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第25章 ドイツ本国攻撃作戦
25.8章 日本海軍攻撃隊2
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日本海軍の攻撃隊が、フランスとドイツの間の国境を越えてしばらく飛行すると、東方から敵味方不明の部隊が上昇してきた。いち早く探知した電探搭載の深山が警告を発した。
「方位60度、30海里(56km)未確認機が接近してくる。数十機の編隊だろう」
すぐに複座型紫電改が前方に進出してゆく。海軍の攻撃隊には後方の深山編隊を護衛していて、まだ空対空誘導弾を発射していない20機の紫電改が残っていた。電探搭載機の警報を受けて全速で前進してゆく。
複座型紫電改に搭乗していた菅原中尉は、ほどなく自機の電探でもドイツ軍編隊を探知できた。すぐに目視でも見えてくる。
「前方の敵機は、フォッケウルフ戦闘機だ。各機、2回に分けて発射する。誘導弾の射程に入り次第、1発目を発射せよ」
菅原中尉の命令で、20機の紫電改から半数の三式誘導弾が発射された。
……
Ⅱ/JG26のケーニッヒ中尉は、基地に残っていた24機のFw190D(ドーラ)を率いて飛行していた。既に第二線機になりつつあるFw190Dだったが、ほとんどの新型機が出撃してしまったのでやむを得ない。発進時には先行しているTa152HやTa152Cの部隊が連合軍の戦闘機を排除してから、爆撃機を攻撃する予定だと聞いていた。
しかし、中尉の編隊に向けて複数の空冷戦闘機が飛行してきた。ドイツ軍の戦闘機はどこにも見えない。
(事前の計画と違うじゃないか。敵の戦闘機がまだ健在だぞ。いなくなっているのは友軍の戦闘機隊だ)
しかし、簡単に逃げることもできない。空冷の戦闘機が向かってきたからだ。
「敵機と空戦するな。全速ですれ違ったら、そのまま後方の編隊に向かえ。優先して爆撃機を攻撃するんだ」
Fw190Dの編隊が爆撃隊に接近する前に紫電改が誘導弾を発射した。しばらくして、ケーニッヒ中尉にも白い煙を引いて飛んでくる物体の正体がわかった。その瞬間、中尉は大声で命令した。
「ミサイルが飛んでくる。電波妨害用のポッドを発射するんだ。急がないと間に合わないぞ」
全機が金属箔を散布するポッドを発射した。想定通り、前方にゆるく飛んで行ってから空中で爆発した。金属箔が拡散した直後にミサイルが飛んできて金属箔の雲の中で爆発した。
ドイツ軍機との戦いを経験済みだった菅原中尉にとって、金属箔の雲が散布されるのは想定内だった。
「誘導弾の爆発で金属箔の雲が薄くなったはずだ。残りの誘導弾を発射せよ」
最初のミサイル攻撃を封じて、ケーニッヒ中尉がほっとしていると、第二波のミサイルが飛んできた。薄れつつある金属箔の雲に引っかかったのはわずかに5発だった。残りの15発はFw190Dの編隊内まで飛んできて爆発した。たちまち9機のFw190Dが墜落してゆく。
中尉が必死に旋回してミサイルを回避していると、上空から別の空冷戦闘機が急降下してきた。明らかにFw190Dよりも高速だ。ミサイル攻撃を避けて態勢が大きく崩れたFw190D編隊の上から銃撃してくる。
日本軍機の襲撃から辛くも急降下で逃げてきた中尉が後方を見ると、ついてきているFw190Dはわずかに3機だった。バンクで集合を命ずると、中尉はひと言だけ命令した。
「これで我々の任務は終了だ。基地に帰る」
……
国境を越えてドイツ本土を東に飛行すれば、攻撃目標が存在するハイガーロッホだ。目標とする市街が近づくと、銀河の編隊はどんどん速度を上げていった。しかも、2つの編隊に分かれてどんどん高度を下げ始めた。先行して銀河が攻撃するためだ。
ハイガーロッホ市街の東側には小高い丘があってその上には教会が建っている。街の南から流れてきたエイアッハ川と呼ばれる河川は市街の東側を抜けて北西へと抜けていたが、ハイガーロッホ近辺では激しく蛇行していた。市街の南東から北に回り込んで、更に南に向きを変えてから丘の南側をぐるりと半円形に回ってS字を描くように北に向かった。更に川の流れは、北北西へと向きを変えてハイガーロッホの市街から外部に抜けていた。硬質な岩盤を半円状に避けるようにして流れる川は大地を削り取って、丘の下部に石灰岩からなる高さ数十メートルの断崖絶壁を作り出していた。断崖の下部西には、幅と高さが数メートルの洞窟が西南西に向けて開口していた。
