女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える

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和樹にバレる!?

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 冬休みも終わり、3学期を迎えた・・・
 
>始業式の後、ユウトのクラス
「あぁ~あ、もう冬休み終わっちゃったよ~、冬休みも夏みたいに30日くらいあればいいんだけどぁ~、ユウトもそう思うだろ?」
 3学期がはじまった早々、おバカの和樹がしょうもないことを話しかけてきた。
「あぁ~? 冬休みまで30日もあったら、1年のうちほとんどが休みになっちゃうじゃんよ、学校の意味なくなるだろ」
「そうだろ~?! だからいっそのこと学校無くしちゃうのがいいと思うんだオレはッ!」
「まったく~・・バカなこと言ってないで、そろそろ進路とか考えたほうがいいぞ」
「うっせ~! ズル休みしまくりのユウトにいわれたくないわッ!」
「グッ!」
(痛いところを・・)
 確かに和樹が言うとおり、他人の進路を心配してる余裕なんて僕には無いのかもしれないのは自覚してる、でも、今は他の事が気になっている、それは、このところずっと思い出しそうで出てこないことだ。
「そうだ!」
 僕はあまり期待はできないけど、和樹に相談してみることにした。

「なぁ和樹、ちょっと聞きたいんだけど」
「あぁ? なんだよユウト、また女子のことかぁ? 女子のことならなんでも聞いてくれていいぞ~、少なくともユウトより場数は踏んでるからなオレはッ!」
(また意味不明のことを・・)
 和樹のこの根拠のない自信はどこから湧いてくるのか不思議なんだけど、そんな一方でそんな性格の和樹が羨ましくも感じてる。

「あのさ、何か思い出したいんだけど、思い出せないってことないか?」
「ん~? なんだそれ? 変な質問すんな~? う~ん、まぁたまにあるかな?」
「あるだろ! そんなとき和樹はどうやって思い出してる?」

 僕は和樹の答えに期待はしてなくても、なにかヒントでもいいと思って、身を乗り出していた、しかし・・・
「う~ん、そういうときはきっぱり諦めてるな! 思い出すよりさっぱり忘れたほうがラクだっ! ダッハハハ~」
「な、なんだよ、それ~」
ガタン・・
 僕は全身脱力して椅子に崩れ落ちた・・
「変なこと聞くユウトが悪いんじゃんよ~、そんなん俺に分かりっこねぇじゃんか!」
 そのとおりだ、おバカな和樹に期待した僕がバカだったのだ。
「そうだな、ゴメンよ和樹」

 がっくりしてる僕を和樹は覗き込んで・・・
「ユウト、冬休み中になにかあったのか?」
「・・・彩香ちゃん・・」
「ん? アヤカチャン?」

 僕は油断して彩香ちゃんの名前を口走ってしまっていたようで、それを和樹もしっかり聞き逃さずいた、こういうときだけはしっかりしてるんだよな和樹は・・・
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