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薬
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しおりを挟む「見…?」
発そうとした言葉は喉の乾きに塞き止められ、口をパクパクと動かすしか出来ない。
じりっと体を焼くような熱さに気づいて、葉人は喘ぎながら光彦を睨み付ける。
うっすらと微笑を湛えたまま、光彦はギシ…とベッドを軋ませて葉人の上へと覆い被さった。
「どうしてそんな目で見る?志方達にマワされて、あの傷ついた時の目は何処へやったんだ?」
足首を掴まれ、大きく開脚させられる。抵抗しようと足に力を込めたが、かくんと力が抜けてあられもない秘部を晒すことになる。
「あっ…」
抑え込む光彦の息が肌に触れただけで、全身が粟立つ。
そんな葉人の肌に、光彦は丁寧に唇を落としていく。
「やっ…ぁ……」
「もうそろそろ、薬が効いてくるだろ?」
耳元で囁かれただけの言葉が、ぞろりと脳味噌を撫で回す。
その不快感と快感がない交ぜになった感覚に恐怖して、葉人の唇が小刻みに震える。
光彦が微笑みながら満足そうに腕を掴んだ。
「さぁ、葉人の大好きな事をしよう」
ぐじゅ…と音をさせながら、葉人に深く埋め込まれていたアナルプラグを引き抜くと、白濁の液を纏いながら転がって行った。
光彦自身の吐き出したモノを溢れさせるアナへと指を差し込み、柔らかく執拗に指を締め付けてくる葉人のナカをいたぶる。
「ぅあ…っ…ゃ、んっんっ…ぁ!止めぇ……ひぅっ…ぁ、あ、あ、…っ」
ざわっと脳髄を駆け上がってくる異様な快感に恐怖を感じで光彦にすがり付く。
「…やめ…ぇ……ひっ…らめ……ぁっ、っ、…」
問答無用で、探り当てられた前立腺と射精管を刺激され、ドライオルガスムスに身体中が硬直する。
「ぁああああっ!!」
体を仰け反らせて叫ぶ葉人に、うっとりとした笑みが向けられた。
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