彼に「eat me!」と言ってみた

Kokonuca.

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ミッションは…

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 荒く荒く、どんどん追い詰められて荒くなっていく呼吸と、それから全力を使っているのか額に汗を滲ませて行われているのは……

 そろりと視線を筋肉がついた胸から下ろしていくと、その先で播磨谷の右手がふっといナニかを懸命に奮い立たせようとしていた。
 いや、チョモランマもびっくりなくらい奮い立ってはいたから、えーっと……イクために一生懸命動かしている?

 その激しい動きの合間に、「みつる」とうわごとのようにぼくを呼ぶものだから、ひどく掠れていつもの播磨谷の声じゃないくらいのセクシーボイスだった。

「  ────うっ」

 大きな呻き声と共に体を……腰をビクンビクンと跳ねさせた播磨谷は、そこではぁと大きく息を吐きながら首を軽く傾げて……形のいい厚めの唇をほんの少し開けてもっと顔を近づけてくる。
 目の前いっぱいにキスをしようとしてくる唇と、ぼくを見続ける赤い瞳孔を見てしまった瞬間、体が跳びはねた。

「  ちん〇ん舐めた後の口でちゅーはだめぇっ!」

 この力があるんだったらもっと早く逃げ出せてたでしょって思うくらい、力強い蹴りで播磨谷を蹴り飛ばすと、ズボンを大慌てで履いて玄関へと駆けた。





 それが先週のことで、血を噴出した傷はもうふさがっている。
 覚悟をして病院に行ったけれど、もう傷はふさがっているから縫う必要はないかなって言われて、化膿止めだけを貰ってすごすごと帰ってきたぼくは、土日の週末を呆然と過ごして結局月曜日は大学を遅刻して……

 今、トイレに立てこもっている。

「みつる見てない?」

 播磨谷の声が聞こえて、ジュースで買収した常野沢が「知らない」って答えてくれる。
 トイレの中で、ここにいるって気づいていませんようにって追い詰められたウサギみたいにぶるぶるするぼくにまで聞こえる音量で「チッ」って舌打ちしてバタバタと飛び出していく音が聞こえた。

 今すぐに出ると忘れ物かなんかして播磨谷が戻ってくるかもしれないから……って言い訳してるけど、正直に言うと舌打ちにビビッて動けないだけだ。

「おい、みつる?」
「ひゃい」
「早めに謝ったほうがいいって」

 急かすようにトイレのドアをノックされてしぶしぶ顔を見せると、常野沢は青い顔をしている。

「なんでぼくが悪い前提なんだよ!」
「いや、お前だろ、悪いの」

 常野沢は決めつけるけれど、いきなりちん〇ん舐められたのはぼくのほうだしザー〇ン飲まれたのもぼくのほうだ! どこをどう見てもぼくのほうが被害……者?

 ちん〇ん舐められたのは気持ちよかったし、なんなら口ん中に出して飲ませてしまったのはぼくのほうで、挙句に蹴りを入れて逃げ帰ったんだから……ぼくが悪いな。


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