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平和な日々
15、ウロはマイペース(探)
ウロは歩く。
お母さんばっかり食べてずるいと不満を他の人にねだることで晴らす。
本人に言っても言いくるめられ、ウロもたしかに。と納得してしまう。
なので隠密行動である。
のだが、駄目と言われたり、撫で回されてのおやつだったり。
ちがーう。と鼻を鳴らしながら歩く。
アイアとフィーを見つけて、ごはーんと近づく。
だが二人は知らない男女に言い寄られている。
ご飯と鼻を鳴らして近づく。
「ば、こっちくんじゃねぇ」
叫ぶアイアに酷いと訴えるが即座にフィーが動き、抱き上げてくる。
フィーはすかさず離れようとして男たちが目の前を遮る。
「お、なんだっけ。ガンドだっけ?ちょうど良かった。今日から俺のだな」
「駄目です。この子はこの国の国有です」
「あんなゴミクズに育てられる程度だろ。俺達がもっと強く賢く」
あんなのよりご飯。とウロは二人に鼻を鳴らす。
「今それどころじゃないんだ」
アイアが警戒しており、ウロは首を捻る。
お母さんとお父さんの子供なのに何を言っているんだと。
「わう」
威嚇するように吠えたウロに彼らは寄越せと叫ぶ。
「こっちこい。犬」
「ぎゃう」
犬違うと叫ぶ。
「いいから寄越せよ。コピー、ナイフ」
複数のナイフが現れたかと思えばアイアの脚に刃物が刺さる。
「アイア!」
「そいつは命に変えてでも守れ。フィー」
「う、うん」
アイアが構えて、フィーはウロを抱きしめたまま頷く。
「命に、変えなくていいんだよ。大切だから」
仮面を付けた男がアイアの前に立ち、それから球体を落とす。
「あ、あんた、誰だ?」
「きゅう」
ウロがフィーの腕から飛び出そうとしている。
彼は指でウロの鼻を押さえて止める。
「秘密」
その手を口に当てて告げる一言。
「お前、邪魔すんな」
浮かぶナイフが仮面の男に向かう。
「じゃあね」
地面に落ちた球体が割れ、仮面の男が消える。
同時にナイフも消えている。
「あ、あれ?魔法。魔法が使え、ない」
ウロがしてやったりと吠える。
ウロの声に反応するように空中に氷柱が出来上がり、生徒たちを襲う。
えっへんと胸を張る。
だが真横からの蹴りに悲鳴を上げる。
「ウロ!」
フィーがウロを抱き上げて、庇う。
「ウロ?」
戸惑うような声にアイアとフィーはそちらを見る。
「アイア」
片目を見開き、驚くような声を出すアヤ。
「あ。あやさ」
瞳が細められ、そしてその瞳には怒りが浮かぶ。
それも嘘かと思うほどに次の瞬間には消える。
「アイア。怪我。ウロは?」
「う、ウロは蹴られました」
「アイアは刺されたの!」
フィーがあいつと男子生徒を示す。
アヤは彼を一瞥しつつも、止血とアイアに布を当てる。
「しばらく抑えてて」
「は、はい」
「ウロ」
ウロをフィーから受け取る。
「邪魔すんな。ゴミクズ」
背後で騒ぐ彼らを無視していたがアイアとフィーは睨みつける。
アイアが叫ぼうとしてアヤが視界を遮る。
「めっ。アイア」
「っう。だ、だって」
頭を撫でられ、アイアは押し黙る。
アヤはウロを抱きしめる。
呼吸は荒く、意識はない。
小さな身体に人の蹴りはよく効いただろう。
「イロドリ。ウロを、助けて」
弱くて力を持たない自分が誰よりも何よりも情けない。
お母さんばっかり食べてずるいと不満を他の人にねだることで晴らす。
本人に言っても言いくるめられ、ウロもたしかに。と納得してしまう。
なので隠密行動である。
のだが、駄目と言われたり、撫で回されてのおやつだったり。
ちがーう。と鼻を鳴らしながら歩く。
アイアとフィーを見つけて、ごはーんと近づく。
だが二人は知らない男女に言い寄られている。
ご飯と鼻を鳴らして近づく。
「ば、こっちくんじゃねぇ」
叫ぶアイアに酷いと訴えるが即座にフィーが動き、抱き上げてくる。
フィーはすかさず離れようとして男たちが目の前を遮る。
「お、なんだっけ。ガンドだっけ?ちょうど良かった。今日から俺のだな」
「駄目です。この子はこの国の国有です」
「あんなゴミクズに育てられる程度だろ。俺達がもっと強く賢く」
あんなのよりご飯。とウロは二人に鼻を鳴らす。
「今それどころじゃないんだ」
アイアが警戒しており、ウロは首を捻る。
お母さんとお父さんの子供なのに何を言っているんだと。
「わう」
威嚇するように吠えたウロに彼らは寄越せと叫ぶ。
「こっちこい。犬」
「ぎゃう」
犬違うと叫ぶ。
「いいから寄越せよ。コピー、ナイフ」
複数のナイフが現れたかと思えばアイアの脚に刃物が刺さる。
「アイア!」
「そいつは命に変えてでも守れ。フィー」
「う、うん」
アイアが構えて、フィーはウロを抱きしめたまま頷く。
「命に、変えなくていいんだよ。大切だから」
仮面を付けた男がアイアの前に立ち、それから球体を落とす。
「あ、あんた、誰だ?」
「きゅう」
ウロがフィーの腕から飛び出そうとしている。
彼は指でウロの鼻を押さえて止める。
「秘密」
その手を口に当てて告げる一言。
「お前、邪魔すんな」
浮かぶナイフが仮面の男に向かう。
「じゃあね」
地面に落ちた球体が割れ、仮面の男が消える。
同時にナイフも消えている。
「あ、あれ?魔法。魔法が使え、ない」
ウロがしてやったりと吠える。
ウロの声に反応するように空中に氷柱が出来上がり、生徒たちを襲う。
えっへんと胸を張る。
だが真横からの蹴りに悲鳴を上げる。
「ウロ!」
フィーがウロを抱き上げて、庇う。
「ウロ?」
戸惑うような声にアイアとフィーはそちらを見る。
「アイア」
片目を見開き、驚くような声を出すアヤ。
「あ。あやさ」
瞳が細められ、そしてその瞳には怒りが浮かぶ。
それも嘘かと思うほどに次の瞬間には消える。
「アイア。怪我。ウロは?」
「う、ウロは蹴られました」
「アイアは刺されたの!」
フィーがあいつと男子生徒を示す。
アヤは彼を一瞥しつつも、止血とアイアに布を当てる。
「しばらく抑えてて」
「は、はい」
「ウロ」
ウロをフィーから受け取る。
「邪魔すんな。ゴミクズ」
背後で騒ぐ彼らを無視していたがアイアとフィーは睨みつける。
アイアが叫ぼうとしてアヤが視界を遮る。
「めっ。アイア」
「っう。だ、だって」
頭を撫でられ、アイアは押し黙る。
アヤはウロを抱きしめる。
呼吸は荒く、意識はない。
小さな身体に人の蹴りはよく効いただろう。
「イロドリ。ウロを、助けて」
弱くて力を持たない自分が誰よりも何よりも情けない。
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