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第三十六集
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3の64
沈天祐は戸惑っていた。
人生初の告白……。
成功したのに この手応えのなさはどういうことだ? ため息を押し殺して 昨日のことを顧みる。親しい者と酒を酌み交わし、琴を引き、まるで 何の心配もない 東岳国のあの時代戻ったかのように浮かれていた。全てが上手くいく そんな雰囲気に飲まれていたのかもしれない…。
天祐は機械的に箸を動かしながら、容容を見詰めていた。いつものようにテーブルを挟んで食事をとっているが本当に何時も通りだ。
想いを伝えたはずなのに……。
私と目が合っても別段反応が無い。逆に私の方が意識して目を逸らしてしまう。
う~ん。
張勇たちと話をしているうちに、自分が容容にとても尽くしてくれていると自覚した。
考えてみれば この就職だって容容のためだ。
何故そこまでする?
そう考えて初めて容容を離したくない。ずっと一緒 みたい。そう思っていた事に気づかされた。胸の奥にしまっていたが、酔いに任せて気持ちを吐露してしまった……。それがイケなかったのか?
伝わっているかどうか不安になる。もう一度言うべきか? だがそれだと蓉蓉の重荷になってしまいそうだ。私に対して好意はある……と思う。でもその種類は?
3の65
容容は戸惑っていた。こうもジッと見られると顕微鏡に乗ったみたいだ。味わって食べられる状態じゃない。何か理由があるのかと
問うように目を向けると、サッと逸らされてしまうので何を考えているか掴みようがない。天祐さんは、サッパリとした性格だから、何でも口にするのに……。
(はぁ~)
さっさと食べ終わろう。ご飯をかき込んでいると、視線を感じる。パッと素早く目を動かすとバチッと目が合った。その瞳を見た瞬間、昨日の夜の事が甦る。目元を赤く染めて潤んだように熱っぽい目。そして、噛みしめた口から出た吐息。そして、その口から出た切実な言葉。熱く、甘く、酸っぱい、幸せというような味だった。全てが私に向けられ、その熱量で溶けてしまいそうな体験だった。
気恥ずかしさに頬が燃えるように熱くなる。
(違う。間違い。私ではなく私の仕事ぶりだ)
気持ちを落ち着かせようとコップに手を伸ばしたがその手を彼に掴まれた。
「顔が赤いぞ。熱でもあるんじゃないか?」
「えっ?」
「いいから」
私の額に手を押し当てて自分の額にその手を押し付けたが怪訝そうな顔をしている。当たり前だ。風邪じゃない。
「あの……」
「しっ」
そう言って私の手首に指を三本押し当てて目を閉じた。これって……テレビでよく見る脈診!? だけど……本当なの?
そのまま診察を待っていると手が離れた。
「徐脈があるな」
「徐脈って何ですか?」
「徐脈は拍数が早い事だ」
その通り。今こうしていてもドキドキが治まらない。抑えられた手首には まだ感触は残っている。愛情のこもった心配そうな目に向けられ続け 心臓発作を起こしそうだ。
何かで気をそらさないと。
「天祐さん、脈が診られるんですか?」
「ああ簡単なのは分かる」
そう言うと指を一本ずつ手首に当てる。
「まず、寸口、次に関上。そして、尺中。これで脈を計るんだ」
「へ~」
「風邪とか毒の有無とか、そういうを調べる」
その後もああだこうだと料理が冷めるのも構わず説明してくれたけど、内容は頭に入って来なかった。ただ天祐さんの低くて心地よい声音に聞き入っていただけだった。
3の66
天祐は昼休みが終わり席に戻ろうと小歌の横を通り過ぎながら、見るとはなしに彼女が見ていた写真集を見てた。そこには女物の服が沢山載っている。それを見て閃くものがあった。足を止める。
所謂見本帳のような物か?
