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アーチ #2
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「リベルタ、貴女、将来巨乳になるわよ 巨乳遺伝子が沢山あるわ」
「ほんとにDNA調べてるの? へー、きょにゅーかー ふふーん、どう思うZERO-NEMO?」
「何故ワタシに振る? 誘導尋問には乗らないぞ」
「ちぇー」
エリーは歩きながら、片眼鏡のようなデバイスでリベルタのDNA情報を読んでいた。これは元々彼女が持ち歩いているものだ。
遺跡の内部は驚くほど広かった。道幅は数十メートルはあり、天井もビルがすっぽり納まりそうなほど高い。それが不明な光源で照らされていた。これといって照明に見える装置は無いにも関わらず、日の下にいるような明るさだ。
壁部分は先ほどの球体にあったものと似た、赤いラインが幾何学的に配置されている。
「わお、すごい エイリアンの秘密基地って感じ」
「それで何を探すんだ、エンジェルレディ?」
「前から思ってたけど変なあだなつけるの好きだよね」
「どこかにデータ端末があるはず…… ああ、すごい! ここはきっとメインストリートね」
「ちゃんと探してよエリー」
地下にあることを忘れるほど、遺跡の中は広く、そして明るかった。かつての繁栄を伺わせるがしかし誰も居ない巨大な廃墟。ふとリベルタは望郷に似た寂しさのような物を感じていた。少女があてもなく歩いていると、道端にあった椅子ほどの台形の構造物が小さく唸り、球状のホログラムを投影しだした。
「ねぇエリー これなんだろう?」
駆けつけたエリーはすぐさまその球体に触れた。エリーの手にあわせて球体が動く、どうやら操作を受け付けてくれるようだ。
「ビンゴよリベルタ ああこれは…… なんて事」
エリーは一心不乱に球体を動かし、なんらかの情報を所得している様子だ。
「何かわかった?」
リベルタの問いかけに、エリーは小さくため息をつき、うつむいたまま歩き出した。リベルタもその後を追う。
「大変なことが判ったわ やっぱり、やっぱりそうなのね……」
「だから何?」
「まず、ここは都市ではなくて、シェルターよ」
「シェルター?」
シェルターとは言うまでもなく、有事の際に避難するための施設だ。
「そう、アーチエネミーからのね 彼らの言葉では議論の余地無き破壊者となるわね
彼らの多くはやはり、アーチエネミーによって破壊されてしまったようね そしてごく僅かな生き残りが私たちの祖先となった……」
「それで石になったのは?」
「詳細は不明だけど、どうやらアーチエネミーから逃れるために、自ら鉱石化した人たちが多く居たみたいだわ」
「うえぇ、それじゃぁやっぱりアーチファッソルって、ご先祖様の慣れ果てだったんだ ていうか元に戻せないの?」
「わからない、戻す方法はあるのかもしれないけど、ここには書かれていない」
「感謝シねぇトな! 俺たリがこうシてられルのは、アーチの技術ト、その石あっテの物ダからな!」
「そう、かつてのアーチの多くは滅び、生き残った者たちもその力を無くしてしまった…… 一体どういう事なのかしらね? でもアーチの力なしにはアーチの機械は動かない そこでアーチの力が凝縮されたアーチファッソルが使われたのね もちろんこれは推論だけど」
「宇宙の秘密が明かされたわけだ それで、アーチエネミーとやらはどうなった?」
「この端末の最後の記録では…… 生き残りのアーチたちは兵器を作って最後の戦いを挑み、エネミーを銀河の遥か外へ追い出したとあるわ」
「追い出したって事はまだ生き残りがいるの?」
「ええ、おそらくね」
「もしワタシがそのアーチエネミーだとしたら、きっと復讐に来るだろうな 今の人類に」