その洞窟の内部に物理学者のハイゼンベルク達が建設を進めていた実験用原子炉が存在していた。ベルリンの大規模コンピュータから収集した情報によると重水を中性子の減速材に使用した核分裂炉は、既に臨界に達しているようであった。つまりウランの分裂反応が始まっているということだ。
ドイツは北アフリカでスエズを含むエジプト北部の占領はできたが、アフリカ中部までは侵攻できず、コンゴで産出されるウラン鉱石の入手には失敗していた。しかし、ポーランドで備蓄されていたウランを入手して原子炉で反応させる濃度への精製には成功していた。しかし、ドイツの物理学者は、核分裂爆弾に使用できる純度までウランを更に濃縮するには時間も設備も不足していると考えた。
原子炉では、核分裂反応は比較的ゆっくりと進行する。しかし、核分裂爆弾では極めて短時間に核分裂物質(ウラン235)が連鎖的に反応しなければならない。そのためには、ウラン235の濃度を90%程度にまで引き上げる必要があった。この爆弾に使える程度にウランを濃縮する作業には、大規模な遠心分離器による濃縮設備と複雑な工程を必要とするために、工場建設にも濃縮作業にも時間が必要だった。
それよりも、ドイツ人物理学者は原子炉を活用してウラン237に中性子を当ててプルトニウムに変換してから抽出する方法が近道だと判断した。プルトニウムは自然界には存在しないが、原子炉内でウラニウムから生成できる。しかも、連鎖的に核分裂する物質のひとつである。つまり、ハイガーロッホの重水炉の運転を続ければ、プルトニウム型核爆弾の材料を生産できるはずだ。
ハイガーロッホの断崖下の洞窟は戦前から食料などの備蓄用倉庫として使用されており、イギリスやアメリカにもその時期の資料は残っていた。そこから、連合軍は洞窟の詳細な位置や崖の高さ、内部の広さを推定できた。
特に問題となったのは、洞窟の上部は数十メートルの厚さの固い石灰質の岩盤により守られていることだ。丘の上から通常の爆弾で爆撃しても洞窟の内部は破壊できそうもない。
そこで、日本海軍は特殊な改造を施した銀河による攻撃を立案した。もともとイギリス軍がモスキートを利用して実行しようと考えていた爆撃法を流用したものだった。しかし、それを実行するためには渓谷に沿って低空飛行が必要だ。小川の上を飛行している最中に、ほぼ同じ高さの渓谷の両岸から対空砲に狙われるのは悪夢そのものだ。崖への衝突を避けるのに精いっぱいで、自由に回避できない低空飛行中に複数の方向から高射砲火を浴びるのだ。
このやっかいな対空砲火を制圧する任務は山上大尉の30機の銀河隊に与えられていた。山上大尉は、まず20機の銀河に突入を命じた。
「予定通り攻撃を行う。目標に変更はない。あらかじめ決められた通り、先行部隊は対空砲を破壊せよ」
20機の銀河は、偵察により判定できていた対空陣地を攻撃するために3機ないし4機の編隊に分かれていった。
最初に攻撃されたのは、市街地の北側と西側に展開していた地域防衛のための対空ミサイル中隊だった。電波反射が少ないという全翼機の特性を生かして、低空からいきなり対空陣地に向けて銀河が降下していった。
防空司令部から警報が発令されたおかげで、敵機の攻撃に備えて発射機上には既に2発のライン・トホターが装填されていた。しかし、レーダーに探知されることなく低空からいきなり現れた全翼機に対してミサイルの照準が間に合わない。どんなミサイルでも命中可能な最短射程が決められている。それ以下では、照準ができない。長い槍は、内懐が弱点なのだ。
かろうじて37mm機銃が反撃したが、降下で増速していた銀河には命中しない。銀河はそれぞれが4発の25番(250kg)爆弾を投下すると嵐のように去っていった。その後にはガレキになったレーダーと対空ミサイルの推進剤に引火して激しく燃え上がる対空陣地が残された。やがて炎にあぶられたミサイルの弾頭が誘爆を始めた。もはや誰にも手が付けられない。
次に銀河が攻撃したのは、4カ所の高射砲陣地だった。3基の12.8cmと1基の10.5cm連装砲陣地を緩降下爆撃で順次つぶしてゆく。低高度を高速で飛行する銀河に対して大口径砲は無力だ。高角砲の周りに配備されていた対空機銃が反撃して1機の銀河が撃墜されたが、高角砲は爆弾によりすべて破壊された。
