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第四十八集
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容容は若渓たちを前に天祐さんが生きているという話を信じてもらうために、託された首飾りを外すと三人の前に置いた。
「みなさん、これを見て下さい! 天祐さんが玉佩の一部を使って作ってくれた首飾りです」
三人が首飾りに目を向ける。すると、若渓が首飾りを手に取ると玉の中を覗き込む。
「どうした若渓?」
「この玉の中に模様に見覚えが……」
「私にも見せてくれ」
若渓が首飾りを俊豪さんに渡す。応時さんもその玉を見て互いに何かに気付いたようだ。
驚いたように目を見開いた。若渓さんも二人を見た。見覚えがあるんだ。楽しそうな顔をしている。三人が声を揃えた。
「「龍!」」
その大きな声にビックリして目を真ん丸にする。四人に取って余程記憶に残る出来事だったんだろう。でもこれで私が嘘をついていないと分かってくれる。
4の18
「本当に生きているのね……」
若渓が首飾りを握りしめると愛しそうに胸に押し当てる。
「ああ信じられないが本当だ」
訪れた幸運をかみしめた。
現代国で天祐は生きている。間違いない。
この玉を貰った時のことを自慢していたのが昨日のことのように思い出せる。
剣術の稽古の帰り天祐が見せたい物があると言うので一緒に家に行くと父上から貰ったと玉佩を見せてくれた。それは子供の目から見ても貴重な物だと分かった。あの時は子供で、先を越されたようで素直に良かったねと言えなかった。
だからつい難癖をつけてしまった。
「父上が龍を閉じ込めた玉だから大切にしろって」
「ふん、それはヒビだろう」
「ヒビじゃない。龍だ。父上がそうおっしゃってた!」
何時のまにか口喧嘩になり、若渓もやって来て天祐の肩を持つから余計に苛立って怒鳴りあってしまった。応時が止めなかったら手が出ていたかもしれない。それほど思い出深い 品だ 見間違えることなどありえない
もう二度と会えない。そう思ていた。
遺体も見たし、葬儀もあげた。
俊豪は若渓と見つめ合い、お互いに頷き合う。彼の死をどれほど悔やみ悲しんだ事か。天祐が徐と恋仲だと聞かされ、暗殺の片棒を担いだと知ってどれほど落胆した。
それでも友達だから兄だから、本人を説得しようと努力していた。ところがその前に死んでしまい、その事で三人とも傷ついた。
それなのに生きている……。
あの日の心のしこりが溶けていくのを感じる。異国の地で二人が出会ったのは奇跡といえよう。そして、小有蓉が戻ってきたことを考えれば事件の解決は早い。
「良かった。本当に良かった」
「ええ……」
「なんだよ、まったく。人を散々心配させやがって」
隣で声を震わせて泣いている彼女の肩を抱き寄せて背中を撫でる。嬉しい知らせだ。
現代と言う遠い国に行ってしまったとしても、生きていたことが何よりだ。
容容は本当に喜びや姿に親しい者の死というものにが三人には軽くなかったと感じていた。そんな姿に自分の胸にも 込み上げるものがある。
このことを天祐さんに伝えたら喜ぶだろう。
4の19
ひとしきり泣いて落ち着いた。
「それじゃあ兄上も小徐有蓉のようにこちらに戻って来られるんですよね」
「それは……」
若渓の問いに小徐有蓉が、言いづらそうに口籠る。彼女の性格からして嘘をつくのは苦手だろうから、言いづらいと言う事は若渓が傷つくような内容なのだろうか?