容容に新しく服を買ってあげようと言うと、これ以上迷惑は掛けられないと頑なに断られた。自分でも絶対にサイズが合わないと分かっているのに、徐の服を着ている。
借りは作れない。と言う考えなのだろう。だが、どう見ても趣味が違う。
だったら、私が買い与えるしかない。しかし、服に無頓着な私がちゃんとした物を選べるかのか不安がある。勉強してから買った方が良いだろう。この写真集の中に容容に似合う
服があるかも知れない。
「小歌。その本から服を注文出来るのか?」
「えっ!? ああこれ?」
写真集を指すと小歌が確かめるように、持ち上げる。そうだと頷く。
「知らないんですか? ファッション雑誌ですよ」
「ふぁっしょん?……雑誌」
ふぁっしょんとは何だ? どんな物か聞きたいが聞くのを躊躇う。
これは知っていて当たり前のことか?
変に思われないように頭の中で言葉を考えていると小歌が身を乗り出して来た。
「これは今 流行りの服が載ってるんです」
「 そうか」
軽く頷くと小歌が口角を思い切り上げて 見上げてきた。
「もしかして……」
「何だ?」
「彼女さんに服をプレゼントするんですか?」
「ああ」
「そういうことなら どうぞ」
そう返事をするとふぁっしょん雑誌を手渡して来た。パラパラと捲ると背の高いやせ細った娘が見たことも無い体制で睨んでいる。
かと思えば、此方を見ないで何処か別の場所を見ている。
(正面から写っているのは少ないな)
売る気があるのか、ないのか……。
どれもこれも趣味じゃない。
「う~ん」
「どうしたんですか?」
何時の間にか戻っていた李水波が覗き込んで来る。
「違う感じの服が欲しいんだが載ってない」
「だったら、コレですよ。コレ!」
李水波がそう言ってスマホを取り出す。
どう言う事だ?
検索すれば教えてくれるのか? どう言う方法か分からず戸惑って眉を顰める。すると 李水波と小歌がお互いにうなずき合って 私の前に並んで立った。
「「私たちに任せて下さい!」」
3の67
容容は久々のチャイムに誰だろうと出ると届け物だと言われた。次々にダンボール箱が運び込まれる。そのダンボールを見て首をひねる。これは何? 天祐さんから何も聞いてない。でも、誤配とは考えにくい。
宛名を見ると天祐さんだ。何を買ったのかな?
業者の人が帰り容容は残された段ボールを見て眉間に皺寄せた。
(しかしこの数……)
中身がわからないだけに何処へ運んだものかと悩んでいると、丁度天祐さんがやって来た。良かった。
「昨日注文したのにもう届いたのか、早いな。現代とは便利な時代だな。これ一つで何でも買えるし届けてくれる」
そう言ってスマホを振る。その言葉にゲーム中に出てくるスマホの広告を思い出した。今なら先着何名様までは送料無料とか半額とか表示されてる、あれか……。
またしても 先を越されたような……。
「何を買ったんですか?」
「服だ」
「だったら天祐さんの部屋にしまいますね」
よっこいしょと段ボールを持つ。
(でもこんなに沢山しまえるかな?)
するとその箱を天祐さんが取り上げた。
「いや、容容の部屋だ」
「私ですか?」
私が喜ぶと思って買ってくれたんだ。
気持ちは嬉しいけど、でも私には贅沢だ。
ただの使用人が貰うには重い。それに既に徐さんの服がある。外に出るのも買い物だけで何着も必要ない。
「要りません。もう持っています」
そう思って断ろうとした。
しかし、天祐さんが不満そうな顔で首を振る。
「何を言っている。お前は毎日大学に来るんだぞ。同じ服ばかりでは、私が恥ずかしいだろう」
「あっ……ああ……」
言っている事は正しい。
確かに大学に通っているから同僚の人たちにも見られる事になる。二人でご飯を食べているから私の服にも目が行く。
だけど、やはり気が引ける。しかも新品。
「でも……」
「気にするな。セールの売れ残り品だ。だから格安で買う事が出来た」
「格安……」
興味本位でサイトを見た事があるが信じられない値段で服が売っていた。散財させて悪いと思っていたがそれなら気兼ねなく着れる。
「勿体無いと思うなら来年も着れば元が取れるだろう。良いから開けてみろ」
「はい」
これ以上嫌と言ったら気分を害するかもしれない。だったら、私が折れよう。
タグさえ取らなければ返品も買い取ってくれる。気分も軽くなりワクワクしながら箱を開けた。
沈天祐は戸惑っていた。
人生初の告白……。
成功したのに この手応えのなさはどういうことだ? ため息を押し殺して 昨日のことを顧みる。親しい者と酒を酌み交わし、琴を引き、まるで 何の心配もない 東岳国のあの時代戻ったかのように浮かれていた。全てが上手くいく そんな雰囲気に飲まれていたのかもしれない…。
天祐は機械的に箸を動かしながら、容容を見詰めていた。いつものようにテーブルを挟んで食事をとっているが本当に何時も通りだ。
想いを伝えたはずなのに……。
私と目が合っても別段反応が無い。逆に私の方が意識して目を逸らしてしまう。
う~ん。
張勇たちと話をしているうちに、自分が容容にとても尽くしてくれていると自覚した。
考えてみれば この就職だって容容のためだ。
何故そこまでする?
