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和樹の追及
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三学期の初日早々、おバカの和樹に彩香ちゃんのことを知られてしまい、嫌な予感しかない3学期のスタートとなってしまった・・・
>ユウトの教室
「そのアヤカちゃんってどこの誰子ちゃんだよ? それにどこで知り合ったとかも教えろよッ!」
「あぁ・・ま、まぁちょっとした知り合いって感じ・・」
「感じとか言って誤魔化すなよ! だいたい女っ気の無いユウトが女子と知り合うなんて、異常事態だぞっ!」
「異常事態って・・」
「十分異常だろ! そういえば、ちょい前から妙なこと聞いてたな、女子の名前がどうとかって・・あれもアヤカちゃんって女子絡みだったのか?」
「いやいや、あれは別の・・」
(マズい! 誘導尋問に引っかかるところだ)
「別の、なんだよ?」
「そんなことより和樹は彼女作らないのか?」
僕はなんとか話題を逸らそうとしたのだけど・・・
「いや、今はオレのことはいいんだよッ! ユウトのアヤカちゃんのことを教えろ」
(くそっ、話をそらす作戦失敗か・・)
「彩香ちゃんはオレには関係ないから『オレの』とかいうもんじゃないし!」
ここで和樹の様子がちょっと変わって・・・
「そういえば、聞いたところによるとユウト、おまえ最近バイト始めてないか?」
「バ、バイト?」
和樹からバイトのことを聞かれるとは思わなかったので、内心マジにビビって背中に冷や汗が・・・
(な、なんでバイトのこと知ってるんだ?)
「あぁ、バイトしてるふしがあると某筋からの情報を得てるんだが・・そこでアヤカちゃんとかいう女子と知り合ったんじゃないのか? 正直に話せ」
(あぁ、これは和樹お得意の誘導だな・・それだったら心配無しか)
「バイトなんてしてないよ、だいたいなんだよその某筋ってのは?」
「そういえば、ちょっと前にたまごサンドを奢ってくれたよな、あれもバイトで金があったからだろ?!」
「いやいや、たまごサンド代くらいいつも普通に持ってるよ、親から仕送りがあるからな」
「そうか・・だったらアヤカちゃんとは何者なんだよ? 教えろよ~ユウト~」
ついに尋問スタイルから懇願に変わってしまった和樹が可哀そうに思えてしまって・・
「あのなぁ、彩香ちゃんていうのは・・・」
僕は頭の回転を普段の数倍に上げてイイ言い訳を作って・・
「僕の住んでるマンションの持ち主である叔母さんの姪の子だよ、お正月に会ったんだよ、それだけだよ」
「ほんとか?」
「ホントだよ」
「う~~ん、まぁいいか・」
「なんだよ、まぁイイかって?」
「叔母さんの姪っ子のことなんて聞いたことないからなぁ・・怪しいっちゃ~怪しいが・・」
なんとか最悪の展開は回避できそうで僕は心底安堵した、しかし・・・
「アヤカちゃんのことはイイとしよう、しかしバイトの件は別だ! ユウト、正直に言えよ、バイトしてるだろ?」
和樹のヤツ、彩香ちゃんのことを不問にする代わりにバイトのことは妥協しないぞとばかりに僕に迫ってきた。
しかし、フェルーナでバイトを始めたきっかけをそのまま話すとアホの和樹のことだから妙なことになりかねない、上手い理由を作らないといけない・・
「実は、バイトしてるんだ」
「やっぱりか・・」
「あぁ、別に内緒にするつもりはなかったんだけど、言いずらいというか・・」
「まぁいいや、それでそのバイトって何のバイトなんだよ?」
「え~と、小さいコーヒーショップで裏方のバイトだよ」
「小さいコーヒーショップ? コーヒーなんて興味ないユウトにしちゃ珍しいバイトを選んだもんだな」
「まぁね、時給が他よりちょっとだけ良かったから、ハハハ」
「時給がねぇ・・あ、もしかしてそのショップって、ユウトの家の近くの『フェルーナ』って店か?」
「えっ?! フェルーナのこと知ってるのか和樹ッ?」
「あぁ、前にユウトの家に行ったときに見たぞ」
そう言われて、和樹がウチに来た時のことを思い出した。
(あぁ、あのときか・・)
「しかし、ユウトが時給がイイってだけでコーヒーショップでバイトはないなぁ、う~ん、もしかしてそこの店員が可愛かったりしたからだろ!?」
和樹は普段はボ~っとしてるくせに、こういう時だけは、人が変わったかのように追及してくるし、痛いところを突いてくる・・
しかし、この和樹の追及はある部分はプラスに働き、別の部分ではマイナスになった。
「和樹の予想とおり、店のウェイトレスはカワイイ娘ばっかりだよ、ただし、みんな大学生だけどね」
「女子大生なのかッ!? それって最高じゃんよッ!!」
「最高か?」
「あぁ、サイコ~だろ! それ以上何を望むというのだユウトはッ?!」
「・・・」
若干危険な感じがしないでもないけど、彩香ちゃんのことがバレなかったので良しとした、しかし、次の和樹のリクエストに恐怖が走った・・
「出来るだけはやく店に行かせろ、いいなユウト?!」
「み、店に来る気か??」
「おぉ~ッ!!」
(ヤ、ヤバい・・・)
>ユウトの教室
「そのアヤカちゃんってどこの誰子ちゃんだよ? それにどこで知り合ったとかも教えろよッ!」
「あぁ・・ま、まぁちょっとした知り合いって感じ・・」
「感じとか言って誤魔化すなよ! だいたい女っ気の無いユウトが女子と知り合うなんて、異常事態だぞっ!」
「異常事態って・・」
「十分異常だろ! そういえば、ちょい前から妙なこと聞いてたな、女子の名前がどうとかって・・あれもアヤカちゃんって女子絡みだったのか?」
「いやいや、あれは別の・・」
(マズい! 誘導尋問に引っかかるところだ)
「別の、なんだよ?」
「そんなことより和樹は彼女作らないのか?」
僕はなんとか話題を逸らそうとしたのだけど・・・
「いや、今はオレのことはいいんだよッ! ユウトのアヤカちゃんのことを教えろ」
(くそっ、話をそらす作戦失敗か・・)
「彩香ちゃんはオレには関係ないから『オレの』とかいうもんじゃないし!」
ここで和樹の様子がちょっと変わって・・・
「そういえば、聞いたところによるとユウト、おまえ最近バイト始めてないか?」
「バ、バイト?」
和樹からバイトのことを聞かれるとは思わなかったので、内心マジにビビって背中に冷や汗が・・・
(な、なんでバイトのこと知ってるんだ?)