場所の指定はできないと小有容も、我々に会うまで 半日もかかっていたと言っていた。
つまり 本人が自分でたどり着くまでは何もできないということか。
期待に満ちた顔で若渓さんがが私を見つめている。正直に言う事が正しい事なのか分からない。でも嘘をつくのは正しくない。
(でも……)
「小徐有蓉、本当の事を言って構わないぞ」
「………」
視線が私と応時を何度 も往復する。
助けを求められるような態度に頷いた。けれど まだ 躊躇っている。
「どうなの? 兄上は此方に帰って来ることが出来ますの? 大丈夫ですから言ってみて」
若渓がそう言って約束するとやっと小徐有蓉が口を開いた。
「その……入れ替わる人間が居ないと無理だと思います」
「えっ? 入れ替わるってどう言う意味なのだ」
「………」
「私と本物の徐さんは札みたいに裏と表なんです。普段は別々の所に住んでます。でも、何かのきっかけで、札を返すみたいにパッと互いの場所を変えられるんです」
「そんなぁ……」
「じゃあ……」
「………」
元々の現代国に居た沈天祐は既に墓の中だ。
若渓には言っていないが山で見つけた天祐の遺体は獣に襲われたのか血だらけで衣も破れていた。きっと行き成り山に連れて来られて迷子になっているうちに襲われたんだろう。
もっと早く駆け付けていれば……。
そうだったら現代に居る天祐は連れ帰られるのに。悔やまれて堪らない。
「他に方法はないのか? 例えば……お札を使うとか。ほら悪霊退治に道士が使うみたいに」
「残念ですけど……他に入れ替わる方法を私では分かりません。
本物の徐有蓉さんなら知ってるかも知れませんけど……」
「そうなのね……」
「物は考えようだ。別に構わないではないか。本物の天祐は現代で生きているのだから」
落ち込む若渓の肩をポンポンと叩く。生きているのに戻って来られないのは歯がゆい事だが、徐有蓉と小徐有蓉の事を考えればある程度予想できた答えだ。
それより気になるのは天祐の考えだ。
大切にしていた玉佩をバラバラにして首飾りを作って態々小徐有蓉に持たせたんだ。
何か言伝を頼んでいるかもしれない。
「天祐から何か事件について聞いてないか?」
小徐有蓉が考えをまとめるみたいに暫らく空を見ていたが、話しを初めた。
それを三人は固唾を飲んで見守っていた。とうとう 真相がつまびらかになる。 それは不安と期待が混ざった奇妙な気分だ。
「天祐さんは妃殿下の命を受けて徐さんに近付いたそうです」
「何だって!」
「二人は恋仲じゃなかったのか?」
「やっぱり、私は最初からあの女は兄上の好みではないと思っておりましたわ」
徐有蓉と相思相愛でなかったと知って若渓は満足気な顔をしている。
天祐が徐と恋仲だと聞かされて裏切られた気持ちになっていた。
昔からお兄さん子だったからな……。
コロッと態度を変えたことに俊豪は笑いをかみ殺す。
俊豪自身も良かったと心から思った。
一言相談してくれれば力になれたのにと寂しい気持ちになった
もう一つ
小徐有蓉の話で分かった事は、天祐も皇太子妃の命を受けていたと言うことだ。
その内容は徐が皇太子にまだ未練があるか、どうか。皇太子の侍女と頻繁に合っていたからだ。
第二皇子の差し金かどうか調べて欲しいと言うものだった。
それを天祐を使って調べさせていたらしい。
天祐に頼んだのは分かる。
天祐は官職についていなから自由に動ける身だからだ。
(妃殿下はその事を何故に言わなかったんだ?)
もしかして 妃殿下
は 真相を既に知っているのか?
「天祐さんの最初の考えでは、徐さんは第二皇子のスパイとして皇太子の動向を探っていたんではないかと考えたいたみたいです」
すぱい?……間者の事か? 初めて聞く言葉だ。
文脈からしてそう言う事だろう。
「最初? とは」
「ええっと……」
小徐有蓉が若渓をチラチラ見ながら喋るのを迷っている。その視線に気付いた若渓が首を横に振って気持ちを示す。真相を自分の耳で聞くまでは梃子でも動かぬ。と言う態度を示して、続けてと頷いて促す。
「続きを話してくれ」
「ええっと……」
頬を赤らめながらもじもじしている。乙女の恥じらいらしいが?
「兄上の全てを知りたいの。小徐有蓉、お願い」
「その……本物の徐さんが皇太子と……その……見たそうなんです。……キッ、キスをする所を」
また新しい言葉が出て来た。
小有蓉が顔を真っ赤にして手で扇いでいる。雰囲気からして色ごとらしいが。それは何を意味しているんだ?
