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第四十六集
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4の10
現代
鏡に映る私の顔には 目の下にはくっきりとしたクマ、顎に絆創膏、 畳みじわのついたシャツ。目を背けたくなる有り様だ。
天祐は歯磨きを終えると顔を洗い。飛び跳ねた髪をその手で撫でつけた。容容が居なくなりルーティンが完全に崩れてしまった。今日も時間ギリギリに起きた。
コンビニ袋が散乱している。すっかり元の状態になってしまった。まさか自分がこれ程彼女を頼りにしていたとは思わなかった。早く帰って片づけをすれば良いと分かっていても、真っ暗な部屋に帰るのは彼女が居無い事を突きつけられているようで辛い。いったい何時になれば徐有蓉は見つかるんだ。そして、この日々をどれくらい耐えれば容容は帰って来るんだ。何一つ手掛かりが無い。大学の門の防犯カメラ? と言う物を見て徐本人だと確認した。進展はそれだけ。
昨夜、王元に催促の電話をいれたら光海に何軒の店があると思っているんだと言い返された。ピンからキリまで入れたら沢山あるらしい。人が多ければ店も多い。こう言う所が現代の悪い所だ。しかし、頭では分かっていても何もしないでジッとしているのは性に合わない。何かしていれば気も紛れる。ただそれだけの理由で仕事に行こうと、昨夜脱ぎっぱなしにしたジャケットを拾い上げた。
**
わいわい と馬と人が行き交う大通り。
容容は応時と一緒に馬に乗って 城内に入った。目に入るのを全てが 昔のもの。
わずかな時間しか過ごさなかった。それなのに懐かしさを感じる。
(戻ってきた……)
これで安心できると胸へ 撫で下ろした。
一方その頃、天祐は何一つ進展しないことに苛立っていた。頼みの綱の王元から、まだ連絡が来ない。自分が何も出来ない事への焦りと肝心な時に傍に居なかった事への苛立ちが心を疲弊させる。何の当ても無いなのに探し回るのは愚の骨頂。だが、王元からの連絡を待つだけと言うのが、自分を苦しめる。
「くそっ」
腹立ちまぎれに持っていた筆を投げた。こんな時に仕事などしていられない。
正直そんな気持ちだ。しかし、家に居ると気を揉むばかりで何をやっても手がつかない。
(気晴らしになるだけましか)
「はぁ~」
溜め息一つ付くと気を取り直して筆を手に取った。
仕事に集中しようとするが直ぐに徐や彼女の事を考えて書き間違いばかり。天祐は溜め息をつくと合わせた手を額に押し当てる。
何一つままならない生活に発狂しそうだ。
容容が来る前の生活に戻っただけなのに、夜は眠れない。朝は起きられない。洗濯物は色移りする。何処に何があるか分からないし、ネクタイも締められない。ゴミばかり増えて行く。こんな生活を強いられいるのは全て徐有蓉のせいだ。私から彼女を取り上げた徐への怒りが増す。今度こそ絶対に罪を償わせる。覚悟しろよ。怒りに任せて机を叩いた。
そんな情緒不安定な天祐を張勇たちは物陰から見守っていた。
**
何時になったら手掛かりが見つかるんだ。焦れている時間が冷静さを失わせる。
そんなギリギリの状態なのに知らない同僚たちが勝手に憶測でモノを言うから、更に追い打ちを掛けてくる。だが、こめかみに青筋を立てて我慢するした。
(あいつらは何も知らないんだ)
「寝癖もあるし、色落ちしてたシャツを着てる」
「今日はタグ付きのワイシャツを着てたわよ」
張勇の言葉に髪を撫でつけ、慌ててシャツを引っ張ってタグを引き千切る。
「しかも深刻そうだ。目の下に隈も出来てる」
「何かあったな」
韓正道が眼鏡を押し上げる。それに小歌が便乗する。
「喧嘩だね」
「あんなにラブラブだったのに何が原因なんだろう……」
「絶対、家出ね」
李水波の言葉にドキリとする。
どうして分かったんだ? 何時もと変わらず平静を装っていたのに。
モニターに映る自分の顔を見る。言われた通りしょぼくれた男が映っている。
言われて見れば妻に逃げられた夫のようだ。
寂しくて、辛くて、惨めで、やりきれなくて、恋しい。余りにも見透かされて恥ずかしくて顔が赤くなる。
(まさか、ここまで見られていたとは……)
心の中で侮っていたことを詫びた。
4の11
張勇は皆に目配せすると廊下に集めた。
「背筋を伸ばしてきびきび歩き、綺麗な字を書く。そんな人だと思ってたのに……」
「別次元の人かと思ってたよ」
「この前の飲み会では酔った勢いで琴を引いていたし」
「ドラマみたいだったね」
皆の頭に長包を着て頭に小冠を乗せて目じりを赤くして酔っ払っている天祐の姿が浮かぶ。色気があった。それはその場に居た全員が感じた事だった。だから、あんな姿の沈天祐は僕たちが望む姿では無かった。
それは皆も同じはず。
ハンサムでスタイルが良くて仕事が出来て酒が強い。完全無敵。そう思っていたのに、実は女には弱い。何だか親近感湧く。
ぼんやりと、そんな事を
想像していた韓正道が、
「それなら、我々が協力しないと」
と言い出した。皆が夢から覚めたようにその意見に賛成する。
「そうよ。お世話になってるし」
「沈さんの調子が悪いと私たちにも影響する」
「でもどうやって?」
張勇の言葉に頭を悩ます。
恋愛のアドバイス など 俺たちにできるのか?
