女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える

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元旦からホラー?

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 新年になり僕はイズミちゃん達5人と神田明神に初詣に来ていた・・
 朝の駅前に続き、ここでも僕は神社境内の雑踏に彩香ちゃんらしき人影を見つけてしまった。

 朝の駅で見かけただけなら錯覚ということで済ませられた、しかし、神田でも彩香ちゃんらしき姿を見かけたとなると僕的には単なる錯覚としてかたずけられない感じだ。
 しかし、ここでも薫ちゃんが・・
「ユウト君、朝も彩香ちゃんを見かけたって言ってたよね? そこまで彩香ちゃんが気に入っちゃったってこと?」
「い、いやいや、そんなんじゃないよ! 朝も今も彩香ちゃんがいた気がしただけなんだけど・・・」
「なんだけど、なに?」
 なに? と言われても僕自身、なんて言っていいのか判らない、ちょっとムリやりな言い方をすれば『ゾッとする感じ』というのが近いかも。
「え~と、ここにいるはずない彩香ちゃんが見えたというか居たのがちょっと怖いっていうか・・」
「う~ん、一種のホラーみたいな感じかしら?」

 そうこうしてるうちにイズミちゃんがお札を頂いて戻ってきた。
「やっと頂けたわ、みんなもお守りとか買ってくる?」
「・・・」
「どうしたの? 黙っちゃって?」
 お札を持って戻ってきたイズミちゃんは僕やタミーちゃん達の顔がやや暗く黙り込んでるのが「?」だったようだ。
「あのね、またユウト君が彩香ちゃんを見たって言い始めたのよ・・」
「彩香ちゃんを?・・・」
 てっきり僕はイズミちゃんも「見間違えでしょ」とか言ってくれるとある種の期待をしてしまっていたんだけど、イズミちゃんの反応はその期待に反して・・
「あぁ、そういうことね・・」
 意外なほど冷静なイズミちゃんの反応に僕は驚くしかなくって・・
「え? それだけ? 朝の駅でもここでもって、ちょっとおかしいって思わない?」
「確かにおかしいって思えることよね、でも、相手が彩香ちゃんならおかしくないことなのよ・・」
「彩香ちゃんならおかしくない? 何それ? どういうこと?」
 イズミちゃんの言葉に僕の脳内は混乱しまくった、道路で例えると渋滞と事故がそこかしこで発生してる感じ、でも、そこに有希ちゃんが割って入って・・
「イズミ、それはまだダメなはずよ」
「そうね、でも、そうも言ってられそうにないのかもしれないわ・・」
 僕はイズミちゃんと有希ちゃんが何を言ってるのか分からず・・
「ね、ねぇ、ちょっとふたりともちゃんと説明してよ」
 
この僕の言葉にイズミちゃんはちょっと考えて・・
「わかったわ、でも、ここでは人が多いから、あとで店に戻ってからでいいかしら?」
 いつものイズミちゃんらしくない、見たことない怖いくらいに真剣な顔つきでゆっくりと僕に告げた・・・
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