ちょっと魔王になって人類救ってくる

DetaRan

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 目が醒めると俺は椅子に座っていた

 ただその椅子はさっき座っていたのとは違う
 ふんずりかえっても余裕なくらい大きくて椅子の肩には金ピカのドクロが付いている
 そして、そんな椅子に座っていることにようやく気付いた

「そうか、俺…」

「魔王になったんだぁー!!」

 喜びと興奮で胸がいっぱいになって叫んでしまった
 でも、こんな経験夢のまた夢だと思ったし、ちょっとくらいはしゃいでもいいよな。うん。そうだ。 今日ぐらいハメを外してもガブリエルも文句言わないだろう!
 よし!これから下界の民共の様子でも見に行ってやるとするか!!

「あのー魔王さま?」

「ん?」

 おおっといけない
 興奮しすぎて目の前に女のコがいるのに気づかなかったぜー

「ええっと…君は誰?」

「えぇっ!?…ふぇっ…」

「え?」

「うわーーーーーん!!!!!魔王さまの意地悪ーーーーー!!!!!」

「えーーー!!ちょっと待て待て待てまってくれーーーーーー!!」

ちょっ
 異世界最初の30秒で女の子泣かせるとかどうすんだよ?!
 どうやらここは魔王の自室らしく女の子は扉を開けて廊下に出で行ってしまった
 と、取りあえず追いかけないと!

「おぉーーーい!待ってくれーー!!」

「うわーーーーーん!!!!!ガブちゃーーん!!!」

 女の子は廊下を少し走った後ある扉に入った。
てかやばい!体が軽い!俺ってこんなに足速かったけ!?

「ま、待ってくれーー!」

女の子もなかなか足が速くようやく追いついた
扉を開けると
え?嘘?

「な、なんであんたがここにいるんだよ!?」

 その扉の中は小さな部屋で椅子と机とベッドくらいしかめぼしいものがない質素な部屋だった
 そして、そのベッドの上には…
 さっき別れたばかりのガブリエルが女の子を抱きかかえていた

「あら、魔王さま!ご機嫌麗しゅうございます」

「何がご機嫌麗しゅうだよ!?あれ?!ガブリエルって天使じゃないの?俺の勘違いなの?てかさっきから天界にいt「あーーーー!!なんのことだかぜんぜんわかりませーーーん」

 え?どういうこと?だれかkwsk

 俺が困惑しているのを見たのかガブリエル?は女の子をなだめてこっちに来た

「ええっとーサプライズはどうでしたか?」

「ほへ?」

 思わず間抜けな声が出てしまった。




              *         *         *



「すみません、驚かせてしまって」

「ほんとですよ~びっくりしました」

「ふふ、ごめんなさい。すこしからかいたくなってつい。まあ私のことお含めてこれからのことと今の魔界やお仲間のことについて少し話しましょう」

 今俺たちはさっきの部屋から出で会議室のような部屋にいる
 お、女の人と二人っきりでこういうのは少し緊張するなー

「どうぞ、紅茶です」

「あっども」
ズズッと一口

「おおーこれはうまい!」

「そうですか!?お気に召したようで良かったです!」

 褒められてとてもうれしそうに笑っている
 あーガブリエルの笑顔はかわいいなー

「で?なんでガブリエルがここにいるんだよ?」

「ええっと、じゃあまず私のことから説明しますね」

「私はこの魔界で堕天使として活動しています」

「まじすか」

「まじです!」

 えーなんか穢された気分だ

「でもどうして堕天したんだ?

「一番の理由はこれから魔王として生活する尊さんを支えるためです。まあ、下界で生活してみたいとか私的な理由もあります」

 恥ずかしそうに照れている
かわいい

 というかガブリエルの格好がやばい!
 天界にいたときは絵のような白い布を着ていたが今は露出が激しく、特に胸が強調された黒紫色の服?を着ている
 ぶっちゃけエロい

「あのー聞いてます?」

「あああぁ!聞いてます聞いてます!!」

「むぅーエッチ!」

 はうぁ!やばい!
 目線がばれたのもやばいが、今のセリフは俺の男心の9割を持っていったぞ!

「ご、ごめんなさい。続きお願いします」

「ふふ、冗談ですよ。ではまず私のことは心配しないでください。天界から許可は下りていますので」

…これ以上突っ込むと話が進まなくなりそうだからやめよう

「そして、これが今の魔界の状態です」

 と紙を渡してきた

「ん?地図か、なんでこれ真っかなんだ?」


 ガブリエルが答えづらそうにしている

「ええっと、ここにちょっと青色があるのがわかりますか?」

「え?ほんとだ…おいおいまさか」

 みたところ赤と青の色の比率が99:1ぐらいなんだが

「ガブリエル!これもしかして領土のことか!?赤が人類で青が魔界の!?」

「ざ、ザッツライト!」

「おいおいまじかよオイ!」

 まじかよ!これはひどい。
 ほんと魔界の領地が隅っこに追い込まれている。

「勇者たちの情けでここの場所だけ残っているのです。その…ごめんなさい。こんなのやっぱ無理ですよね?」

 正直もう詰んでいるとしか思えない
 人類を助けるためにはある程度国力も必要だ
 人類と魔物たちがバランスよく維持し続けることで当面の人類の内乱を抑えようと考えたが、これは無理だ!国力をつけているうちに人類がどんどん弱体化していき今度は魔界が有利になってしまい元も子もない!
 いやちょうどよくなるか?
 だがそれにはかなりの時間が必要だ
 おそらく人がどんどん死んでいくだろう。
くそ!!
 魔王が討伐されて領地がヤバイとは思ったが想像以上だ!




だが



それは普通の奴らが考えることだ


俺なら出来る


大丈夫だ


自分を信じろ


「いや、出来る。安心しろ」

 もうここからはふざけられなくなったな
 魔王という立場でハーレムでも狙おうとか考えたがそんな余裕ねぇ!

「っ!有難うございます!」

「大丈夫だ!なんとかなる!」


 さあここから本番だ
 99:1の差ねーーいいねー!盛り上がってきたよー!!
 ここから領地を奪還して




 目指せ!「人類魔物共存生活!!」だな!


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