現在四人とも フリー 状態。
「同棲を解消するくらいだから、きっと大変なことね」
「うん」
李がパチンと指を鳴らす。その顔は明るい。
「家出中なんだから、まずは彼女を探すのよ」
「 そっか」
「 どこにいるか分からないと謝ることもできないし」
「そうそう」
「 その後 二人の任せで」
「まずは見つけよう」
「そうだな~、あの様子だと実家とか友達にはもう当たってるよね」
「う~ん」
どうしようかと頭を悩ませた。
4の12
ただ一文字一文字現代語に書き直す単純な仕事だ。そう言い聞かせて他の事を考えないようにした。書きあげた紙をどかす。
無意識にモニターの時間を確かめるくせが、ういた。
(まだ三時前だ……)
時間が過ぎるのが遅い。向こうの一日はこっちの時間で三日。今日で五日という事は向こうでは約二日……。
これでは容容が帰って来る前に死んでしまう。
「はぁ~~」
溜め息を一つ付くと新しく紙を置いた。
「沈さん」
張勇の声に顔を向けると四人全員が机の周りに取り囲んでいるように集まっていた。何時もと様子が違う。何だかやる気に満ちた表情をしている。
(なんなんだ?)
酒にでも誘う気か? 今はそんな気になれない。断ろう。
「徐さん居なくなったでしょ」
「なっ」
あからさまな指摘に言葉を失う。勿論私の事を陰でこそこそ言っているのは気付いていた。と言うかそもそも声がでかすぎる。
「図星ですかね」
「大丈夫。我々が手を貸しますよ」
「どうやって?」
私も王元もやれることはやっている。この平凡な者たちがその上を行くと言うのか? 不審そうな眼で見ると、自信に満ちた目で韓正道はスマホを取りだした。それを見て手で振り払う。
「検索ならもうした」
「違いますよSNSですよ」
「えすえぬ……えす?」
「これで目撃情報を集めるんです」
目撃情報!?
こっちの時代じゃ徐有蓉は普通の人間だぞ。有名人じゃあるまいし、そんなの無理だ。しかし、韓正道は表情を崩さない。
「そんな事が出来るのか?」
どんな方法か知らないが今は藁にもすがりたい。
現代
鏡に映る私の顔には 目の下にはくっきりとしたクマ、顎に絆創膏、 畳みじわのついたシャツ。目を背けたくなる有り様だ。
天祐は歯磨きを終えると顔を洗い。飛び跳ねた髪をその手で撫でつけた。容容が居なくなりルーティンが完全に崩れてしまった。今日も時間ギリギリに起きた。
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昨夜、王元に催促の電話をいれたら光海に何軒の店があると思っているんだと言い返された。ピンからキリまで入れたら沢山あるらしい。人が多ければ店も多い。こう言う所が現代の悪い所だ。しかし、頭では分かっていても何もしないでジッとしているのは性に合わない。何かしていれば気も紛れる。ただそれだけの理由で仕事に行こうと、昨夜脱ぎっぱなしにしたジャケットを拾い上げた。
**
わいわい と馬と人が行き交う大通り。
容容は応時と一緒に馬に乗って 城内に入った。目に入るのを全てが 昔のもの。
わずかな時間しか過ごさなかった。それなのに懐かしさを感じる。
(戻ってきた……)
これで安心できると胸へ 撫で下ろした。
一方その頃、天祐は何一つ進展しないことに苛立っていた。頼みの綱の王元から、まだ連絡が来ない。自分が何も出来ない事への焦りと肝心な時に傍に居なかった事への苛立ちが心を疲弊させる。何の当ても無いなのに探し回るのは愚の骨頂。だが、王元からの連絡を待つだけと言うのが、自分を苦しめる。
「くそっ」
腹立ちまぎれに持っていた筆を投げた。こんな時に仕事などしていられない。
正直そんな気持ちだ。しかし、家に居ると気を揉むばかりで何をやっても手がつかない。
(気晴らしになるだけましか)
「はぁ~」
溜め息一つ付くと気を取り直して筆を手に取った。
仕事に集中しようとするが直ぐに徐や彼女の事を考えて書き間違いばかり。天祐は溜め息をつくと合わせた手を額に押し当てる。
何一つままならない生活に発狂しそうだ。
容容が来る前の生活に戻っただけなのに、夜は眠れない。朝は起きられない。洗濯物は色移りする。何処に何があるか分からないし、ネクタイも締められない。ゴミばかり増えて行く。こんな生活を強いられいるのは全て徐有蓉のせいだ。私から彼女を取り上げた徐への怒りが増す。今度こそ絶対に罪を償わせる。覚悟しろよ。怒りに任せて机を叩いた。
そんな情緒不安定な天祐を張勇たちは物陰から見守っていた。