最後は、山上大尉を先頭にして制圧隊の10機の銀河が、街の中心部を抜けている渓谷に向けて下流の北側から降下していった。銀河隊が高度を下げてゆくと両岸の37mmと20mm対空機銃が射撃を開始した。もちろん、機銃陣地をあぶり出すために意図的に対空砲の射程内まで降下していった。射撃を開始した機銃に対して25番を1発ずつ投下してゆく。1機の銀河が37mmの直撃弾を受けて破片をまき散らしながら、川面に激突した。
江草少佐は、対空砲火の制圧が終了したと判断すると、洞窟への攻撃を命じた。
「低空から地下研究所への攻撃を開始する。難しい目標だが、大丈夫だ。訓練通り攻撃すれば成功するはずだ」
後方で待機していた15機の銀河編隊は、エイアッハ川の下流である北側から渓谷へと侵入していった。小さな川は、滑走路のように真っすぐではなく蛇行している。川面ぎりぎりまで下降した銀河は、トラックのコンボイのような縦列になって、川の曲がり方に合わせて曲技飛行のように低空飛行を続けていった。
突然、左岸から機銃射撃が始まった。いままで静かにしていたおかげで、山上隊からの攻撃を免れた4連装20mm機銃が射撃を開始したのだ。2機の銀河が火だるまになって河原へと突っ込んでゆくと、一瞬後に黒々とした煙が川岸から立ち上った。
後ろに続いていた江草少佐機は、反射的に機首を左岸側に振って対空砲に向けて20mmを一連射した。なんの装甲も有していない4連装のFlak38はわずか数発の20mm弾でも命中すれば被害は致命的になる。直ちに渓谷の断崖上からの射撃は停止した。
小川に沿って飛んでゆくと、左岸に盛り上がった丘の上に教会が見えてきた。左岸の丘を形成している断崖が大きく正面に張り出してくる。それを迂回するように、ほぼ半円形になっている川面ぎりぎりの低空を角度にして約180度旋回してゆくと、断崖の下部に東南東に向けて開口した洞窟の入口が見えてきた。
低空飛行を続けていた銀河は飛行高度が洞窟よりもやや低い。開口部に向けて左へと急旋回しながら、爆弾倉扉を開けた。銀河が搭載していた爆弾は、イギリス軍が特殊作戦用に開発していた俗にハイボールと呼ばれる爆弾だった。爆弾は両側を切り落とした巨大な球形で、約500kgの重量があった。投下前に爆弾倉内に設置された電動モーターにより、毎分数百回で車輪のように回転させてから投下する仕組みが追加されていた。
銀河が爆弾扉を開いた時には、10時方向に断崖下に黒々とした洞窟の入口が見えた。入口に向けて左に急旋回すると、渓谷の壁となっている断崖が正面になる。入口は機首よりやや上だ。機体の姿勢を安定させてから、狙いを定めてハイボール爆弾を投下した。爆弾は、緩い登り斜面になった河原を、時速500km/h近い速度と車輪のような回転で登っていった。入口付近に達したハイボール爆弾は、やや左側に外れて断崖上で爆発した。やはり照準が難しい。
爆弾を投下した銀河は、投下した結果も見ずに今度は右側に急旋回して断崖の壁をぎりぎりでかわすと、そのまま渓谷上へと上昇した。
1番機が岸壁をかわしている頃には、2番機が入口に向けて急旋回を開始していた。2番機が投下したハイボール爆弾は、右側に外れて壁面で爆発した。
3番目は江草少佐の機体だった。小川の上で北北西に向けて急旋回すると、正面に黒々とした洞窟の入口が見えてきた。狙いを外さないために、洞窟に向けてぎりぎりまで飛行してからハイボール爆弾を投下した。少佐は、投下直後に操縦桿を思い切り右に倒しながら胸まで一杯に引き付けた。
ガリッツ! 機体の腹部が断崖の岩肌と一瞬接触したが、爆弾倉の扉がへこんだだけで壁面に衝突することなく乗り切った。
少佐が投下したハイボール爆弾は川岸の斜面を登りきると、洞窟の入口ゲートを破壊して内部に突入した。爆弾が洞窟に消えてからしばらくして、猛烈な勢いで炎と黒煙が入口から噴き出してきた。ただし、爆弾が洞窟の奥まで達したのか、それとも手前の防御壁のようなところで爆発したのかはわからない。
江草少佐の後から同様に9機の銀河がハイボール爆弾を投下した。更に4発が洞窟の入口から突入して内部で爆発した。これで、たとえ洞窟内に防御用の扉が存在していても確実に破壊したはずだ。1機の銀河は爆撃直後の引き起こしが遅れて、断崖に激突してバラバラになりながら川面に墜落した。もう1機は主翼が崖に接触して、外翼が折れると、きりもみで墜ちていった。
