俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

佐倉海斗

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第二話 交際開始

02-5.

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「現実でもそうだと思いますぞ。俺にも幼馴染が他校にいますが、そういう目線で見たことは一度もありませんからな!」

 武は堂々と言い切った。
 その言葉に浩二はなにを思っていたのだろうか。

「珍しいだろうな」

 浩二は武に同調する。

 その言葉を聞き、葵は首を傾げた。

「お前らだって幼馴染が律だったら、そうなるだろ」

 葵は断言できた。

 葵にとって律は昔から特別な存在だ。そんな存在が常に傍にいれば、意識してしまうのもしかたがないことだった。

「ありえない」

 浩二は否定した。

「陽キャが幼馴染は耐えられない」

 浩二は拒否をする。

 そもそも一緒にいられないというかのようだった。

「そうか? 律はかわいいところもあるし、大人しいし。陽キャなのは認めるけど、あれは周りに陽キャが集まるから、合わせているだけだろ」

「のろけか」

「のろけてねーし。事実を伝えただけだからな」

 葵は苦笑した。

 なにを言ってものろけに聞こえてしまうだろう。

 ……のろけたつもりはねーけど。

 交際を開始したばかりなのだ。

 なにを言っても律の良いところばかりを口にしてしまう。

「律様が幼馴染とか耐えられませんな」

「武もかよ」

「俺には恐れ多くて無理ですぞ! だって、律様、あの冷たい目線だけで人を殺せそうなくらいですぞ! 葵に近づく人間の一人や二人、こっそりと締めている気がしますし!」

 武は勢いよく語る。

 語られるのは律への偏見だ。

 ……偏見の塊だな。こいつは。

 武は律が怖くてしかたがないのだろう。ひんぱんに睨みつけられているからなのか、過去になにかあったのか、わからない。しかし、律に対して強い恐怖心を抱いているのは事実だ。
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