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第三十九集
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王元は毎度毎度 無茶なことばかり、一方的にまくしてる兄貴にスマホを遠ざけた。だが、話を聞いて顔色が変わる。
3の76
新しい世界をまた一つ。幸せな気分で帰ろうとしていた容容だったが、それを嘲笑うかのように過去が現れた。 どこまでも逃れられない運命なのか……。
誰かに助けを求めようと体の向きを変えようとすると、腕を掴んでいる力が強くなった。警告だ。抵抗する事も出来ず言われるがままついて行くしかなかった。そして、路地裏に引きずり込まれた。オシャレできれいな場所でもこう言うところは必ずある。ビルとビルの間。ゴミ置き場になっているのか色んな物が散乱していて臭いにおいがする。
突き飛ばすように押し込まれると、またぐるりと取り囲まれた。脅すように圧力を掛けてくた。いつものやりかただ。
「貧乏人のあんたがデパートに何しに来たのさ」
「そっ、それは頼まれたから」
「その服はどうしたの? 高級品でしょ」
「えっ!?」
陳芳が私の服を顎でしゃくる。メイド服だと天祐さんが支給してくれた服をそのまま着ている。売れ残りだと聞いたのに安物じゃ無かったんだ。
高そうな服だとは思っていたけど……。
陳芳たちが一目で分かるなら有名なブランドの服なんだろう。
「こっ、これは……もらい物」
そう答えると陳芳がペチペチと私の頬を叩く。その顔は笑っている。
「 こういうのを"馬子にも衣装"って言うのかね」
「なっ」
「初そうなのがウケるんじゃない」
「もしかしたら 下の方がいいのかもよ」
「っ」
「ありそう~」
「だよね」
「うん。うん」
「………」
下品な話で三人で盛り上がる姿 今も同じだ。
「それで、その金持ちとは何処で知り合ったのよ」
パッとこっちを向いた陳芳がまた頬を叩いた。容容は ぐっと奥噛み締めた。
まるで私が体を売ってお金を捲き上げたみたいな言葉に怒りがこみ上げる。天祐さんはそんな人じゃない。立派な人だ。言い返したい。それなのに口を縫い付けられたように開かない。言えばもっと責められる。そう知っているからだ。身を守るようにデパートの袋を抱き締める。彼の事は話したくない。
それに話せば天祐さんに迷惑が掛かる。
(ああ、どうしてこんな服を着たんだろう……)
私には似合わないのに。
断れば良かった。身の丈に合わないこんな服を着ているから眼を付けられるんだ。
黙秘していると三人が私の周りを回りなだした。
「ああ、分かった。本当は盗んだ」
「ぬっ、盗んでなんかい」
「まさか、買ったとか言うつもり?」
「ええと……」
「だったら、誰からもらったのか言ってみなよ」
「そっ、それは……」
「あっ! あれだ。高級マンションのゴミ箱を漁ったんだ」
「 ありそう~」
「そういえば これ一つ昔のやつだ」
昔からこうやって何でもかんでもいちゃもんをつけて来た。
「それで今日は何を拾ったのよ」
陳芳が紙袋の手を伸ばした。
「ダメ!」
取られないように背を受けると陳芳の眉が片方だけ上がった。目つきも鋭くなった。イライラしている。さらに強く抱きかかえた。
すると、陳芳が仲間に向かってあごでしゃくった。"つうといえばかあ"。一人が私を後ろから羽交い締めにして、もう一人が無理矢理奪い取って陳芳に渡した。慣れたものだ。
「返して! 返してよ!」
奪い返そうと手を伸ばす。けれどまた抑え込まれてしまった。紙袋をガサガサと乱暴に扱っている。その紙袋は大切な物が入っている。
駄目だ。このままじゃ頼まれた物が全部壊れちゃう。それは嫌だ。天祐さんの顔ガッカリした顔が浮かぶ。お使い一つまともに出来ないのかと嫌われる。信頼を裏切りたくない。
(何とかしないと……)
「何よ。大した物入ってないじゃない」
「返して! 陳芳の好きなものなんて入ってないから」
「怪我したく無かったら大人しくしてな」
それでも腕を振り払って行こうと、もがいていると陳芳が私の前に立った。
「返し…て……」
「………」
何も言わない。緊張感に包まれる。
「うるさいんだよ!」
バチンと平手打ちされた。
「あ~あ~」
「馬鹿だな~」
馴染みのある鉄の味が口の中に広がる。涙で視界がぼやける。何時もなら泣きべそをかいて諦める。私の物は汚されても壊されても良い。でも、天祐さんの物は駄目だ。
それは決意であった。相手は三人。隙を作るのは難しい。でも私は今まで一度も抵抗したことが無い。だからチャンスが作れるかもしれない。必ず返してもらう。
腕を掴んでいる手に噛みついた。噛み切れない肉のような感触に吐き気がする。
「痛っ!」
そのかいはあった。
仲間の手が外れた。今だ!