……
銀河の攻撃が終りつつある頃、目標の北西方向から18機の連山の編隊が現れた。銀河部隊が対空砲を攻撃したために、さしたる反撃を受けずに4発エンジンの全翼機は一直線にハイガーロッホ上空に達して、爆撃進路に入っていった。
先頭機に搭乗していた野中少佐が大声でまくし立てるように命令した。
「みんな、耳の穴かっぽじってよく聞け。これからが、野中一家の腕を見せる正念場だ。絶対に焦るんじゃねえぞ。自分の腕を信じるんだ」
連山が搭載していたのは、アメリカ陸軍航空軍がUボートのブンカーのような極めて強固に防御された目標を破壊するために開発した12,000ポンド(5.4トン)徹甲弾だった。日本軍はこれを地中貫通爆弾と呼称していたが、アメリカ軍はバンカーバスターと言っていた。単純な自由落下型爆弾ではなく、アメリカ軍が開発したAZONの誘導技術を応用してピンポイントで目標に命中させられるように無線操縦機能が追加されていた。
野中機が、狙ったのは丘の教会から50mほど南東にずれた草原が広がる地点だった。地図上では、その地点の真下が洞窟のもっとも広い空間になっているはずだ。狙いたがわず、草原のほぼ中央に5,4トン爆弾が命中した。地面に突っ込んで数秒遅れて地中から爆炎が立ち上った。
隊長機に後続していた8機が、同じ丘の上を狙って5,4トン爆弾を投下した。次々と爆発する煙がおさまった時には、直径200メートル余りの巨大なクレーターができていた。爆発のあおりを受けて丘の上の教会と周囲の建物は跡形もなく倒壊していた。それでも数十メートルの石灰質の岩盤を完全には貫通していない様に見える。
後続の9機の連山が目標上空に侵入してきた。クレーターの中心部を狙って再び5.4トン爆弾を投下する。爆発による土煙がおさまるとクレーターの底からは今までとは異なる黒い煙が上がっていた。しかもよく見ると、数カ所から黒々とした洞窟の内部が見える。
爆撃により、直上から丘の岩盤を掘り起こして洞窟の天井を破って内部を破壊するという作戦も成功したのだ。
日本海軍は強固に防御された原子炉を確実に破壊するために2種類の攻撃法を準備していた。結果的に、双方の攻撃がうまくいったことになる。しかも洞窟の天井が破壊されたので復旧も完全に不可能になった。銀河のハイボール爆弾による内部からの破壊と合わせて、地下の研究所は完全に破壊されたはずだ。
連山に続いて深山の編隊が侵入してきた。2群に分かれていた後方の30機余りの部隊が攻撃したのは、床面積に限りのある洞窟内には収まりきらない地上の研究施設だった。丘の周囲の計算機棟や資材の格納庫、電源供給用の変電設備、防空部隊の建物などが爆撃された。120トンの爆弾が狭い地域の建築物に投下されて、徹底的に破壊した。
……
ハイガーロッホの原子力施設が攻撃された頃、西岡中佐が指揮する第1群の深山隊はヘッヒンゲン上空に近づいていた。
ヘッヒンゲンは、ハイガーロッホに隣接した都市だ。それぞれの街の中心部は10km程度しか離れていない。ヘッヒンゲンには、カイザー・ヴィルヘルム研究所の設計により建設が進んでいた核物理研究施設が存在していた。大規模な実験に加えて、プルトニウム生成を考慮した施設には、新しく設計されたために、より規模が大きく構造も改良された原子炉が含まれていた。
深山の編隊が西側から接近してくると、市街を守っていた高射砲が爆撃機に向けて射撃を始めた。しかし、金属箔をまき散らしながら飛行してきた深山隊に対して、高射砲の照準はあまり正確ではなかった。しかも、ハイガーロッホに比べて研究施設の建設が始まってそれほど時間が経過していないヘッヒンゲンは対空陣地も建設途中にあった。
それでも発砲炎を見つけると護衛の紫電改が急降下していって銃撃を加えた。ひときわ大きな爆炎を噴き上げたのは建設中のミサイル陣地だった。ミサイルの液体燃料に引火したのだ。
対空火器で2機が脱落したために、上空に達したのは49機の深山だった。市内の3カ所に分かれて建設されていた施設に爆撃が開始された。建物自身は早期完成を目指したために厳重な防御はされていなかったが、原子炉を収容している建物に対しては、地下施設の可能性も考えて、通常爆弾に加えて10,000ポンド(4.5トン)徹甲榴弾も使用された。