「きすとは、どんな事を言うんだ?」
「きす!? それって何?」
「えっ? あっ、……二人の人間が唇をくっつけることです。好き合っている男女がします」
小徐有蓉が両手の人差し指を何度も付けたり離したりしている。それは自分でも想像がつく。口づけの事か。
「それで徐さんの後をつけていた天祐さんは暗殺現場の近くに居たそうです」
「えっ!」
「本当に?」
「嘘だろ!」
「みなさん、これを見て下さい! 天祐さんが玉佩の一部を使って作ってくれた首飾りです」
三人が首飾りに目を向ける。すると、若渓が首飾りを手に取ると玉の中を覗き込む。
「どうした若渓?」
「この玉の中に模様に見覚えが……」
「私にも見せてくれ」
若渓が首飾りを俊豪さんに渡す。応時さんもその玉を見て互いに何かに気付いたようだ。
驚いたように目を見開いた。若渓さんも二人を見た。見覚えがあるんだ。楽しそうな顔をしている。三人が声を揃えた。
「「龍!」」
その大きな声にビックリして目を真ん丸にする。四人に取って余程記憶に残る出来事だったんだろう。でもこれで私が嘘をついていないと分かってくれる。
4の18
「本当に生きているのね……」
若渓が首飾りを握りしめると愛しそうに胸に押し当てる。
「ああ信じられないが本当だ」
訪れた幸運をかみしめた。
現代国で天祐は生きている。間違いない。
この玉を貰った時のことを自慢していたのが昨日のことのように思い出せる。
剣術の稽古の帰り天祐が見せたい物があると言うので一緒に家に行くと父上から貰ったと玉佩を見せてくれた。それは子供の目から見ても貴重な物だと分かった。あの時は子供で、先を越されたようで素直に良かったねと言えなかった。
だからつい難癖をつけてしまった。
「父上が龍を閉じ込めた玉だから大切にしろって」
「ふん、それはヒビだろう」
「ヒビじゃない。龍だ。父上がそうおっしゃってた!」
何時のまにか口喧嘩になり、若渓もやって来て天祐の肩を持つから余計に苛立って怒鳴りあってしまった。応時が止めなかったら手が出ていたかもしれない。それほど思い出深い 品だ 見間違えることなどありえない
もう二度と会えない。そう思ていた。
遺体も見たし、葬儀もあげた。
俊豪は若渓と見つめ合い、お互いに頷き合う。彼の死をどれほど悔やみ悲しんだ事か。天祐が徐と恋仲だと聞かされ、暗殺の片棒を担いだと知ってどれほど落胆した。
それでも友達だから兄だから、本人を説得しようと努力していた。ところがその前に死んでしまい、その事で三人とも傷ついた。
それなのに生きている……。
あの日の心のしこりが溶けていくのを感じる。異国の地で二人が出会ったのは奇跡といえよう。そして、小有蓉が戻ってきたことを考えれば事件の解決は早い。
「良かった。本当に良かった」
「ええ……」
「なんだよ、まったく。人を散々心配させやがって」
隣で声を震わせて泣いている彼女の肩を抱き寄せて背中を撫でる。嬉しい知らせだ。
現代と言う遠い国に行ってしまったとしても、生きていたことが何よりだ。
容容は本当に喜びや姿に親しい者の死というものにが三人には軽くなかったと感じていた。そんな姿に自分の胸にも 込み上げるものがある。
このことを天祐さんに伝えたら喜ぶだろう。
4の19
ひとしきり泣いて落ち着いた。
「それじゃあ兄上も小徐有蓉のようにこちらに戻って来られるんですよね」
「それは……」
若渓の問いに小徐有蓉が、言いづらそうに口籠る。彼女の性格からして嘘をつくのは苦手だろうから、言いづらいと言う事は若渓が傷つくような内容なのだろうか?
