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第三章
王都出発に向けて⑩
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「どらちゃん おみゃたせ なの」
わたしはアメリアに、ペルルはアンネリースに抱っこされてサロンに戻って参りました。
《えるぅ、おかえりぃ~》
ドラちゃんはサロンの日当たりのいい場所で光合成をしていたみたい。
サロンのソファーに降ろしてもらい、テーブルの上に置かれた、アクセサリーを眺める。
今回造りたいのは、ウィルにぃがお披露目の儀式の時につけるブローチ。
あの白を基調とした、軍服風衣装に合わせてもおかしくないブローチにしないとね。
ただ、せっかくの誕生日プレゼントなのに、今回の儀式の時にしか使ってもらえないのは寂しいなぁ~。
儀式用と日常でも使えるアクセサリーの2種類を造ろうかな?
一つはブローチで、もう一つは日常でも身につけられるペンダントとかはどうだろうか?
うん。この2種類でデザインを考えようっ!!
まずはブローチだね。
ウィルにぃは剣も魔法も両方得意。ここはファンタジーな世界だから、魔法剣をメインにして、月と星、そしてわたしが好きな蝶の羽をモチーフにする。使う石はエメラルドにペリドット。
次にペンダント。
ペンダントは普段使いできる様にシンプルなデザインがいいよね。
ペンダントには翡翠を使うつもりだし、四つ葉のクローバー何てどうかな?
クローバーは、幸運を呼び込むモチーフだし、4枚の葉っぱそれぞれに「誠実」「愛」「希望」「幸運」という意味が込められている。
それに、クローバーはクロス(十字架)と似た形をしていることから、魔除けとしての効果もあるっていうし、ピッタリかも。
よしっ!!造りたいブローチとペンダントのデザインは決まった。後は錬金するだけだねっ!!
[ペルル、錬金術ってどうやるの??]
〔今頃っきゅか…〕
[うっ…、だって…]
だってだってデザインを考えるので、頭がいっぱいだったんだもんっ!!
〔まぁ、いいっきゅ。じゃあ、やり方を説明するっきゅ。
まず、材料となるアクセサリーを両手で握るっきゅ。
次にどんな形にしたいのか、明確にイメージするっきゅ。ここでちゃんと完成図をイメージしないと失敗するっきゅ。
で、少しずつ魔力を流す。後は『錬金術発動』って言えば出来るっきゅ〕
[わかったよ。ペルル。ありがとう]
なるほど…。やっぱりイメージが大事なんだね。
すぅ~っ…、はぁ~~っ。深呼吸して気持ちを落ち着け、かぁしゃまからもらったアクセサリーを両手で握る。
今回造りたいのはブローチとペンダント。目を瞑って、2つのデザインをしっかり頭の中でイメージして…。
少しずつ、少しずつ魔力を流す。
『錬金術発動』
パァァ~ッと手のひらの中のアクセサリーが輝き、徐々に光が消えていく。
〔エル。もう目を開けても大丈夫っきゅ。
出来上がりを確認するっきゅ〕
ペルルに言われて瞑っていた目を開け、手のひらの中のアクセサリーを確認する。
うん。ちゃんとわたしが造りたかったブローチとペンダントになってるっ!!
ブローチは三日月に魔法剣が斜めに寄りかかっている型だ。
魔法剣の柄頭の部分は星型のペリドット、ガード中心には雫型のエメラルドと黄金の蝶の羽。いかにもファンタジーな魔法剣になってる。
ペンダントはシルバーのチェーンにシンプルに翡翠でできた四つ葉のクローバー。
うんうん。いい感じだねっ!!!!
〔エル…。このアクセサリーを造る時に何を願ったっきゅ?〕
[うにゅ??ただ、魑魅魍魎が跋扈する王都に行くから、ウィルにぃの身の安全を第一に願っただけだよ??]
〔エル…、自分が造ったアクセサリーを鑑定してみるっきゅ…〕
[ペルル、どうしたの??ただのアクセサリーだよ?とりあえず鑑定すればいいんだね?]
『鑑定』
─ エルシーアが造ったアクセサリー ─
黄金とエメラルド、ペリドットで出来たブローチ。
シルバーと翡翠で出来たペンダント。
【破壊不可・防汚・防水・各種攻撃耐性・
各種異常耐性・ 結界自動展開・使用者限定】
「あっ…」
〔あっ…。じゃ無いっきゅっ!!!!どう願ったらこうなるっきゅっ!?!?
こんな効果の付与されたアクセサリー何て、そこいらの王族だって持って無いっきゅよっ!?