市街中心部の研究施設には総計200トン以上の爆弾が投下された。これにより、事前に判明していたヘッヒンゲン市内の核物理学の研究施設群は壊滅状態となった。
「方位60度、30海里(56km)未確認機が接近してくる。数十機の編隊だろう」
すぐに複座型紫電改が前方に進出してゆく。海軍の攻撃隊には後方の深山編隊を護衛していて、まだ空対空誘導弾を発射していない20機の紫電改が残っていた。電探搭載機の警報を受けて全速で前進してゆく。
複座型紫電改に搭乗していた菅原中尉は、ほどなく自機の電探でもドイツ軍編隊を探知できた。すぐに目視でも見えてくる。
「前方の敵機は、フォッケウルフ戦闘機だ。各機、2回に分けて発射する。誘導弾の射程に入り次第、1発目を発射せよ」
菅原中尉の命令で、20機の紫電改から半数の三式誘導弾が発射された。
……
Ⅱ/JG26のケーニッヒ中尉は、基地に残っていた24機のFw190D(ドーラ)を率いて飛行していた。既に第二線機になりつつあるFw190Dだったが、ほとんどの新型機が出撃してしまったのでやむを得ない。発進時には先行しているTa152HやTa152Cの部隊が連合軍の戦闘機を排除してから、爆撃機を攻撃する予定だと聞いていた。
しかし、中尉の編隊に向けて複数の空冷戦闘機が飛行してきた。ドイツ軍の戦闘機はどこにも見えない。
(事前の計画と違うじゃないか。敵の戦闘機がまだ健在だぞ。いなくなっているのは友軍の戦闘機隊だ)
しかし、簡単に逃げることもできない。空冷の戦闘機が向かってきたからだ。
「敵機と空戦するな。全速ですれ違ったら、そのまま後方の編隊に向かえ。優先して爆撃機を攻撃するんだ」
Fw190Dの編隊が爆撃隊に接近する前に紫電改が誘導弾を発射した。しばらくして、ケーニッヒ中尉にも白い煙を引いて飛んでくる物体の正体がわかった。その瞬間、中尉は大声で命令した。
「ミサイルが飛んでくる。電波妨害用のポッドを発射するんだ。急がないと間に合わないぞ」
全機が金属箔を散布するポッドを発射した。想定通り、前方にゆるく飛んで行ってから空中で爆発した。金属箔が拡散した直後にミサイルが飛んできて金属箔の雲の中で爆発した。
ドイツ軍機との戦いを経験済みだった菅原中尉にとって、金属箔の雲が散布されるのは想定内だった。
「誘導弾の爆発で金属箔の雲が薄くなったはずだ。残りの誘導弾を発射せよ」
最初のミサイル攻撃を封じて、ケーニッヒ中尉がほっとしていると、第二波のミサイルが飛んできた。薄れつつある金属箔の雲に引っかかったのはわずかに5発だった。残りの15発はFw190Dの編隊内まで飛んできて爆発した。たちまち9機のFw190Dが墜落してゆく。
中尉が必死に旋回してミサイルを回避していると、上空から別の空冷戦闘機が急降下してきた。明らかにFw190Dよりも高速だ。ミサイル攻撃を避けて態勢が大きく崩れたFw190D編隊の上から銃撃してくる。
日本軍機の襲撃から辛くも急降下で逃げてきた中尉が後方を見ると、ついてきているFw190Dはわずかに3機だった。バンクで集合を命ずると、中尉はひと言だけ命令した。
「これで我々の任務は終了だ。基地に帰る」
……
国境を越えてドイツ本土を東に飛行すれば、攻撃目標が存在するハイガーロッホだ。目標とする市街が近づくと、銀河の編隊はどんどん速度を上げていった。しかも、2つの編隊に分かれてどんどん高度を下げ始めた。先行して銀河が攻撃するためだ。
ハイガーロッホ市街の東側には小高い丘があってその上には教会が建っている。街の南から流れてきたエイアッハ川と呼ばれる河川は市街の東側を抜けて北西へと抜けていたが、ハイガーロッホ近辺では激しく蛇行していた。市街の南東から北に回り込んで、更に南に向きを変えてから丘の南側をぐるりと半円形に回ってS字を描くように北に向かった。更に川の流れは、北北西へと向きを変えてハイガーロッホの市街から外部に抜けていた。硬質な岩盤を半円状に避けるようにして流れる川は大地を削り取って、丘の下部に石灰岩からなる高さ数十メートルの断崖絶壁を作り出していた。断崖の下部西には、幅と高さが数メートルの洞窟が西南西に向けて開口していた。
その洞窟の内部に物理学者のハイゼンベルク達が建設を進めていた実験用原子炉が存在していた。ベルリンの大規模コンピュータから収集した情報によると重水を中性子の減速材に使用した核分裂炉は、既に臨界に達しているようであった。つまりウランの分裂反応が始まっているということだ。