こっちを見た陳芳の目が丸くなる。
「返して!」
全力でタックルすると手が緩んだ。その隙をついて紙袋を奪い取る。殴られても蹴られても、もう絶対に渡さない。私の命より大事だ。
睨む私を鼻で笑う。
「フン。そんな物返すよ」
「はい、どうぞ」
仲間が私のカバンを手渡した。
えっ? 慌てて自分の腕を見る。紙袋を奪い返すのに夢中ですられた事に気付かなかった。陳芳はカバンから財布を取りだしていた。大変だ。お金を取られる。
天祐さんから預かっている大切なお金だ。一円だって無駄に出来ない。
「返して!」
財布を奪い返そうとするが、陳芳がクルリと背を向けたて私をいなす。回り込もうとするとまたクルリと背を向けられる。
「返して! 返してよ!」
陳芳の肩を掴んでこっちを向かせようとしたけれど、連れの二人が私の行く手を妨害して来る。
「大して入ってないわね。クレジットカードも無いし」
財布の中身を見て、がっかりした声を出す。
お札だけを引き抜くと空になった財布を用済みだとポイッと投げ捨てた。容容は腕を振り解いてそれを拾うと胸に抱えた。中身が入って無くても私にとっては大事な物。
すると、今度はスマホを取り出した。
そうだ。スマホもあった。
「あっ、これ新機種じゃない」
「ダメ! それは私に貸してくれたものだから」
「へー。良いもん持ってるじゃない」
楽しそうにスマホをひっくり返したりして見ている。天祐さんが私の為に用意してくれた物だ。スマホを持ち歩くなど自分でも身分不相応だと思うけど……。だけど、私を信頼して貸してくれた物だ。
「お願い。返して」
「嫌よ。あんたが持ってるモノで一番金目の物なんだから」
勝利品のように高く掲げた。
ゲームオーバー!? ううん。諦められない。私の言う事など聞いてくれるはずが無い。私は何時も負けるだけの存在。勝つ事など一生無い。無理かもしれない。でも……でも……。
「許して。それだけは大事な物なの。何でもするから返して」
陳芳の足に縋りついた。
「触るな。貧乏人!」
無下に断られ足蹴にされた。それでも、三人に勘弁してほしいと両手をすり合わせる。
「お願い。お願い。お願い」
これを取られたら天祐さんに合わせる顔が無い。人生の中でお母さんの次に優しくしてくれた人なのにその人を失望させてしまう。
何としても取り返そうと陳芳に向かって
「どうしよっかなあ~」
だけど、無情にも私の手を振り払う。
天祐さんに見捨てられたら私は……。
考えるだけでも死んでしまいたくなる。ずっと期待を裏切らないように努力して来たのに……。夢のような日々に終わりが来ようとしている。やっぱりお父さんの所に帰るの? 逃げられないの? 唇が震えだしたのを噛んで止めた。泣くと五月蝿いとお父さんに怒鳴られ、同級生たちはもっと泣けとはやし立てた。泣いては駄目だ。相手を喜ばせるだけだ。
だから泣いては駄目だ。
(ああどうして、神様お願い)
「良いよ」
ハッとして陳芳を見た。願いが通じたの? 気まぐれでも構わない。ホッとしたのも束の間、彼女の口から出た言葉は私を天国から地獄へ突き落した。
「お金を持ってくるなら返してやってもいいよ」
私の前にしゃがみ込むと頬を叩いた。
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誰かに助けを求めようと体の向きを変えようとすると、腕を掴んでいる力が強くなった。警告だ。抵抗する事も出来ず言われるがままついて行くしかなかった。そして、路地裏に引きずり込まれた。オシャレできれいな場所でもこう言うところは必ずある。ビルとビルの間。ゴミ置き場になっているのか色んな物が散乱していて臭いにおいがする。
