南海トラフ大地震

帰宅部部長

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始まり。(学校)

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教室で窓の外を見ていた少年は外の鳥が一斉に飛び立ちその後大きな鳥が来なかった事に少しガッカリしていた。

予想が外れた。
あーあ。
なんで急に逃げたしたんだろう?

そう思っていた瞬間。

本当に一瞬だった。

地面が動いていた。

昔、彼は両親と行った科学館で震度七は体験していた。

でも実際そんな甘いものではなかった。

元々東京は海を埋め立てられるか、田んぼかが殆どの大田舎である。

それ故に地盤が弱い。

その知識を彼は持っていた。

一抹の不安が過ぎる。

県外に出張している父は多分大丈夫だろう。

しかし自分と母は生き長らえることが出来るだろうか?

勿論授業等そっちのけで、高校生が入るか入らないかギリギリレベルの小さい机の下に潜り込む。

一時して揺れが収まると校庭に避難。

最初の放送ではそう伝えられた。

しかし揺れが納まったあとの放送では声が変わり、出来るだけ上階への避難を指示された。当然だ。
津波が来るかもしれない。

下より上が賢明だ。

そう思いながら階段を駆け上がった。
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