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6月4日のラブレター
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あなたと私の名前はいつだって簡単に呼び合うことができるけど、今はあえて呼ばない。
名前を呼ばなくても私たちはそれぞれが誰かきっとわかるはずだから。
道ですれ違えばいいとか、偶然目の前にいればいいとか、突然私を渇望して傷つけてくれればいいとか
そんな非現実的な夢想の中でもあなたは今日も仕事をしていて、私のおとぎ話の中にあなたが生きているだけだってみんなに笑われてもいいの。
だってあなたの心臓は現実に今動いていて、今日も地球のどこかの空気を吸っているのだから。その事実を捻じ曲げることは不可能なのに、私の空想の世界であなたは踊っていて、現実は悪魔みたいに狡猾な人だとしても全然かまわない。
それはね、私の無限の愛の前で悪魔が恐れないはずがないから。
だってあなたの心臓は走れば早くなって、眠ればリズムよく動くでしょう?空気を吸えば新しい気持ちになって、空気を吐けば前を向けるでしょう?
私とあなたがこの時代に共に生きていて、同じように心臓を動かして空気を吸っている。それだけで幸福なの。
夢想の中であなたが光り輝いて、現実であなたが暗闇を歩いていたら私はラッキーだって思う。
そんな大きなチャンスはないから。
私の巨大すぎる愛の前であなたは抗えるはずがないから。悪者になんてなれるはずがないから。
大事なのはこの時代に同じ時間に互いに心臓が動いていて空気を吸っているかってことだけ。それだけなの。
恋でも愛でもなんでもいいって今は自分に言い聞かせている。
独占するなんて馬鹿げているしそんな発想なんて最初からない。そう、今は。
もしこの先、独占したい気持ちが私に沸き起こってもあなたがそれを拒むなら、いくらだって素知らぬ顔ができる。
これは未来永劫。
どうしてかはわからないの。あなたの目を見たときに骨髄が震えた。目を離すなって命令された気分だった。
笑わないあなたが好き。平気な顔で笑っているあなたが好き。
孤独なあなたが好き。人を寄せ付けないあなたが好き。
人生の成功者のようでいて、孤独の淵で愛を切望するその姿がものすごく色っぽいって思う。
もしチャンスがあればあなたに伝えたい気持ちがあるの。それは、「好き」って言葉じゃないの。
「私が一生あなたの敵から全力であなたを守ってあげる」。
中学生の時に恋をした男の子にそっくりなことをいつも思っていた。
そう思うとね、あの子すらあなたにつなげるための端役だったって思っちゃうの。
同じ時代に別の場所にいたあなはたはどんな子だったのかしら。
それとも、突然宇宙から降ってきたからあなたに中学時代なんて子供の時代はなかったのかしら。
どちらでもかまわない。この際あなたが宇宙人だってかまわない。悪の組織の一員だってかまわないわ。
だって私の愛の前で抗える人なんていないから。
もし望むなら、私はあなたを地球人に変えることだってできる。もし望むなら、悪の組織を私が殺してあげる。
私の腕の中でずっとずっと甘えていればいいの。自由になりたければ飛行機に乗って地球の裏側に行けばいいの。
あなたが望むことは私の幸せだからかまわない。
だからお願い。この先も、どの瞬間も「君のことを幸せにするにはどうしたらいい?」なんて考えないで。
そんなこと言われたら私の巨大な愛は一瞬にして枯渇してしまうから。
もしも、もしも、私のことを幸せにしたいとかそんなふうに思ってくれることが万が一あるとしたら、ひとつだけしてほしいことがある。それは私の胸で泣いてほしい。すべてをさらして涙が枯れてしまうまで一晩中でも一週間でもいいから私の胸で泣いてほしい。
あなたが強いのは世間の中だけでいいの。私の前では男の子でいてほしいの。ママに甘えるような、そんな男の子でいてほしいの。
最後に私の正体を教えてあげる。そして、あなたの正体も。
私の正体は女。すべてを包み込む、神があなたに与えられたつがい。
あなたの正体は男。かっこつけることを義務付けられた、神が私に与えた生きる希望。
名前を呼ばなくても私たちはそれぞれが誰かきっとわかるはずだから。
道ですれ違えばいいとか、偶然目の前にいればいいとか、突然私を渇望して傷つけてくれればいいとか
そんな非現実的な夢想の中でもあなたは今日も仕事をしていて、私のおとぎ話の中にあなたが生きているだけだってみんなに笑われてもいいの。
だってあなたの心臓は現実に今動いていて、今日も地球のどこかの空気を吸っているのだから。その事実を捻じ曲げることは不可能なのに、私の空想の世界であなたは踊っていて、現実は悪魔みたいに狡猾な人だとしても全然かまわない。
それはね、私の無限の愛の前で悪魔が恐れないはずがないから。
だってあなたの心臓は走れば早くなって、眠ればリズムよく動くでしょう?空気を吸えば新しい気持ちになって、空気を吐けば前を向けるでしょう?
