空のおとしもの

stardom64

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 第三・五章 天界通信 

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「はい、こちら天界上層部。」

「え?行方不明ですか?」

「天界学校の…。」

「はい、はい…。」



☆☆☆



「あらっ。」

丸い部屋で窓から長い筒を出し、見つめる人影。

レンズの中にはぼやけた古い神殿。

徐々にピントを合わせていく。

映っているのはなにやら話し込んでいる三人の人影。



「ミカエルー。天界で…。」

バコンと扉を開き、入ってくる紫色の髪の天使。

「しっー。もういいとこだったのに―ガブリエル。」

「それより、さ。」

と、手に持った羊皮紙をみせるガブリエル。

「それなら、ほら。」



「えっ、人間じゃん…。まだいたんだ。」

露骨にいやそうな顔をし、どこからか、ラッパを取り出すガブリエル。

「もう、ラッパならさないでよ。」

「やっと、ここまで来たんだから。」

「冗談だ。で、なんで、天使が人間といるんだ?」

「さぁ?運命の出会いってやつじゃないかしら?」

「んっなわけあるか。」

そういって長い筒を受け取るガブリエル。

「はぁっ。」

とため息一つ。

「どうりで天界を探してもいないわけだ…。」



「それで、こいつらを連れ戻してくればいいんだろ。」

部屋いっぱいに大きく羽を広げるガブリエル。

窓に足をかけ、飛び立とうとする。

「待って、ガブリエル。もう少しだけ、見てましょ。」

「えっ。でも連れ戻した方が早くないか。」

「なんだか、とっても面白そうだから。それに、自力で帰ってこなければ、意味がないじゃない?私たちもそうだったでしょ?」



「ま、ミカエルがそういうんならいいけどさ。」





「ほらさっそく、とっても面白いことになりそうだわ。」

「なになに…。」















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