使用者限定になってるけど、鑑定されたら終わりっきゅっ!!今すぐ隠蔽魔法も付与するっきゅっ!!!!〕
[むぅ~っ…。わかったよぅ…。そんなに怒らないでよぅ…]
〔いいからサッサとするっきゅっ!!!!〕
うぅ…っ。ペルルが怖いよぅ…。
わたしはアメリアに、ペルルはアンネリースに抱っこされてサロンに戻って参りました。
《えるぅ、おかえりぃ~》
ドラちゃんはサロンの日当たりのいい場所で光合成をしていたみたい。
サロンのソファーに降ろしてもらい、テーブルの上に置かれた、アクセサリーを眺める。
今回造りたいのは、ウィルにぃがお披露目の儀式の時につけるブローチ。
あの白を基調とした、軍服風衣装に合わせてもおかしくないブローチにしないとね。
ただ、せっかくの誕生日プレゼントなのに、今回の儀式の時にしか使ってもらえないのは寂しいなぁ~。
儀式用と日常でも使えるアクセサリーの2種類を造ろうかな?
一つはブローチで、もう一つは日常でも身につけられるペンダントとかはどうだろうか?
うん。この2種類でデザインを考えようっ!!
まずはブローチだね。
ウィルにぃは剣も魔法も両方得意。ここはファンタジーな世界だから、魔法剣をメインにして、月と星、そしてわたしが好きな蝶の羽をモチーフにする。使う石はエメラルドにペリドット。
次にペンダント。
ペンダントは普段使いできる様にシンプルなデザインがいいよね。
ペンダントには翡翠を使うつもりだし、四つ葉のクローバー何てどうかな?
クローバーは、幸運を呼び込むモチーフだし、4枚の葉っぱそれぞれに「誠実」「愛」「希望」「幸運」という意味が込められている。
それに、クローバーはクロス(十字架)と似た形をしていることから、魔除けとしての効果もあるっていうし、ピッタリかも。
よしっ!!造りたいブローチとペンダントのデザインは決まった。後は錬金するだけだねっ!!
[ペルル、錬金術ってどうやるの??]
〔今頃っきゅか…〕
[うっ…、だって…]
だってだってデザインを考えるので、頭がいっぱいだったんだもんっ!!
〔まぁ、いいっきゅ。じゃあ、やり方を説明するっきゅ。
まず、材料となるアクセサリーを両手で握るっきゅ。
次にどんな形にしたいのか、明確にイメージするっきゅ。ここでちゃんと完成図をイメージしないと失敗するっきゅ。
で、少しずつ魔力を流す。後は『錬金術発動』って言えば出来るっきゅ〕
[わかったよ。ペルル。ありがとう]
なるほど…。やっぱりイメージが大事なんだね。
すぅ~っ…、はぁ~~っ。深呼吸して気持ちを落ち着け、かぁしゃまからもらったアクセサリーを両手で握る。
今回造りたいのはブローチとペンダント。目を瞑って、2つのデザインをしっかり頭の中でイメージして…。
少しずつ、少しずつ魔力を流す。
『錬金術発動』
パァァ~ッと手のひらの中のアクセサリーが輝き、徐々に光が消えていく。
〔エル。もう目を開けても大丈夫っきゅ。
出来上がりを確認するっきゅ〕
ペルルに言われて瞑っていた目を開け、手のひらの中のアクセサリーを確認する。
うん。ちゃんとわたしが造りたかったブローチとペンダントになってるっ!!
ブローチは三日月に魔法剣が斜めに寄りかかっている型だ。
魔法剣の柄頭の部分は星型のペリドット、ガード中心には雫型のエメラルドと黄金の蝶の羽。いかにもファンタジーな魔法剣になってる。
ペンダントはシルバーのチェーンにシンプルに翡翠でできた四つ葉のクローバー。
うんうん。いい感じだねっ!!!!
〔エル…。このアクセサリーを造る時に何を願ったっきゅ?〕
[うにゅ??ただ、魑魅魍魎が跋扈する王都に行くから、ウィルにぃの身の安全を第一に願っただけだよ??]
〔エル…、自分が造ったアクセサリーを鑑定してみるっきゅ…〕
[ペルル、どうしたの??ただのアクセサリーだよ?とりあえず鑑定すればいいんだね?]
『鑑定』
─ エルシーアが造ったアクセサリー ─
黄金とエメラルド、ペリドットで出来たブローチ。
シルバーと翡翠で出来たペンダント。
【破壊不可・防汚・防水・各種攻撃耐性・
各種異常耐性・ 結界自動展開・使用者限定】
「あっ…」
〔あっ…。じゃ無いっきゅっ!!!!どう願ったらこうなるっきゅっ!?!?
こんな効果の付与されたアクセサリー何て、そこいらの王族だって持って無いっきゅよっ!?
使用者限定になってるけど、鑑定されたら終わりっきゅっ!!今すぐ隠蔽魔法も付与するっきゅっ!!!!〕
[むぅ~っ…。わかったよぅ…。そんなに怒らないでよぅ…]
〔いいからサッサとするっきゅっ!!!!〕
うぅ…っ。ペルルが怖いよぅ…。
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