場所の指定はできないと小有容も、我々に会うまで 半日もかかっていたと言っていた。
つまり 本人が自分でたどり着くまでは何もできないということか。
期待に満ちた顔で若渓さんがが私を見つめている。正直に言う事が正しい事なのか分からない。でも嘘をつくのは正しくない。
(でも……)
「小徐有蓉、本当の事を言って構わないぞ」
「………」
視線が私と応時を何度 も往復する。
助けを求められるような態度に頷いた。けれど まだ 躊躇っている。
「どうなの? 兄上は此方に帰って来ることが出来ますの? 大丈夫ですから言ってみて」
若渓がそう言って約束するとやっと小徐有蓉が口を開いた。
「その……入れ替わる人間が居ないと無理だと思います」
「えっ? 入れ替わるってどう言う意味なのだ」
「………」
「私と本物の徐さんは札みたいに裏と表なんです。普段は別々の所に住んでます。でも、何かのきっかけで、札を返すみたいにパッと互いの場所を変えられるんです」
「そんなぁ……」
「じゃあ……」
「………」
元々の現代国に居た沈天祐は既に墓の中だ。
若渓には言っていないが山で見つけた天祐の遺体は獣に襲われたのか血だらけで衣も破れていた。きっと行き成り山に連れて来られて迷子になっているうちに襲われたんだろう。
もっと早く駆け付けていれば……。
そうだったら現代に居る天祐は連れ帰られるのに。悔やまれて堪らない。
「他に方法はないのか? 例えば……お札を使うとか。ほら悪霊退治に道士が使うみたいに」
「残念ですけど……他に入れ替わる方法を私では分かりません。
本物の徐有蓉さんなら知ってるかも知れませんけど……」
「そうなのね……」
「物は考えようだ。別に構わないではないか。本物の天祐は現代で生きているのだから」
落ち込む若渓の肩をポンポンと叩く。生きているのに戻って来られないのは歯がゆい事だが、徐有蓉と小徐有蓉の事を考えればある程度予想できた答えだ。
それより気になるのは天祐の考えだ。
大切にしていた玉佩をバラバラにして首飾りを作って態々小徐有蓉に持たせたんだ。
何か言伝を頼んでいるかもしれない。
「天祐から何か事件について聞いてないか?」
小徐有蓉が考えをまとめるみたいに暫らく空を見ていたが、話しを初めた。
それを三人は固唾を飲んで見守っていた。とうとう 真相がつまびらかになる。 それは不安と期待が混ざった奇妙な気分だ。
「天祐さんは妃殿下の命を受けて徐さんに近付いたそうです」
「何だって!」
「二人は恋仲じゃなかったのか?」
「やっぱり、私は最初からあの女は兄上の好みではないと思っておりましたわ」
徐有蓉と相思相愛でなかったと知って若渓は満足気な顔をしている。
天祐が徐と恋仲だと聞かされて裏切られた気持ちになっていた。
昔からお兄さん子だったからな……。
コロッと態度を変えたことに俊豪は笑いをかみ殺す。
俊豪自身も良かったと心から思った。
一言相談してくれれば力になれたのにと寂しい気持ちになった
もう一つ
小徐有蓉の話で分かった事は、天祐も皇太子妃の命を受けていたと言うことだ。
その内容は徐が皇太子にまだ未練があるか、どうか。皇太子の侍女と頻繁に合っていたからだ。
第二皇子の差し金かどうか調べて欲しいと言うものだった。
それを天祐を使って調べさせていたらしい。
天祐に頼んだのは分かる。
天祐は官職についていなから自由に動ける身だからだ。
(妃殿下はその事を何故に言わなかったんだ?)
もしかして 妃殿下
は 真相を既に知っているのか?
「天祐さんの最初の考えでは、徐さんは第二皇子のスパイとして皇太子の動向を探っていたんではないかと考えたいたみたいです」
すぱい?……間者の事か? 初めて聞く言葉だ。
文脈からしてそう言う事だろう。
「最初? とは」
「ええっと……」
小徐有蓉が若渓をチラチラ見ながら喋るのを迷っている。その視線に気付いた若渓が首を横に振って気持ちを示す。真相を自分の耳で聞くまでは梃子でも動かぬ。と言う態度を示して、続けてと頷いて促す。
「続きを話してくれ」
「ええっと……」
頬を赤らめながらもじもじしている。乙女の恥じらいらしいが?
「兄上の全てを知りたいの。小徐有蓉、お願い」
「その……本物の徐さんが皇太子と……その……見たそうなんです。……キッ、キスをする所を」
また新しい言葉が出て来た。
小有蓉が顔を真っ赤にして手で扇いでいる。雰囲気からして色ごとらしいが。それは何を意味しているんだ?
「きすとは、どんな事を言うんだ?」
「きす!? それって何?」
「えっ? あっ、……二人の人間が唇をくっつけることです。好き合っている男女がします」
小徐有蓉が両手の人差し指を何度も付けたり離したりしている。それは自分でも想像がつく。口づけの事か。
「それで徐さんの後をつけていた天祐さんは暗殺現場の近くに居たそうです」
「えっ!」
「本当に?」
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