「つまりそういう事よ」
「あー、ちょっと待ってよ 急に銀河の運命は私たちに託された的な話になってる?」
エリーはリベルタの言葉に笑い出した。
「アハハハハ、まぁたしかにそうかもしれないわね でも当然ながら私たちだけでどうにか成る相手じゃないわ それにいつ現れるかもわからないし、人に言っても笑われるだけよ それより、アーチが使った兵器の方が心配ね ねぇ、ニンジャさん さっきの入り口の所のアレ少し持ってきてくれない?」
「何をする気だ」
「見たいでしょ、兵器? 多分私たちだけの力じゃ動かせないわ」
「みたいみたい!」
「使うつもりなのか?」
「まさか でも確かめる必要はあるわよね 好奇心も満たせるし」
エリーは両手を広げながら言った。他意はないよ、というジェスチャーだ。
「やれやれだ」
ZERO-NEMOは一人とって返し、再び玉座の前へと至った。そして肩のブレードを一閃し、アーチの上半身を切断した。
砕けた鉱石に、ZERO-NEMOは一度だけ両手を合わせ、手首から伸ばしたフック付きのケーブルで縛り上げて肩に掛けた。
「それでどこへ向かう?」
「彼らの公共施設が近くにあるみたい そこへ行けば、施設管理用の端末が手に入りそうよ」
「なるほど」
「それにしてもなんていうか、殺風景だね もっとなんか無いの?」
「居住施設も見てみたい所だけど、今回は後回しね」
先ほどから心なしか、エリーの態度に変化が見えた。口数は減り、妙に早足で歩いている。しかし逆に表情は先ほどより冷静に見えた。
「何を考えている?」
エリーの変化を見て取ったZERO-NEMOが口を開いた。
「何って? そら色々よ 貴方はどうなのよ もしまたアーチを滅ぼした者が私たちを襲ったらとか考えないの?」
「無意味な考えだ 戦って死ぬ 戦士にあるのはそれだけだ」
「カッコいい! んー、あたしはー 皆で力をあわせてやっつける?」
「皆で?」
「そうだよ アーチはダメだったかもしれないけど、大勢で力をあわせれば何とか成るよ だって前にそれでダレルを追い払ったもの」
「アー、リベルタ、お前は本当ニ単純だナ」
「ふふ、銀河の全員がリベルタみたいに単純だったらいいわね」
「なにそれ、どういうことよー!」
「さぁ着いたわよ」
一向はエリーの案内の元、奇妙な形状の施設に入った。ドーム状の施設の上部には、アンテナのようなものが幾つも突き出ている。パイプウニを真っ二つに切ったような造形だ。
内部はほとんどがらんどうだったが、いくつかのロッカーやキャビネットが残っていた。
しばらく捜索すると、端末は簡単に見つかった。
エリーが端末を操作すると、扉の前に現れた球体と同じものが何処からともなく現れ、それを先導にさらに遺跡の奥へと進んでいく。
幾つかの、扉で区切られた区画を経て奥へと進む度に天井は低くなり、雰囲気も変わり始める。
一行は口数も少なく、ただただ球体に従って歩いていた。
やがて辿り着いたのは、何処までも高く延びた吹き抜けのある、今までとはまた違った様相の部屋だった。
「うわぁすごい!」
「ホー、こりゃ地上マデ延びテるなァ!」
部屋は円柱状で、壁側には透明な素材の、カプセルが幾つも並んでいた。なにより、部屋の中央にある巨大な、椅子付きの天体望遠鏡の様な装置が置かれているのが特長的だった。
「石はここにおいて貰えるかしらZERO-NEMO それとリベルタ、ここに手を置いてもらえる?」
エリーはリベルタを両手で持ち上げ。望遠鏡の傍にあった端末装置に触れさせた。端末の画面が反応し、部屋全体が小さく振動した。振動はすぐに止まり、代わりに望遠鏡が淡く輝きだす。
またもエリーは新たな端末にかじりつくようにして魅入っている。
「ここはなんなんだエンジェルレディ?」
