異世界転生?なにそれ?~少年、異世界で幸せに暮らす~

アレキサン

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第1話 異世界転生とは?

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・・

・・・

・・・・ここは、どこだ?

辺り一面真っ白な部屋?で奥には疲れてそうなおじさんがいた。

あれ?僕トラックに轢かれたはずじゃ?そう考えれてると

「またか!」

そういうとおじさんは早足でこちらに来ていきなり喋りだした!

「貴様も今流行りの『異世界転生で俺TUEEEEEEE!王道のトラックに轢かれて異世界転生!チートスキルもらって英雄になる!』とか言うんだろ!ったく最近の若者はいつも自分のガミガミ」

意味がわからない言葉の数々が僕を襲う。伊勢貝電計って何?俺TUEEEEEEE!とは?わからないので聞いてみよう。

「あの~」
「ンアァン!なんや!」
 
「伊勢貝電計ってなんですか?」

「・・・・・・・・へ?!」

おじさんはそのまま固まってしまった。

そして数分後・・

「ウワァァァァァァァァァン!やっとまともな、まともな、まともな、死者ダァァァァァァァァァァァ!神様第★感★激!」

あっこれ頭イカれてる人だ、自分で神様って言ったよ、ヤバイよ、助けて母さん。

「ずまんずまん、最近異世界転生に憧れて自殺、しかもトラックに轢かれる奴が多くて、全員ただのマグロにしたんじゃよ、今頃食い時が4、5匹、怠けようとして死にかけた馬鹿が8、9匹位いるかもな」

「異世界転生ってマグロになることだったの?!」

そうだったのか、じゃあ寿司屋に行った時に食べたマグロって・・・・

「違う違う!マグロになることじゃなくて、本来なら死なないはずの魂を記憶状の問題もあって別の世界に死なない程度に力を与えてやる事なの!マグロになった奴等はそこで興味本位で死ぬってこのクソ長い紙にかかれてるのに『異世界転生したいのでチートください!』や『チートくれ!くれ!くれ!くれ』とか言うキモオタ、DQN、ニートなんだよ!」

・・・昨日の晩飯って鉄火丼と鉄火巻き、ツナサラダだったっけ?
・・・・・・・吐きそう。

「吐きそうな感じは分かるが一旦落ち着いて、まずは神様特製緑茶を飲みながらお互いの自己紹介といこうじゃないか」

そういうとおじさんの隣に緑茶の入ったコップが置いてあるテーブルと座り心地がよさそうな椅子が出てきた。

「まぁ、そこに腰掛けてくれ」

出てきた椅子に座り、緑茶を飲んだ。
・・・美味しい。

「さて自己紹介じゃ、ワシは運命神ゾマじゃ、お主の世界で言うとヴァーリ、リーバとかかのぉ、してお主名はなんと申す?」

このおじさんもといゾマさんはサラッと凄い事を言った。ツッコミたいが名前を先に言わないと。

「望月夜斗と言います。あの~運命神って?」

「その名の通り、運命を司る神神じゃ、ある三姉妹がずぅぅぅぅぅぅぅっと奥で書いてるこのクソ長い紙の運命の通りに進むかを確認する者よ。お主の世界で言うとバグ潰しじゃよ。」

運命とプログラミングを一緒にしちゃ駄目でしょ。

「主がここに来た経緯を話してくれぬか?本来なら上級生達は修学旅行前日にいじりに来る事は無いと書いてたんだが、手違いがあったようじゃが、どんな感じかの?思い出したくないならそれでも良いが・・」

そう言うとゾマさんが緑茶を飲み干して新しい緑茶をどこからか出した。
あんな事、思い出したくは無いが、運命を操るなら言ったら上級生に嫌なことが起こるかもしれない。

僕はこれまでの経緯を話した。
するとゾマさんの目から滝のような涙が出てきた!

「ウワァァァァァァァァァン!こんな、こんな少年を突 き 飛 ば し た ? !イカれてる!イカれてるぞこれは!おじさんは何をしてる?助けろよ!助けろよ!なんで運命がこんなになったの!ちゃんと確認したぞ!」

ゾマさんは涙を拭い、最初の険しい顔になった。

「主の経緯、悲しかっただろう、だが死んだ者を生き返らすことは出来ないんじゃ、命の神秘が崩れるからな。だがこんな悲しい人生を聞くのは初めてじゃよ、通常、転生の際、死なない程度に転生ボーナスと称して心強いスキル、ステータスをあげたが、ここまで悲しい話なら色んなスキルとステータス、さらには裕福な家庭で生まれる運命を保証しよう、何、簡単じゃよここに書き込むだけだから。」

ゾマが別の紙を出してそこに書くと体から溢れそうな感じの何かを感じた。

「それは魔力じゃ、お前さんが15になる頃にはワシがあげた全てのスキル、ステータスが使える様になる。生まれてから徐々に力が増えるから日頃の鍛練を忘れるな。ついでに名前も変えてやろうか?」

ゾマさんの優しさが伝わってくる、だが違う自分に転生するなら、せめて名前はそのままでいたい。母さんと父さんがくれたこの名前だけは変えたくない。

「ありがとうございます!でも名前はこのままでいいです。」

「それもそうか、主の大事な人がくれたものだからな。あっちでも大切な家族、友人、恋人が出来るかもしれないが、その記憶を無くさないようにこのノートをとあるスキルにいれてやろう。このノートは主の前世とこれからの人生を自動的に書き留める物じゃ、安心せい、お主とお主に認められた者しかこのノートの字は見えぬから。あとあっちの字はこちらと変わらないからな」

なんていい人なんだ!ゾマさんは!

「ありがとうございます!いつかゾマさんにお礼がしたいです!」

「お礼なら教会にいくといい、ちゃんとゾマと願うと出てくるから、では始めるぞ!」

ゾマさんが言った瞬間体が光った。僕の新しい人生が始まる!あっちで何をしよう?RPGは好きだけど個人的に好きなのはモンスターが仲間になるやつが好きだった。争いなく全てと幸せに暮らしたいな!

「さらば小さき転生者!あっちで連絡待ってるぞ!」

そう言われると生まれ変わってすぐにゾマさんに会いたいじゃないか。

「はい!行ってきます!」

僕の新しい人生の始まりだ! 





◇    ◇    ◇   ◇   ◇
さて行ったようじゃな、お主と会うことが楽しみになるのかの?

さて仕事じゃ。この上級生達を【修学旅行中に遊ぶジェットコースターでふざけて落ちて骨を折る、その内望月夜斗を突き飛ばした者は転落死する】と、これでいいだろう。ここの時は現世よりゆっくり進んでる。問題を起こしたり、わけありの者がワシの所に来れる。そこで色んな刑、望み、新しい人生等をやる。上級生の一人はここに来るようにしよう、そしてマグロよりひどいプランクトンにしてやろう。

お酒を創造して、さっきのテーブルに座って、おつまみも用意!
「さぁ、彼、望月夜斗の新しい人生に乾杯!! 」

この酒を夜斗と飲める日をワシは待つぞ。
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