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豹変
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しおりを挟む「…だめ?」
司郎の腕に這わされた指が、筋肉の筋にそって皮膚の上を流れる。
その指先を乱暴に掴み、表情を険しくさせた司郎が葉人を睨み付けた。
「…………お前…」
「先輩」
極々自然な動きで、葉人は頭を垂れてなんの躊躇もなく司郎のソレを口内へと運ぶ。
「ちょ…っナニやって…っ!?」
ざわりと下半身を襲った感覚に、思わず司郎の腰が浮く。
「ん…っ……ぁむ……」
「…っ…くそっ」
旨そうにクワえて上目遣いで見上げる葉人に、白旗を振った気持ちになりながらシートへと深く沈み込む。
「…、…ったく……」
柔らかで微かに癖のある葉人の亜麻色の髪に指を差し込み、絡まりを解すように動かす。
「ぅ…ふ…」
葉人はくすぐったそうに肩をすくめて笑うと、モノの先端をちろちろと舐めながら竿をゆっくりと手でしごく。
ぷっくりと先端に浮き出たほろ苦い雫を舐めとりながら微笑みを溢した。
「痩せ我慢してるから…ちょっとしょっぱい」
「……」
「無理しないで、ヤっちゃえばいいのに」
くるくると先端をくすぐるように舐められて司郎の肩が跳ね上がる。
「ぅ…あ……っ」
ぶるりと体を震わせる司郎を見つめながら、葉人はそれの根本を指で押さえた。
そしてそのまま司郎の膝の上へと跨がる。
その行動に司郎の眉間に皺が寄った。
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