私とあなたがこの時代に共に生きていて、同じように心臓を動かして空気を吸っている。それだけで幸福なの。
夢想の中であなたが光り輝いて、現実であなたが暗闇を歩いていたら私はラッキーだって思う。
そんな大きなチャンスはないから。
私の巨大すぎる愛の前であなたは抗えるはずがないから。悪者になんてなれるはずがないから。
大事なのはこの時代に同じ時間に互いに心臓が動いていて空気を吸っているかってことだけ。それだけなの。
恋でも愛でもなんでもいいって今は自分に言い聞かせている。
独占するなんて馬鹿げているしそんな発想なんて最初からない。そう、今は。
もしこの先、独占したい気持ちが私に沸き起こってもあなたがそれを拒むなら、いくらだって素知らぬ顔ができる。
これは未来永劫。
どうしてかはわからないの。あなたの目を見たときに骨髄が震えた。目を離すなって命令された気分だった。
笑わないあなたが好き。平気な顔で笑っているあなたが好き。
孤独なあなたが好き。人を寄せ付けないあなたが好き。
人生の成功者のようでいて、孤独の淵で愛を切望するその姿がものすごく色っぽいって思う。
もしチャンスがあればあなたに伝えたい気持ちがあるの。それは、「好き」って言葉じゃないの。
「私が一生あなたの敵から全力であなたを守ってあげる」。
中学生の時に恋をした男の子にそっくりなことをいつも思っていた。
そう思うとね、あの子すらあなたにつなげるための端役だったって思っちゃうの。
同じ時代に別の場所にいたあなはたはどんな子だったのかしら。
それとも、突然宇宙から降ってきたからあなたに中学時代なんて子供の時代はなかったのかしら。
どちらでもかまわない。この際あなたが宇宙人だってかまわない。悪の組織の一員だってかまわないわ。
だって私の愛の前で抗える人なんていないから。
もし望むなら、私はあなたを地球人に変えることだってできる。もし望むなら、悪の組織を私が殺してあげる。
私の腕の中でずっとずっと甘えていればいいの。自由になりたければ飛行機に乗って地球の裏側に行けばいいの。
あなたが望むことは私の幸せだからかまわない。
だからお願い。この先も、どの瞬間も「君のことを幸せにするにはどうしたらいい?」なんて考えないで。
そんなこと言われたら私の巨大な愛は一瞬にして枯渇してしまうから。
もしも、もしも、私のことを幸せにしたいとかそんなふうに思ってくれることが万が一あるとしたら、ひとつだけしてほしいことがある。それは私の胸で泣いてほしい。すべてをさらして涙が枯れてしまうまで一晩中でも一週間でもいいから私の胸で泣いてほしい。
あなたが強いのは世間の中だけでいいの。私の前では男の子でいてほしいの。ママに甘えるような、そんな男の子でいてほしいの。
最後に私の正体を教えてあげる。そして、あなたの正体も。
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