ドイツは北アフリカでスエズを含むエジプト北部の占領はできたが、アフリカ中部までは侵攻できず、コンゴで産出されるウラン鉱石の入手には失敗していた。しかし、ポーランドで備蓄されていたウランを入手して原子炉で反応させる濃度への精製には成功していた。しかし、ドイツの物理学者は、核分裂爆弾に使用できる純度までウランを更に濃縮するには時間も設備も不足していると考えた。
原子炉では、核分裂反応は比較的ゆっくりと進行する。しかし、核分裂爆弾では極めて短時間に核分裂物質(ウラン235)が連鎖的に反応しなければならない。そのためには、ウラン235の濃度を90%程度にまで引き上げる必要があった。この爆弾に使える程度にウランを濃縮する作業には、大規模な遠心分離器による濃縮設備と複雑な工程を必要とするために、工場建設にも濃縮作業にも時間が必要だった。
それよりも、ドイツ人物理学者は原子炉を活用してウラン237に中性子を当ててプルトニウムに変換してから抽出する方法が近道だと判断した。プルトニウムは自然界には存在しないが、原子炉内でウラニウムから生成できる。しかも、連鎖的に核分裂する物質のひとつである。つまり、ハイガーロッホの重水炉の運転を続ければ、プルトニウム型核爆弾の材料を生産できるはずだ。
ハイガーロッホの断崖下の洞窟は戦前から食料などの備蓄用倉庫として使用されており、イギリスやアメリカにもその時期の資料は残っていた。そこから、連合軍は洞窟の詳細な位置や崖の高さ、内部の広さを推定できた。
特に問題となったのは、洞窟の上部は数十メートルの厚さの固い石灰質の岩盤により守られていることだ。丘の上から通常の爆弾で爆撃しても洞窟の内部は破壊できそうもない。
そこで、日本海軍は特殊な改造を施した銀河による攻撃を立案した。もともとイギリス軍がモスキートを利用して実行しようと考えていた爆撃法を流用したものだった。しかし、それを実行するためには渓谷に沿って低空飛行が必要だ。小川の上を飛行している最中に、ほぼ同じ高さの渓谷の両岸から対空砲に狙われるのは悪夢そのものだ。崖への衝突を避けるのに精いっぱいで、自由に回避できない低空飛行中に複数の方向から高射砲火を浴びるのだ。
このやっかいな対空砲火を制圧する任務は山上大尉の30機の銀河隊に与えられていた。山上大尉は、まず20機の銀河に突入を命じた。
「予定通り攻撃を行う。目標に変更はない。あらかじめ決められた通り、先行部隊は対空砲を破壊せよ」
20機の銀河は、偵察により判定できていた対空陣地を攻撃するために3機ないし4機の編隊に分かれていった。
最初に攻撃されたのは、市街地の北側と西側に展開していた地域防衛のための対空ミサイル中隊だった。電波反射が少ないという全翼機の特性を生かして、低空からいきなり対空陣地に向けて銀河が降下していった。
防空司令部から警報が発令されたおかげで、敵機の攻撃に備えて発射機上には既に2発のライン・トホターが装填されていた。しかし、レーダーに探知されることなく低空からいきなり現れた全翼機に対してミサイルの照準が間に合わない。どんなミサイルでも命中可能な最短射程が決められている。それ以下では、照準ができない。長い槍は、内懐が弱点なのだ。
かろうじて37mm機銃が反撃したが、降下で増速していた銀河には命中しない。銀河はそれぞれが4発の25番(250kg)爆弾を投下すると嵐のように去っていった。その後にはガレキになったレーダーと対空ミサイルの推進剤に引火して激しく燃え上がる対空陣地が残された。やがて炎にあぶられたミサイルの弾頭が誘爆を始めた。もはや誰にも手が付けられない。
次に銀河が攻撃したのは、4カ所の高射砲陣地だった。3基の12.8cmと1基の10.5cm連装砲陣地を緩降下爆撃で順次つぶしてゆく。低高度を高速で飛行する銀河に対して大口径砲は無力だ。高角砲の周りに配備されていた対空機銃が反撃して1機の銀河が撃墜されたが、高角砲は爆弾によりすべて破壊された。
最後は、山上大尉を先頭にして制圧隊の10機の銀河が、街の中心部を抜けている渓谷に向けて下流の北側から降下していった。銀河隊が高度を下げてゆくと両岸の37mmと20mm対空機銃が射撃を開始した。もちろん、機銃陣地をあぶり出すために意図的に対空砲の射程内まで降下していった。射撃を開始した機銃に対して25番を1発ずつ投下してゆく。1機の銀河が37mmの直撃弾を受けて破片をまき散らしながら、川面に激突した。
