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丸ニカタバミ

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対抗戦編

わたしが見にいきたい

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「ねえ、佐藤君。あたしの休みって次いつ?」
「えーっとですね・・・・、予定通りにいけば4日後ですかね。今日と明日は会議ですしそのあとは各支部の慰問ですね。どれも外せないので逃げないでくださいよ」
ルアはあまりの忙しさにため息をついた。ああ、わたしが教えたいのに・・・。
「まあ、そんなに落ち込まないでくださいよ。僕もこの前見てきましたけど、いい感じに進んでるみたいですよ」
「なんであたしじゃなくて、あんたが見にいってんのよ!」
「いったい、痛いですって!お願いですからこめかみをぐりぐりするのやめてくださいよ。僕はただアキさんの忘れ物を届けに行ったときに見ただけでわざわざ行ったわけじゃないですから」
そういうことなら仕方ないか。ただ悔しいのでさらに力をこめる。
「まあ、いいわ。で、今日は誰が行っているの」
「えーっとですね・・・・今日は丸爺とアンさんですね」
「丸爺か・・・。うーん、まあいっか。」
「なんか、まずかったですか」
「いやまずくはないけど・・・」
丸爺が一番厳しいからといいかけてやめた。別に厳しいからダメというわけでもないしむしろいい機会なのかもしれない。ただ、唯一の懸念材料は丸爺とアンの組み合わせだ。二人とも性格が全然違うのにとことんやるというこの一点で気が合う。一度、防衛省の幹部候補研修で組ませたとき参加者の9割が脱落して後日やり直しになったことがある。まあ、やりすぎなければいいのだけど。
「ねえ、佐藤君。今日って何時に終わる?」
「5時頃ですね」
 それだけ時間があるなら準備できるだろう。もし、やりすぎてるのだとしたら傷だらけで帰ってくる。いつもはめんどくさくてしていなかったが薬草風呂でも準備しておこう。
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