転生幼女の怠惰なため息

(◉ɷ◉ )〈ぬこ〉

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第二章

わたしの日常⑦

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朝ごはんも終わり、午前中のお遊びタイムだぁ~っ!!と思っていたのてすが、只今しょんぼり中のエルシーアです。

かぁしゃまは家の仕事で忙しく、ウィルにぃ、バルにぃ、ルーねぇはそれぞれ午前のお勉強タイム。
誰もかまってくれません…。

「エルちゃん、ごめんなさいね」

だいじょーび なの…大丈夫なの…

「あらあら。スネちゃったかしら?
お昼ごはん食べて、お昼寝が終わったら、お母さまと一緒にお外で遊びましょうね」

ん わきゃる したっ!!うん。わかったよっ!!

そうです。中身はアラフォーなのです。ここはわたしが理解を示さなくては。
しかし、最近、気持ちが若干年齢に引っ張られている様な…。

仕事をする、かぁしゃまのお部屋のソファーに座りながら、うさぎさんとくまさんとぬいぐるみでお人形遊びです。

お人形遊びをしながら、かぁしゃまの様子を観察していると、何だかとても大変そう。
かぁしゃまのお部屋を、メイドさんや執事さんが出たり入ったりして、かぁしゃまの指示を受けている。

かぁしゃま、メイドさん、執事さんの会話をまとめると、バルにぃとルーねぇの5歳の誕生日とウィルにぃの7歳の誕生日の準備に追われているみたい。
しかも、ウィルにぃは7歳の誕生日にお披露目の儀式があるらしい。

どうやらこのローザモンド王国では、3歳・5歳・7歳の誕生日を大々的に祝うみたい。
アレかな?日本でいう七五三。
七五三の由来は、平安時代からだけど、医療が発達していなかった時代は、『子どもは全て7歳までは神の子』って言われてもんね。
それと似たような理由なのかな?

しかし、しかしねぇ~ヒマ。
お人形遊び、飽きてきた…。
あっ。そうだっ!!

[精霊さん、精霊さん。聞こえますか?]

今もいろんな色の子がわたしの周りを飛んでいるので、心の中で話かけてみる。いわゆる念話ってやつですね。

《なぁにぃ~》
《エルどうしたの?》
《なになにぃー??》
《エル、ヒマー。あそぼぉ~》

おっ。聴こえたみたい。しかし、精霊さんは自由だな。

[あのね、昨日のウィルにぃの話の中に出できた、魔力って何??知ってる??]

《まりょくぅ~??まりょくぅ??》
《まりょくだってぇ~》
《しってるー、おいしい》
《エルのまりょく、おいしー》

各々が好き勝手な事を言って、わたしの周りをぶんぶん飛ぶ。
しかし、わたしの魔力が美味しいってなんだよ。

確か、わたしのスキルの中に『魔力感知』っていうスキルがあったけど、どうやって感じるんだろう?
よくマンガやラノベとかの設定で、“丹田は、内丹術で気を集めて煉る”とか“丹田で集めた気を全身に血液の様に巡らせる”とかあるけど、その事でいいのかな??
丹田はおへその下3寸のに位置にあるはずだから…
わたしはお腹に両手を添えて、深呼吸をして呼吸を整える。すぅ~っ、はぁ~~っ。
丹田…丹田に気を集めて煉る…。
ん??コレかな??何かお腹の辺りに温かいものを感じる。
次は気を煉るんだから…
わたしはその温かいものをグルグル廻る様に意識する。おっ??いい感じじゃない??
そして、集めた気を血液の様に巡らせるだから…
丹田から心臓へ。そして心臓から血管を通して手足の指先まで血が巡るのをイメージして…
おっ??おおっ!?行けるんじゃない??
そのまま体中に気をグルグル巡らせていると、段々と体が熱くなってきた…


「エルちゃんっ!?!?」

かぁしゃまが悲鳴の様な大声と共に駆け寄ってくる。
ハッ…

かーしゃ…??かぁしゃま…??
「ぅっ…うっ…うわぁぁぁ~~~んっ!!」

かぁしゃまの悲鳴の様な大声に、わたしは驚いて泣き出してしまう。
泣き出したわたしを、かぁしゃまがぎゅうっと抱きしめてくる…。

「エルちゃん…エルちゃん、体は大丈夫??どこか気持ち悪くない??」

かぁしゃまが心配そうに、わたしの顔を覗き込んで聞いてくる。

「「「エルっ!!!!」」」

かぁしゃまの声が聞こえたのか、それともわたしの泣き声が響いたのか、バンッ!!と扉を開けて、ウィルにぃ、バルにぃ、ルーねぇが駆け込んでくる。

「うわぁぁぁ~んっ!!ひっ…ひっ…ひぃくっ…」

「エル…何ともなくてよかった…」

ウィルにぃが、心底ホッとした様に声をかけてきた。

「エル、本当になんもないんだな??」
「エルちゃん、心配したわ…」

バルにぃとルーねぇも心配そうに話しかけてくる。

「エルちゃん、本当にどこも痛くないし、気持ち悪くない??」

ひっく、ひっく… うん だいじょーび…ひっく、ひっく…。うん。大丈夫だよ…

それだけ伝えると、わたしはかぁしゃまの抱きしめられた腕の中で寝てしまった。
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