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「貧乏人のあんたがデパートに何しに来たのさ」
「そっ、それは頼まれたから」
「その服はどうしたの? 高級品でしょ」
「えっ!?」
陳芳が私の服を顎でしゃくる。メイド服だと天祐さんが支給してくれた服をそのまま着ている。売れ残りだと聞いたのに安物じゃ無かったんだ。
高そうな服だとは思っていたけど……。
陳芳たちが一目で分かるなら有名なブランドの服なんだろう。
「こっ、これは……もらい物」
そう答えると陳芳がペチペチと私の頬を叩く。その顔は笑っている。
「 こういうのを"馬子にも衣装"って言うのかね」
「なっ」
「初そうなのがウケるんじゃない」
「もしかしたら 下の方がいいのかもよ」
「っ」
「ありそう~」
「だよね」
「うん。うん」
「………」
下品な話で三人で盛り上がる姿 今も同じだ。
「それで、その金持ちとは何処で知り合ったのよ」
パッとこっちを向いた陳芳がまた頬を叩いた。容容は ぐっと奥噛み締めた。
まるで私が体を売ってお金を捲き上げたみたいな言葉に怒りがこみ上げる。天祐さんはそんな人じゃない。立派な人だ。言い返したい。それなのに口を縫い付けられたように開かない。言えばもっと責められる。そう知っているからだ。身を守るようにデパートの袋を抱き締める。彼の事は話したくない。
それに話せば天祐さんに迷惑が掛かる。
(ああ、どうしてこんな服を着たんだろう……)
私には似合わないのに。
断れば良かった。身の丈に合わないこんな服を着ているから眼を付けられるんだ。
黙秘していると三人が私の周りを回りなだした。
「ああ、分かった。本当は盗んだ」
「ぬっ、盗んでなんかい」
「まさか、買ったとか言うつもり?」
「ええと……」
「だったら、誰からもらったのか言ってみなよ」
「そっ、それは……」
「あっ! あれだ。高級マンションのゴミ箱を漁ったんだ」
「 ありそう~」
「そういえば これ一つ昔のやつだ」
昔からこうやって何でもかんでもいちゃもんをつけて来た。
「それで今日は何を拾ったのよ」
陳芳が紙袋の手を伸ばした。
「ダメ!」
取られないように背を受けると陳芳の眉が片方だけ上がった。目つきも鋭くなった。イライラしている。さらに強く抱きかかえた。
すると、陳芳が仲間に向かってあごでしゃくった。"つうといえばかあ"。一人が私を後ろから羽交い締めにして、もう一人が無理矢理奪い取って陳芳に渡した。慣れたものだ。
「返して! 返してよ!」
奪い返そうと手を伸ばす。けれどまた抑え込まれてしまった。紙袋をガサガサと乱暴に扱っている。その紙袋は大切な物が入っている。
駄目だ。このままじゃ頼まれた物が全部壊れちゃう。それは嫌だ。天祐さんの顔ガッカリした顔が浮かぶ。お使い一つまともに出来ないのかと嫌われる。信頼を裏切りたくない。
(何とかしないと……)
「何よ。大した物入ってないじゃない」
「返して! 陳芳の好きなものなんて入ってないから」
「怪我したく無かったら大人しくしてな」
それでも腕を振り払って行こうと、もがいていると陳芳が私の前に立った。
「返し…て……」
「………」
何も言わない。緊張感に包まれる。
「うるさいんだよ!」
バチンと平手打ちされた。
「あ~あ~」
「馬鹿だな~」
馴染みのある鉄の味が口の中に広がる。涙で視界がぼやける。何時もなら泣きべそをかいて諦める。私の物は汚されても壊されても良い。でも、天祐さんの物は駄目だ。
それは決意であった。相手は三人。隙を作るのは難しい。でも私は今まで一度も抵抗したことが無い。だからチャンスが作れるかもしれない。必ず返してもらう。
腕を掴んでいる手に噛みついた。噛み切れない肉のような感触に吐き気がする。
「痛っ!」
そのかいはあった。
仲間の手が外れた。今だ!
