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対抗戦編
見ればわかる
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「じゃあ、まず今後の方針としては治癒系の気術を習得してもらう。それから、気術に慣れてきたら金剛の習得に移る」
いいねとさやに確認をとる。もちろんわたしは了承する。ただ、すごくいまさらだが気術で治療ができるのだろうか。金剛は気というかオーラのような体の周りに漂っているものを硬くした異能だと思ったからだ。もし、金剛の治療版だとするなら触るだけで傷を治せてしまう、これはもう異能ではなく奇跡だ。そんなことがホントに可能なのだろうか。
「あの、治療系ってそんな簡単に習得できるものなんですか?」
「できるよ。それに君の場合は難しくない」
「えーっと、わたしの場合とは・・・・」
「まあ、やってみたらわかるよ。口で説明するより早い」といってアンさんはルミたちのいるほうへと歩いて行ってしまった。わたしもすぐに後を追う。
近くにきて初めて分かったがルミはほこりまみれで細かい擦り傷もたくさんあった。
「じゃあ、ぶっつけ本番で治療してみようか」
「えっ・・・・あっ、はい。わかりました」
「よし、じゃあまず君の異能を発動させようか」
言われたとおりに異能を発動させる。わたしの異能はただ相手の体の異常な場所を見つけられるというものだ。骨折などのけがは赤、小さいけがは白、死にかかわるものは黒で見える。あと何種類か色はあるが基本的にはこの三つだ。実際、ルミちゃんを見ていると白い線や点が多く見えた。ただ、いつもと違うのは体の周りに黄色の湯気がかかっている。
「どう、何が見える」
「えーっと、軽度のケガがたくさんあります。それから、黄色い湯気が外に流れています」
「うん、なるほどね」といって一枚の紙を取り出して私に渡す。
「これはなんですか?」
「市販の回復術式だよ。異能を発動したまま使ってみなよ」
言われたとおりに患部に貼ってみる。すると黄色い湯気が貼った箇所に集まって緑色に変わりたちまち傷を治していく。
「どう、すごいでしょ。これも気術の応用だよ。本人が持っている異能の素を使って傷を治すんだ。で、黄色の湯気が異能の素」
なるほど、つまりわたしはこれから自分の黄色い湯気をつかってやっていけばいいのか。いままでは、よくわからないことをさせられていた気がしたがどういうものか具体的に分かればやりようはまだある。
「やる気を見せてもらっているところ悪いけど、今日はもうきりあげよう。細かいやりかたはまた説明するから。じゃ、そういうことで」
そういってアンさんは帰ってしまった。
いいねとさやに確認をとる。もちろんわたしは了承する。ただ、すごくいまさらだが気術で治療ができるのだろうか。金剛は気というかオーラのような体の周りに漂っているものを硬くした異能だと思ったからだ。もし、金剛の治療版だとするなら触るだけで傷を治せてしまう、これはもう異能ではなく奇跡だ。そんなことがホントに可能なのだろうか。
「あの、治療系ってそんな簡単に習得できるものなんですか?」
「できるよ。それに君の場合は難しくない」
「えーっと、わたしの場合とは・・・・」
「まあ、やってみたらわかるよ。口で説明するより早い」といってアンさんはルミたちのいるほうへと歩いて行ってしまった。わたしもすぐに後を追う。
近くにきて初めて分かったがルミはほこりまみれで細かい擦り傷もたくさんあった。
「じゃあ、ぶっつけ本番で治療してみようか」
「えっ・・・・あっ、はい。わかりました」
「よし、じゃあまず君の異能を発動させようか」
言われたとおりに異能を発動させる。わたしの異能はただ相手の体の異常な場所を見つけられるというものだ。骨折などのけがは赤、小さいけがは白、死にかかわるものは黒で見える。あと何種類か色はあるが基本的にはこの三つだ。実際、ルミちゃんを見ていると白い線や点が多く見えた。ただ、いつもと違うのは体の周りに黄色の湯気がかかっている。
「どう、何が見える」
「えーっと、軽度のケガがたくさんあります。それから、黄色い湯気が外に流れています」
「うん、なるほどね」といって一枚の紙を取り出して私に渡す。
「これはなんですか?」
「市販の回復術式だよ。異能を発動したまま使ってみなよ」
言われたとおりに患部に貼ってみる。すると黄色い湯気が貼った箇所に集まって緑色に変わりたちまち傷を治していく。
「どう、すごいでしょ。これも気術の応用だよ。本人が持っている異能の素を使って傷を治すんだ。で、黄色の湯気が異能の素」
なるほど、つまりわたしはこれから自分の黄色い湯気をつかってやっていけばいいのか。いままでは、よくわからないことをさせられていた気がしたがどういうものか具体的に分かればやりようはまだある。
「やる気を見せてもらっているところ悪いけど、今日はもうきりあげよう。細かいやりかたはまた説明するから。じゃ、そういうことで」
そういってアンさんは帰ってしまった。
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