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何時になったら手掛かりが見つかるんだ。焦れている時間が冷静さを失わせる。
そんなギリギリの状態なのに知らない同僚たちが勝手に憶測でモノを言うから、更に追い打ちを掛けてくる。だが、こめかみに青筋を立てて我慢するした。
(あいつらは何も知らないんだ)
「寝癖もあるし、色落ちしてたシャツを着てる」
「今日はタグ付きのワイシャツを着てたわよ」
張勇の言葉に髪を撫でつけ、慌ててシャツを引っ張ってタグを引き千切る。
「しかも深刻そうだ。目の下に隈も出来てる」
「何かあったな」
韓正道が眼鏡を押し上げる。それに小歌が便乗する。
「喧嘩だね」
「あんなにラブラブだったのに何が原因なんだろう……」
「絶対、家出ね」
李水波の言葉にドキリとする。
どうして分かったんだ? 何時もと変わらず平静を装っていたのに。
モニターに映る自分の顔を見る。言われた通りしょぼくれた男が映っている。
言われて見れば妻に逃げられた夫のようだ。
寂しくて、辛くて、惨めで、やりきれなくて、恋しい。余りにも見透かされて恥ずかしくて顔が赤くなる。
(まさか、ここまで見られていたとは……)
心の中で侮っていたことを詫びた。
4の11
張勇は皆に目配せすると廊下に集めた。
「背筋を伸ばしてきびきび歩き、綺麗な字を書く。そんな人だと思ってたのに……」
「別次元の人かと思ってたよ」
「この前の飲み会では酔った勢いで琴を引いていたし」
「ドラマみたいだったね」
皆の頭に長包を着て頭に小冠を乗せて目じりを赤くして酔っ払っている天祐の姿が浮かぶ。色気があった。それはその場に居た全員が感じた事だった。だから、あんな姿の沈天祐は僕たちが望む姿では無かった。
それは皆も同じはず。
ハンサムでスタイルが良くて仕事が出来て酒が強い。完全無敵。そう思っていたのに、実は女には弱い。何だか親近感湧く。
ぼんやりと、そんな事を
想像していた韓正道が、
「それなら、我々が協力しないと」
と言い出した。皆が夢から覚めたようにその意見に賛成する。
「そうよ。お世話になってるし」
「沈さんの調子が悪いと私たちにも影響する」
「でもどうやって?」
張勇の言葉に頭を悩ます。
恋愛のアドバイス など 俺たちにできるのか?
現在四人とも フリー 状態。
「同棲を解消するくらいだから、きっと大変なことね」
「うん」
李がパチンと指を鳴らす。その顔は明るい。
「家出中なんだから、まずは彼女を探すのよ」
「 そっか」
「 どこにいるか分からないと謝ることもできないし」
「そうそう」
「 その後 二人の任せで」
「まずは見つけよう」
「そうだな~、あの様子だと実家とか友達にはもう当たってるよね」
「う~ん」
どうしようかと頭を悩ませた。
4の12
ただ一文字一文字現代語に書き直す単純な仕事だ。そう言い聞かせて他の事を考えないようにした。書きあげた紙をどかす。
無意識にモニターの時間を確かめるくせが、ういた。
(まだ三時前だ……)
時間が過ぎるのが遅い。向こうの一日はこっちの時間で三日。今日で五日という事は向こうでは約二日……。
これでは容容が帰って来る前に死んでしまう。
「はぁ~~」
溜め息を一つ付くと新しく紙を置いた。
「沈さん」
張勇の声に顔を向けると四人全員が机の周りに取り囲んでいるように集まっていた。何時もと様子が違う。何だかやる気に満ちた表情をしている。
(なんなんだ?)
酒にでも誘う気か? 今はそんな気になれない。断ろう。
「徐さん居なくなったでしょ」
「なっ」
あからさまな指摘に言葉を失う。勿論私の事を陰でこそこそ言っているのは気付いていた。と言うかそもそも声がでかすぎる。
「図星ですかね」
「大丈夫。我々が手を貸しますよ」
「どうやって?」
私も王元もやれることはやっている。この平凡な者たちがその上を行くと言うのか? 不審そうな眼で見ると、自信に満ちた目で韓正道はスマホを取りだした。それを見て手で振り払う。
「検索ならもうした」
「違いますよSNSですよ」
「えすえぬ……えす?」
「これで目撃情報を集めるんです」
目撃情報!?
こっちの時代じゃ徐有蓉は普通の人間だぞ。有名人じゃあるまいし、そんなの無理だ。しかし、韓正道は表情を崩さない。
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