そう考えて初めて容容を離したくない。ずっと一緒 みたい。そう思っていた事に気づかされた。胸の奥にしまっていたが、酔いに任せて気持ちを吐露してしまった……。それがイケなかったのか?
伝わっているかどうか不安になる。もう一度言うべきか? だがそれだと蓉蓉の重荷になってしまいそうだ。私に対して好意はある……と思う。でもその種類は?
3の65
容容は戸惑っていた。こうもジッと見られると顕微鏡に乗ったみたいだ。味わって食べられる状態じゃない。何か理由があるのかと
問うように目を向けると、サッと逸らされてしまうので何を考えているか掴みようがない。天祐さんは、サッパリとした性格だから、何でも口にするのに……。
(はぁ~)
さっさと食べ終わろう。ご飯をかき込んでいると、視線を感じる。パッと素早く目を動かすとバチッと目が合った。その瞳を見た瞬間、昨日の夜の事が甦る。目元を赤く染めて潤んだように熱っぽい目。そして、噛みしめた口から出た吐息。そして、その口から出た切実な言葉。熱く、甘く、酸っぱい、幸せというような味だった。全てが私に向けられ、その熱量で溶けてしまいそうな体験だった。
気恥ずかしさに頬が燃えるように熱くなる。
(違う。間違い。私ではなく私の仕事ぶりだ)
気持ちを落ち着かせようとコップに手を伸ばしたがその手を彼に掴まれた。
「顔が赤いぞ。熱でもあるんじゃないか?」
「えっ?」
「いいから」
私の額に手を押し当てて自分の額にその手を押し付けたが怪訝そうな顔をしている。当たり前だ。風邪じゃない。
「あの……」
「しっ」
そう言って私の手首に指を三本押し当てて目を閉じた。これって……テレビでよく見る脈診!? だけど……本当なの?
そのまま診察を待っていると手が離れた。
「徐脈があるな」
「徐脈って何ですか?」
「徐脈は拍数が早い事だ」
その通り。今こうしていてもドキドキが治まらない。抑えられた手首には まだ感触は残っている。愛情のこもった心配そうな目に向けられ続け 心臓発作を起こしそうだ。
何かで気をそらさないと。
「天祐さん、脈が診られるんですか?」
「ああ簡単なのは分かる」
そう言うと指を一本ずつ手首に当てる。
「まず、寸口、次に関上。そして、尺中。これで脈を計るんだ」
「へ~」
「風邪とか毒の有無とか、そういうを調べる」
その後もああだこうだと料理が冷めるのも構わず説明してくれたけど、内容は頭に入って来なかった。ただ天祐さんの低くて心地よい声音に聞き入っていただけだった。
3の66
天祐は昼休みが終わり席に戻ろうと小歌の横を通り過ぎながら、見るとはなしに彼女が見ていた写真集を見てた。そこには女物の服が沢山載っている。それを見て閃くものがあった。足を止める。
所謂見本帳のような物か?