「あぁ、バイトしてるふしがあると某筋からの情報を得てるんだが・・そこでアヤカちゃんとかいう女子と知り合ったんじゃないのか? 正直に話せ」
(あぁ、これは和樹お得意の誘導だな・・それだったら心配無しか)
「バイトなんてしてないよ、だいたいなんだよその某筋ってのは?」
「そういえば、ちょっと前にたまごサンドを奢ってくれたよな、あれもバイトで金があったからだろ?!」
「いやいや、たまごサンド代くらいいつも普通に持ってるよ、親から仕送りがあるからな」
「そうか・・だったらアヤカちゃんとは何者なんだよ? 教えろよ~ユウト~」
ついに尋問スタイルから懇願に変わってしまった和樹が可哀そうに思えてしまって・・
「あのなぁ、彩香ちゃんていうのは・・・」
僕は頭の回転を普段の数倍に上げてイイ言い訳を作って・・
「僕の住んでるマンションの持ち主である叔母さんの姪の子だよ、お正月に会ったんだよ、それだけだよ」
「ほんとか?」
「ホントだよ」
「う~~ん、まぁいいか・」
「なんだよ、まぁイイかって?」
「叔母さんの姪っ子のことなんて聞いたことないからなぁ・・怪しいっちゃ~怪しいが・・」
なんとか最悪の展開は回避できそうで僕は心底安堵した、しかし・・・
「アヤカちゃんのことはイイとしよう、しかしバイトの件は別だ! ユウト、正直に言えよ、バイトしてるだろ?」
和樹のヤツ、彩香ちゃんのことを不問にする代わりにバイトのことは妥協しないぞとばかりに僕に迫ってきた。
しかし、フェルーナでバイトを始めたきっかけをそのまま話すとアホの和樹のことだから妙なことになりかねない、上手い理由を作らないといけない・・
「実は、バイトしてるんだ」
「やっぱりか・・」
「あぁ、別に内緒にするつもりはなかったんだけど、言いずらいというか・・」
「まぁいいや、それでそのバイトって何のバイトなんだよ?」
「え~と、小さいコーヒーショップで裏方のバイトだよ」
「小さいコーヒーショップ? コーヒーなんて興味ないユウトにしちゃ珍しいバイトを選んだもんだな」
「まぁね、時給が他よりちょっとだけ良かったから、ハハハ」
「時給がねぇ・・あ、もしかしてそのショップって、ユウトの家の近くの『フェルーナ』って店か?」
「えっ?! フェルーナのこと知ってるのか和樹ッ?」
「あぁ、前にユウトの家に行ったときに見たぞ」
そう言われて、和樹がウチに来た時のことを思い出した。
(あぁ、あのときか・・)
「しかし、ユウトが時給がイイってだけでコーヒーショップでバイトはないなぁ、う~ん、もしかしてそこの店員が可愛かったりしたからだろ!?」
和樹は普段はボ~っとしてるくせに、こういう時だけは、人が変わったかのように追及してくるし、痛いところを突いてくる・・
しかし、この和樹の追及はある部分はプラスに働き、別の部分ではマイナスになった。
「和樹の予想とおり、店のウェイトレスはカワイイ娘ばっかりだよ、ただし、みんな大学生だけどね」
「女子大生なのかッ!? それって最高じゃんよッ!!」
「最高か?」
「あぁ、サイコ~だろ! それ以上何を望むというのだユウトはッ?!」
「・・・」
若干危険な感じがしないでもないけど、彩香ちゃんのことがバレなかったので良しとした、しかし、次の和樹のリクエストに恐怖が走った・・
「出来るだけはやく店に行かせろ、いいなユウト?!」
「み、店に来る気か??」
「おぉ~ッ!!」
(ヤ、ヤバい・・・)
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