江草少佐は、対空砲火の制圧が終了したと判断すると、洞窟への攻撃を命じた。
「低空から地下研究所への攻撃を開始する。難しい目標だが、大丈夫だ。訓練通り攻撃すれば成功するはずだ」
後方で待機していた15機の銀河編隊は、エイアッハ川の下流である北側から渓谷へと侵入していった。小さな川は、滑走路のように真っすぐではなく蛇行している。川面ぎりぎりまで下降した銀河は、トラックのコンボイのような縦列になって、川の曲がり方に合わせて曲技飛行のように低空飛行を続けていった。
突然、左岸から機銃射撃が始まった。いままで静かにしていたおかげで、山上隊からの攻撃を免れた4連装20mm機銃が射撃を開始したのだ。2機の銀河が火だるまになって河原へと突っ込んでゆくと、一瞬後に黒々とした煙が川岸から立ち上った。
後ろに続いていた江草少佐機は、反射的に機首を左岸側に振って対空砲に向けて20mmを一連射した。なんの装甲も有していない4連装のFlak38はわずか数発の20mm弾でも命中すれば被害は致命的になる。直ちに渓谷の断崖上からの射撃は停止した。
小川に沿って飛んでゆくと、左岸に盛り上がった丘の上に教会が見えてきた。左岸の丘を形成している断崖が大きく正面に張り出してくる。それを迂回するように、ほぼ半円形になっている川面ぎりぎりの低空を角度にして約180度旋回してゆくと、断崖の下部に東南東に向けて開口した洞窟の入口が見えてきた。
低空飛行を続けていた銀河は飛行高度が洞窟よりもやや低い。開口部に向けて左へと急旋回しながら、爆弾倉扉を開けた。銀河が搭載していた爆弾は、イギリス軍が特殊作戦用に開発していた俗にハイボールと呼ばれる爆弾だった。爆弾は両側を切り落とした巨大な球形で、約500kgの重量があった。投下前に爆弾倉内に設置された電動モーターにより、毎分数百回で車輪のように回転させてから投下する仕組みが追加されていた。
銀河が爆弾扉を開いた時には、10時方向に断崖下に黒々とした洞窟の入口が見えた。入口に向けて左に急旋回すると、渓谷の壁となっている断崖が正面になる。入口は機首よりやや上だ。機体の姿勢を安定させてから、狙いを定めてハイボール爆弾を投下した。爆弾は、緩い登り斜面になった河原を、時速500km/h近い速度と車輪のような回転で登っていった。入口付近に達したハイボール爆弾は、やや左側に外れて断崖上で爆発した。やはり照準が難しい。
爆弾を投下した銀河は、投下した結果も見ずに今度は右側に急旋回して断崖の壁をぎりぎりでかわすと、そのまま渓谷上へと上昇した。
1番機が岸壁をかわしている頃には、2番機が入口に向けて急旋回を開始していた。2番機が投下したハイボール爆弾は、右側に外れて壁面で爆発した。
3番目は江草少佐の機体だった。小川の上で北北西に向けて急旋回すると、正面に黒々とした洞窟の入口が見えてきた。狙いを外さないために、洞窟に向けてぎりぎりまで飛行してからハイボール爆弾を投下した。少佐は、投下直後に操縦桿を思い切り右に倒しながら胸まで一杯に引き付けた。
ガリッツ! 機体の腹部が断崖の岩肌と一瞬接触したが、爆弾倉の扉がへこんだだけで壁面に衝突することなく乗り切った。
少佐が投下したハイボール爆弾は川岸の斜面を登りきると、洞窟の入口ゲートを破壊して内部に突入した。爆弾が洞窟に消えてからしばらくして、猛烈な勢いで炎と黒煙が入口から噴き出してきた。ただし、爆弾が洞窟の奥まで達したのか、それとも手前の防御壁のようなところで爆発したのかはわからない。
江草少佐の後から同様に9機の銀河がハイボール爆弾を投下した。更に4発が洞窟の入口から突入して内部で爆発した。これで、たとえ洞窟内に防御用の扉が存在していても確実に破壊したはずだ。1機の銀河は爆撃直後の引き起こしが遅れて、断崖に激突してバラバラになりながら川面に墜落した。もう1機は主翼が崖に接触して、外翼が折れると、きりもみで墜ちていった。
……
銀河の攻撃が終りつつある頃、目標の北西方向から18機の連山の編隊が現れた。銀河部隊が対空砲を攻撃したために、さしたる反撃を受けずに4発エンジンの全翼機は一直線にハイガーロッホ上空に達して、爆撃進路に入っていった。
