて辺りの様子を伺ったり、道に迷ったりする様子も無く、一直線に迷いなく走って逃げて行ったと言っている。
脱獄を防ぐために複雑な造りになっているから、何度も牢を往復して覚えられるものだ。
やはり、本物の徐有容が戻って来たと考えて間違いない。
親族も死に罪人の徐有蓉が何処へ逃げる?
第二皇子は、流刑され妃殿下の一族郎党は官位を剥奪され都を追われた。
使用人もちりじりになった。唯一五歳になる公主だけが都に居る。だが、公主と徐有容と面識があるとは思えない。
じゃあ、何処へ?
皇太子暗殺事件の実行犯として顔は知られている。そしてそんな徐を匿う者は居るのか?
「………」
その辺の空き家では直ぐに足がつく。となると身を隠すとしたら遊郭か……。器量がいいし、話題の女だ。客引きには持ってこい。否……妾としてどこかに売り飛ばすかもしれない。金のためとはいえ、自尊心の強い徐がそこまで身を落すとは考えにくい。
逃げ出したなら何処か当てがあったはずだ。
……本当に何処に隠れているんだ?
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる