女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える

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心をひとつに

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 突然こっちの世界に戻ってきた彩香ちゃん、しかもそのタイミングが最悪だった、フェルーナの2階でイズミちゃん達4人と僕と彩香ちゃんの6人でグチャグチャのカオス状態に・・・

>フェルーナ2階、深夜1時
「う~ん、5対1なんてメチャクチャハードだったな・・・」
 僕はいっぺんに5人を相手にしたせいで全身倦怠感MAXでベッドでグッタリしていた・・・
「あら~、ユウト君、起きた~?」
「あ? あぁ、みんな何してるの?」
 イズミちゃんや彩香ちゃんは僕より早くパワーが復活したようで、部屋の隅で彩香ちゃんから向こうの世界の状況の説明を受けていた。
「いま、彩香ちゃんから向こうの世界の反応とか状況とかを聞いてたところよ、ユウト君も聞きたいんじゃないかしら?」
「もちろんだよ!」
「だったら、ノンキに寝てる場合じゃないわよ!」
 薫ちゃんノンキに寝てる場合じゃないと言われたけど、僕だって寝たくて寝てたわけじゃない、5対1というハードな試合を強要?されたせいなのにってちょっとムッとしたけど、ここでケンカをしても5対1だし勝ち目はない・・・
「ちょっと顔洗ってくるから、待ってて!」

バシャバシャ・・パチンッ!
 僕は洗面台で顔を洗って気持ちを入れ替え、気合を入れる意味を込めて顔をパチンとはたいた。
「ヨシッ!」

僕が部屋に戻ると彩香ちゃんが僕をみてウィンクで合図をしてきた。
「じゃあユウト君も来たことだし、説明を進めますね」

 その後、一通り彩香ちゃんの説明を聞いた僕たち・・・
「うん、、なるほどね、このままいけばユウト君の発案したとおり、双方が争わないで済みそうってことも絵空事じゃなくなりそうね」
「絵空事って・・・」
「あぁ、ゴメンなさい、でもね、まさか話し合いだなんてホントにできるとは思ってなかったものだからつい・・・ユウト君と彩香ちゃんのお陰で・・・嬉しいわ、ありがとうふたりとも・・・」
 
 彩香ちゃんの説明で、いままで彩香ちゃんがこっちに来るばかりだったけど、これからは僕たちも向こうの世界へ行けるようになりそうだとなった。
「向こうへ行けるって、なんだかワクワクしな~い?」
「そうよね、ちょっとした冒険みたいよね~、ウフフ」
有希ちゃんや梨絵ちゃんは向こうへ行けるそうと聞いてワクワクしてる、そんなふたりに彩香ちゃんは・・・
「おふたり共、向こうの世界と言ってもこっちとほとんどかわりませんよ、違いと言えば『暗い』ってことくらいです、まぁそこがいちばんの問題なんですけどね・・・」
「暗い?」
「えぇ、こっちに全ての明るさを奪われてしまってるので、向こうの世界はいつだって暗いままなんです」
「そ、そうなのね・・・」
 さっきまで向こうの世界に行けることに喜んでいた有希ちゃん達も、今の彩香ちゃんの言葉を聞いて、妙に暗い顔つきになってしまった。
「あぁ、でも、それも話し合いがうまくいけば、明るさが戻ってくるんだし、みんなで頑張りましょう!」
「そ、そうよね!」
「えぇ、みんなが幸せになれるように頑張るしかないわッ!」
 梨絵ちゃんと有希ちゃん薫ちゃんがガッツポーズをしながら言う、そしてイズミちゃんが加えた。
「えぇ、これからはみんなの心をひとつにしてふたつの世界が幸せになるためにがんばりましょう!」
「「「は~い!」」」
「ユウト君もしっかり頼むわね」
「あぁ、はい! 頑張りますッ!」
「あっちのほうもお願いね、ウフフ」
「あ、あっち??」

 最期のイズミちゃんの言葉と同時にみんなの目が僕をみつめてきた、まる獲物を狙うハンターのように・・・その瞬間、僕の全身に鳥肌がたち、背中を嫌な汗が流れ落ちていった・・・
(うぅ・・なに? このゾゾゾって気分は?・・・)
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