容容に新しく服を買ってあげようと言うと、これ以上迷惑は掛けられないと頑なに断られた。自分でも絶対にサイズが合わないと分かっているのに、徐の服を着ている。
借りは作れない。と言う考えなのだろう。だが、どう見ても趣味が違う。
だったら、私が買い与えるしかない。しかし、服に無頓着な私がちゃんとした物を選べるかのか不安がある。勉強してから買った方が良いだろう。この写真集の中に容容に似合う
服があるかも知れない。
「小歌。その本から服を注文出来るのか?」
「えっ!? ああこれ?」
写真集を指すと小歌が確かめるように、持ち上げる。そうだと頷く。
「知らないんですか? ファッション雑誌ですよ」
「ふぁっしょん?……雑誌」
ふぁっしょんとは何だ? どんな物か聞きたいが聞くのを躊躇う。
これは知っていて当たり前のことか?
変に思われないように頭の中で言葉を考えていると小歌が身を乗り出して来た。
「これは今 流行りの服が載ってるんです」
「 そうか」
軽く頷くと小歌が口角を思い切り上げて 見上げてきた。
「もしかして……」
「何だ?」
「彼女さんに服をプレゼントするんですか?」
「ああ」
「そういうことなら どうぞ」
そう返事をするとふぁっしょん雑誌を手渡して来た。パラパラと捲ると背の高いやせ細った娘が見たことも無い体制で睨んでいる。
かと思えば、此方を見ないで何処か別の場所を見ている。
(正面から写っているのは少ないな)
売る気があるのか、ないのか……。
どれもこれも趣味じゃない。
「う~ん」
「どうしたんですか?」
何時の間にか戻っていた李水波が覗き込んで来る。
「違う感じの服が欲しいんだが載ってない」
「だったら、コレですよ。コレ!」
李水波がそう言ってスマホを取り出す。
どう言う事だ?
検索すれば教えてくれるのか? どう言う方法か分からず戸惑って眉を顰める。すると 李水波と小歌がお互いにうなずき合って 私の前に並んで立った。
「「私たちに任せて下さい!」」
3の67
容容は久々のチャイムに誰だろうと出ると届け物だと言われた。次々にダンボール箱が運び込まれる。そのダンボールを見て首をひねる。これは何? 天祐さんから何も聞いてない。でも、誤配とは考えにくい。
宛名を見ると天祐さんだ。何を買ったのかな?
業者の人が帰り容容は残された段ボールを見て眉間に皺寄せた。
(しかしこの数……)
中身がわからないだけに何処へ運んだものかと悩んでいると、丁度天祐さんがやって来た。良かった。
「昨日注文したのにもう届いたのか、早いな。現代とは便利な時代だな。これ一つで何でも買えるし届けてくれる」
そう言ってスマホを振る。その言葉にゲーム中に出てくるスマホの広告を思い出した。今なら先着何名様までは送料無料とか半額とか表示されてる、あれか……。
またしても 先を越されたような……。
「何を買ったんですか?」
「服だ」
「だったら天祐さんの部屋にしまいますね」
よっこいしょと段ボールを持つ。
(でもこんなに沢山しまえるかな?)
するとその箱を天祐さんが取り上げた。
「いや、容容の部屋だ」
「私ですか?」
私が喜ぶと思って買ってくれたんだ。
気持ちは嬉しいけど、でも私には贅沢だ。
ただの使用人が貰うには重い。それに既に徐さんの服がある。外に出るのも買い物だけで何着も必要ない。
「要りません。もう持っています」
そう思って断ろうとした。
しかし、天祐さんが不満そうな顔で首を振る。
「何を言っている。お前は毎日大学に来るんだぞ。同じ服ばかりでは、私が恥ずかしいだろう」
「あっ……ああ……」
言っている事は正しい。
確かに大学に通っているから同僚の人たちにも見られる事になる。二人でご飯を食べているから私の服にも目が行く。
だけど、やはり気が引ける。しかも新品。
「でも……」
「気にするな。セールの売れ残り品だ。だから格安で買う事が出来た」
「格安……」
興味本位でサイトを見た事があるが信じられない値段で服が売っていた。散財させて悪いと思っていたがそれなら気兼ねなく着れる。
「勿体無いと思うなら来年も着れば元が取れるだろう。良いから開けてみろ」
「はい」
これ以上嫌と言ったら気分を害するかもしれない。だったら、私が折れよう。
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