先頭機に搭乗していた野中少佐が大声でまくし立てるように命令した。
「みんな、耳の穴かっぽじってよく聞け。これからが、野中一家の腕を見せる正念場だ。絶対に焦るんじゃねえぞ。自分の腕を信じるんだ」
連山が搭載していたのは、アメリカ陸軍航空軍がUボートのブンカーのような極めて強固に防御された目標を破壊するために開発した12,000ポンド(5.4トン)徹甲弾だった。日本軍はこれを地中貫通爆弾と呼称していたが、アメリカ軍はバンカーバスターと言っていた。単純な自由落下型爆弾ではなく、アメリカ軍が開発したAZONの誘導技術を応用してピンポイントで目標に命中させられるように無線操縦機能が追加されていた。
野中機が、狙ったのは丘の教会から50mほど南東にずれた草原が広がる地点だった。地図上では、その地点の真下が洞窟のもっとも広い空間になっているはずだ。狙いたがわず、草原のほぼ中央に5,4トン爆弾が命中した。地面に突っ込んで数秒遅れて地中から爆炎が立ち上った。
隊長機に後続していた8機が、同じ丘の上を狙って5,4トン爆弾を投下した。次々と爆発する煙がおさまった時には、直径200メートル余りの巨大なクレーターができていた。爆発のあおりを受けて丘の上の教会と周囲の建物は跡形もなく倒壊していた。それでも数十メートルの石灰質の岩盤を完全には貫通していない様に見える。
後続の9機の連山が目標上空に侵入してきた。クレーターの中心部を狙って再び5.4トン爆弾を投下する。爆発による土煙がおさまるとクレーターの底からは今までとは異なる黒い煙が上がっていた。しかもよく見ると、数カ所から黒々とした洞窟の内部が見える。
爆撃により、直上から丘の岩盤を掘り起こして洞窟の天井を破って内部を破壊するという作戦も成功したのだ。
日本海軍は強固に防御された原子炉を確実に破壊するために2種類の攻撃法を準備していた。結果的に、双方の攻撃がうまくいったことになる。しかも洞窟の天井が破壊されたので復旧も完全に不可能になった。銀河のハイボール爆弾による内部からの破壊と合わせて、地下の研究所は完全に破壊されたはずだ。
連山に続いて深山の編隊が侵入してきた。2群に分かれていた後方の30機余りの部隊が攻撃したのは、床面積に限りのある洞窟内には収まりきらない地上の研究施設だった。丘の周囲の計算機棟や資材の格納庫、電源供給用の変電設備、防空部隊の建物などが爆撃された。120トンの爆弾が狭い地域の建築物に投下されて、徹底的に破壊した。
……
ハイガーロッホの原子力施設が攻撃された頃、西岡中佐が指揮する第1群の深山隊はヘッヒンゲン上空に近づいていた。
ヘッヒンゲンは、ハイガーロッホに隣接した都市だ。それぞれの街の中心部は10km程度しか離れていない。ヘッヒンゲンには、カイザー・ヴィルヘルム研究所の設計により建設が進んでいた核物理研究施設が存在していた。大規模な実験に加えて、プルトニウム生成を考慮した施設には、新しく設計されたために、より規模が大きく構造も改良された原子炉が含まれていた。
深山の編隊が西側から接近してくると、市街を守っていた高射砲が爆撃機に向けて射撃を始めた。しかし、金属箔をまき散らしながら飛行してきた深山隊に対して、高射砲の照準はあまり正確ではなかった。しかも、ハイガーロッホに比べて研究施設の建設が始まってそれほど時間が経過していないヘッヒンゲンは対空陣地も建設途中にあった。
それでも発砲炎を見つけると護衛の紫電改が急降下していって銃撃を加えた。ひときわ大きな爆炎を噴き上げたのは建設中のミサイル陣地だった。ミサイルの液体燃料に引火したのだ。
対空火器で2機が脱落したために、上空に達したのは49機の深山だった。市内の3カ所に分かれて建設されていた施設に爆撃が開始された。建物自身は早期完成を目指したために厳重な防御はされていなかったが、原子炉を収容している建物に対しては、地下施設の可能性も考えて、通常爆弾に加えて10,000ポンド(4.5トン)徹甲榴弾も使用された。
市街中心部の研究施設には総計200トン以上の爆弾が投下された。これにより、事前に判明していたヘッヒンゲン市内の核物理学の研究施設群は壊滅状態となった。
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