女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える

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今日は客として

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 和樹に彩香ちゃんのことがバレそうになって、なんとかそこは切り抜けた僕だったけど、まさかバイトのことが知られていたとまでは気づくことができず、フェルーナのことを知られてしまい新たな不安要素が増えてしまっていた・・

>数日後、ユウトのクラス
「おぅ、ユウト、今日さぁおまえのバイト先へ行こうと思うだけど、大丈夫か?」
「え? 今日? 僕、今日はバイト入ってないけど・・」
「じゃあちょうどいいじゃん! ユウトも客として行けるじゃんよ?」
「僕も行くのか?」
「当然じゃんよ、イヒヒ」
 和樹のキモい笑いを見ながら僕は考えた。
(和樹ひとりで店に行ったら何するか分らんし、一緒に行くほうが監視もできて安心だし、和樹の暴走も阻止できる・・か・・・)
「分った、駅で待ち合わせで行こう」

>約2時間後、フェルーナの前
「和樹、お待たせ」
「おぉ、ユウト待たせてワルい、じゃあ入ろうぜ」

チリンチリン
「いらっしゃいませ~って、ユウト君じゃな~い」
「あ、あぁ、どうも、今日は友達連れてお客として来たんだけど、いいかな?」
 僕たちに対応してくれたのは有希ちゃんだった、この日は有希ちゃんの他、薫ちゃんとタミーちゃんがシフトに入ってる日だった。

「あらあら、ユウト君が友達連れてきてくれるなんて珍しいわね、どうぞどうぞお友達も遠慮なくどうぞ~、ウフフ」

 僕たちは僕の指定席でもある、いやあったというのが正確な、いちばん奥の窓際の席に座った。
「おぉ~、いいじゃん、いいじゃん! 今の女子ちゃんも女子大生?」
「あぁ、あの娘は有希ちゃんだよ、5人の中じゃイチバンアクティブな女子って感じ・・かな?」
「おぉ~ッ!! アクティブ女子!! イイッ!」
 こう言いながら和樹は有希ちゃんを目で追いまくってる。

 和樹が有希ちゃんに見惚れてるところに注文をとりにタミーちゃんが来た。
「いらっしゃいませ、ユウトが友達と来るなんて聞いてないわよ」
 タミーちゃんの顔色はあからさまに機嫌が悪いって言ってる。
「あぁ、急に決まったんだよ、こいつ友達の和樹、よろしく」
「よ、よろしく、オレ和樹です!」
「あぁ、フェルーナへようこそ」

 そのあとはふたりでカフェオレを飲んで店を出た・・
「おい、ユウト、あのハーフっぽい娘、ヨカッたなぁ~、ユウトもそう思うだろ?」
「え? あぁ、そうだなあぁ・・」
(タミーちゃんとは心底分かり合えてない状況の僕としてはなんて返事をしていいか分らん!)
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