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第三章 恐怖の幽霊船
ビーチ
しおりを挟む「うぁ、ひろーい。」
バスを降りた先には人がいっぱい。
ジリジリ、照りつける太陽に真っ白な砂浜。
鮮やかなパラソルと椰子の木が風に揺れる。
その先にはかき氷の屋台にアイスクリーム屋さん。
色とりどりの屋台が並ぶ。
興味津々の女の子。
アイスクリームのランプを見て不思議な顔。
かき氷の屋台を見て不思議な顔。
「あれなにー?」
一個、買ってあげると。
一気に口の中へ。
キーン
頭が痛いのかコンコン。
カフェで使えそうとでも言うようにキラキラした目で見てくる。
「ホテルに着いたらまた、買ってあげるね。」
「うん。」
「そだ。」
「これもどう?」
私は隣の屋台で売っていたかき氷をアルちゃんに買ってあげる。
「これはね。こうやって食べるの。」
▽▲▽▲
がーっ
開く自動ドア。
赤いカーペット。
ホテルマンに荷物を渡すとカウンターへと向かいキーを受け取り、エレベータールームから最上階へ。
予約したのは砂浜の見えるスイートルーム。
しかもプライベートビーチつき。
何故か電話で訊いて開いてるよと言われたその部屋はとても豪華らしい。
チーン。
エレベータの音。
最上階に位置するその部屋まさかのエレベータ直通。
ウエイトレスさんたちが荷物を運び込む。
ふかふかのソファに”だいぶ”する女の子。
気に入ってくれたのかな。
ウェイトレスさんに荷物を適当なところにおいてもらうと私たちはビーチへと急いだ。
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