いつまでも端末に張り付いたままのエリーに痺れを切らし、ZERO-NEMOがたずねた。
「故郷よ、私たちの」
「ほんとにDNA調べてるの? へー、きょにゅーかー ふふーん、どう思うZERO-NEMO?」
「何故ワタシに振る? 誘導尋問には乗らないぞ」
「ちぇー」
エリーは歩きながら、片眼鏡のようなデバイスでリベルタのDNA情報を読んでいた。これは元々彼女が持ち歩いているものだ。
遺跡の内部は驚くほど広かった。道幅は数十メートルはあり、天井もビルがすっぽり納まりそうなほど高い。それが不明な光源で照らされていた。これといって照明に見える装置は無いにも関わらず、日の下にいるような明るさだ。
壁部分は先ほどの球体にあったものと似た、赤いラインが幾何学的に配置されている。
「わお、すごい エイリアンの秘密基地って感じ」
「それで何を探すんだ、エンジェルレディ?」
「前から思ってたけど変なあだなつけるの好きだよね」
「どこかにデータ端末があるはず…… ああ、すごい! ここはきっとメインストリートね」
「ちゃんと探してよエリー」
地下にあることを忘れるほど、遺跡の中は広く、そして明るかった。かつての繁栄を伺わせるがしかし誰も居ない巨大な廃墟。ふとリベルタは望郷に似た寂しさのような物を感じていた。少女があてもなく歩いていると、道端にあった椅子ほどの台形の構造物が小さく唸り、球状のホログラムを投影しだした。
「ねぇエリー これなんだろう?」
駆けつけたエリーはすぐさまその球体に触れた。エリーの手にあわせて球体が動く、どうやら操作を受け付けてくれるようだ。
「ビンゴよリベルタ ああこれは…… なんて事」
エリーは一心不乱に球体を動かし、なんらかの情報を所得している様子だ。
「何かわかった?」
リベルタの問いかけに、エリーは小さくため息をつき、うつむいたまま歩き出した。リベルタもその後を追う。
「大変なことが判ったわ やっぱり、やっぱりそうなのね……」
「だから何?」
「まず、ここは都市ではなくて、シェルターよ」
「シェルター?」
シェルターとは言うまでもなく、有事の際に避難するための施設だ。
「そう、アーチエネミーからのね 彼らの言葉では議論の余地無き破壊者となるわね
彼らの多くはやはり、アーチエネミーによって破壊されてしまったようね そしてごく僅かな生き残りが私たちの祖先となった……」
「それで石になったのは?」
「詳細は不明だけど、どうやらアーチエネミーから逃れるために、自ら鉱石化した人たちが多く居たみたいだわ」
「うえぇ、それじゃぁやっぱりアーチファッソルって、ご先祖様の慣れ果てだったんだ ていうか元に戻せないの?」
「わからない、戻す方法はあるのかもしれないけど、ここには書かれていない」
「感謝シねぇトな! 俺たリがこうシてられルのは、アーチの技術ト、その石あっテの物ダからな!」
「そう、かつてのアーチの多くは滅び、生き残った者たちもその力を無くしてしまった…… 一体どういう事なのかしらね? でもアーチの力なしにはアーチの機械は動かない そこでアーチの力が凝縮されたアーチファッソルが使われたのね もちろんこれは推論だけど」
「宇宙の秘密が明かされたわけだ それで、アーチエネミーとやらはどうなった?」
「この端末の最後の記録では…… 生き残りのアーチたちは兵器を作って最後の戦いを挑み、エネミーを銀河の遥か外へ追い出したとあるわ」
「追い出したって事はまだ生き残りがいるの?」
「ええ、おそらくね」
「もしワタシがそのアーチエネミーだとしたら、きっと復讐に来るだろうな 今の人類に」
「つまりそういう事よ」
「あー、ちょっと待ってよ 急に銀河の運命は私たちに託された的な話になってる?」
エリーはリベルタの言葉に笑い出した。