こっちを見た陳芳の目が丸くなる。
「返して!」
全力でタックルすると手が緩んだ。その隙をついて紙袋を奪い取る。殴られても蹴られても、もう絶対に渡さない。私の命より大事だ。
睨む私を鼻で笑う。
「フン。そんな物返すよ」
「はい、どうぞ」
仲間が私のカバンを手渡した。
えっ? 慌てて自分の腕を見る。紙袋を奪い返すのに夢中ですられた事に気付かなかった。陳芳はカバンから財布を取りだしていた。大変だ。お金を取られる。
天祐さんから預かっている大切なお金だ。一円だって無駄に出来ない。
「返して!」
財布を奪い返そうとするが、陳芳がクルリと背を向けたて私をいなす。回り込もうとするとまたクルリと背を向けられる。
「返して! 返してよ!」
陳芳の肩を掴んでこっちを向かせようとしたけれど、連れの二人が私の行く手を妨害して来る。
「大して入ってないわね。クレジットカードも無いし」
財布の中身を見て、がっかりした声を出す。
お札だけを引き抜くと空になった財布を用済みだとポイッと投げ捨てた。容容は腕を振り解いてそれを拾うと胸に抱えた。中身が入って無くても私にとっては大事な物。
すると、今度はスマホを取り出した。
そうだ。スマホもあった。
「あっ、これ新機種じゃない」
「ダメ! それは私に貸してくれたものだから」
「へー。良いもん持ってるじゃない」
楽しそうにスマホをひっくり返したりして見ている。天祐さんが私の為に用意してくれた物だ。スマホを持ち歩くなど自分でも身分不相応だと思うけど……。だけど、私を信頼して貸してくれた物だ。
「お願い。返して」
「嫌よ。あんたが持ってるモノで一番金目の物なんだから」
勝利品のように高く掲げた。
ゲームオーバー!? ううん。諦められない。私の言う事など聞いてくれるはずが無い。私は何時も負けるだけの存在。勝つ事など一生無い。無理かもしれない。でも……でも……。
「許して。それだけは大事な物なの。何でもするから返して」
陳芳の足に縋りついた。
「触るな。貧乏人!」
無下に断られ足蹴にされた。それでも、三人に勘弁してほしいと両手をすり合わせる。
「お願い。お願い。お願い」
これを取られたら天祐さんに合わせる顔が無い。人生の中でお母さんの次に優しくしてくれた人なのにその人を失望させてしまう。
何としても取り返そうと陳芳に向かって
「どうしよっかなあ~」
だけど、無情にも私の手を振り払う。
天祐さんに見捨てられたら私は……。
考えるだけでも死んでしまいたくなる。ずっと期待を裏切らないように努力して来たのに……。夢のような日々に終わりが来ようとしている。やっぱりお父さんの所に帰るの? 逃げられないの? 唇が震えだしたのを噛んで止めた。泣くと五月蝿いとお父さんに怒鳴られ、同級生たちはもっと泣けとはやし立てた。泣いては駄目だ。相手を喜ばせるだけだ。
だから泣いては駄目だ。
(ああどうして、神様お願い)
「良いよ」
ハッとして陳芳を見た。願いが通じたの? 気まぐれでも構わない。ホッとしたのも束の間、彼女の口から出た言葉は私を天国から地獄へ突き落した。
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