僕と君とそれから

ユウ

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僕と君とそれから

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『僕と君とでそれから──』




君と初めて出会ったのは、別々の大学で合同発表会があった日だったね。


あの時の君は何もかもが楽しいって笑ってた。

不意に『なぜ笑っていられるんだ』と問う僕に君は何故か怒ったんだ。

「あなたは何を見ているの」

そう頬を膨らまし、僕に『楽しい』を熱く語ってくれた。


それから僕らは色々なことを話して、いつしか心を通わせた。


「君が好きだ」

思わず出てしまったから恥ずかしすぎて心臓が口から出るんじゃないかって思ったぐらいだよ。


君からの返事は予想にもしなかった形で貰った。

『月が綺麗ですね』

あの一言で僕の世界は色づいていったんだ。

それから僕らは何処に行くにも一緒だった。

その中でも君と一緒に行った夜の水族館は綺麗だったな。

珍しく寝坊した君と雨降る中で近場の水族館に入ったんだ。

ペンギンやアシカ、クラゲにヒトデ。

キラキラ光る館内と君の瞳。

──あぁやっと、君の言っていた『楽しい』がなんなのかわかった気がするよ。



あれからまた時が過ぎて、僕の彼女はいつしか奥さんになった。

人生色々だとある人が言った。

確かに、なんて苦笑いをしながら過去を振り返る。


静かな白い部屋で愛しい君が居る。

『また君とこれからもずっとずっと……』




これからも、君のそばに僕は居るから泣くな。
僕と君とでそれからを『楽しもう』。

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