「アハハハハ、まぁたしかにそうかもしれないわね でも当然ながら私たちだけでどうにか成る相手じゃないわ それにいつ現れるかもわからないし、人に言っても笑われるだけよ それより、アーチが使った兵器の方が心配ね ねぇ、ニンジャさん さっきの入り口の所のアレ少し持ってきてくれない?」
「何をする気だ」
「見たいでしょ、兵器? 多分私たちだけの力じゃ動かせないわ」
「みたいみたい!」
「使うつもりなのか?」
「まさか でも確かめる必要はあるわよね 好奇心も満たせるし」
エリーは両手を広げながら言った。他意はないよ、というジェスチャーだ。
「やれやれだ」
ZERO-NEMOは一人とって返し、再び玉座の前へと至った。そして肩のブレードを一閃し、アーチの上半身を切断した。
砕けた鉱石に、ZERO-NEMOは一度だけ両手を合わせ、手首から伸ばしたフック付きのケーブルで縛り上げて肩に掛けた。
「それでどこへ向かう?」
「彼らの公共施設が近くにあるみたい そこへ行けば、施設管理用の端末が手に入りそうよ」
「なるほど」
「それにしてもなんていうか、殺風景だね もっとなんか無いの?」
「居住施設も見てみたい所だけど、今回は後回しね」
先ほどから心なしか、エリーの態度に変化が見えた。口数は減り、妙に早足で歩いている。しかし逆に表情は先ほどより冷静に見えた。
「何を考えている?」
エリーの変化を見て取ったZERO-NEMOが口を開いた。
「何って? そら色々よ 貴方はどうなのよ もしまたアーチを滅ぼした者が私たちを襲ったらとか考えないの?」
「無意味な考えだ 戦って死ぬ 戦士にあるのはそれだけだ」
「カッコいい! んー、あたしはー 皆で力をあわせてやっつける?」
「皆で?」
「そうだよ アーチはダメだったかもしれないけど、大勢で力をあわせれば何とか成るよ だって前にそれでダレルを追い払ったもの」
「アー、リベルタ、お前は本当ニ単純だナ」
「ふふ、銀河の全員がリベルタみたいに単純だったらいいわね」
「なにそれ、どういうことよー!」
「さぁ着いたわよ」
一向はエリーの案内の元、奇妙な形状の施設に入った。ドーム状の施設の上部には、アンテナのようなものが幾つも突き出ている。パイプウニを真っ二つに切ったような造形だ。
内部はほとんどがらんどうだったが、いくつかのロッカーやキャビネットが残っていた。
しばらく捜索すると、端末は簡単に見つかった。
エリーが端末を操作すると、扉の前に現れた球体と同じものが何処からともなく現れ、それを先導にさらに遺跡の奥へと進んでいく。
幾つかの、扉で区切られた区画を経て奥へと進む度に天井は低くなり、雰囲気も変わり始める。
一行は口数も少なく、ただただ球体に従って歩いていた。
やがて辿り着いたのは、何処までも高く延びた吹き抜けのある、今までとはまた違った様相の部屋だった。
「うわぁすごい!」
「ホー、こりゃ地上マデ延びテるなァ!」
部屋は円柱状で、壁側には透明な素材の、カプセルが幾つも並んでいた。なにより、部屋の中央にある巨大な、椅子付きの天体望遠鏡の様な装置が置かれているのが特長的だった。
「石はここにおいて貰えるかしらZERO-NEMO それとリベルタ、ここに手を置いてもらえる?」
エリーはリベルタを両手で持ち上げ。望遠鏡の傍にあった端末装置に触れさせた。端末の画面が反応し、部屋全体が小さく振動した。振動はすぐに止まり、代わりに望遠鏡が淡く輝きだす。
またもエリーは新たな端末にかじりつくようにして魅入っている。
「ここはなんなんだエンジェルレディ?」
いつまでも端末に張り付いたままのエリーに痺れを切らし、ZERO-NEMOがたずねた。
「故郷よ、私たちの」
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