38 / 120
第三話 体育祭
01-3.
しおりを挟む
「僕以外を庇わないで」
律は独占欲の塊だ。
それを隠そうともしない。
「律が怒ってる」
「葉山、なにしてるんだよ。早く謝れって」
「今後の活躍に支障がでたらどうするんだよ」
クラスメイトの声を聞き、葵はどうしたらいいのか、わからなくなる。
このクラスは良くも悪くも律が中心だ。敏郎はそのことに気づいていない。
「ごめん」
葵は素直に謝った。
それに対し、クラスメイトたちは安堵の声をあげる。
この後、障害物競走にも律は出なければいけない。出場するのは律だけではなく、浩二もだが、浩二の時の応援はあまりされないだろう。浩二の時に必死に応援しているのは敏郎だけかもしれない。
敏郎は熱い男だ。野球部の部長を務めていることもあり、運動に関しては特に熱い。
応援するのが当然だと思っているのだろう。
それをサボっていた葵が怒られてもしかたがなかった。それなのに、敏郎は葵を応援する側に引き込むことにより、仲間に入れたのだ。
「律の応援はこっそりしてたつもりだったんだ。でも、ほら、声がでかくないだろ」
「なんだ! 応援していたのか! それは悪かったな!」
「いや、声が小さい俺も悪かったよ」
敏郎に対し、葵は謝罪をする。
それも律は気に入らないようだった。
「葵は謝る必要はないの」
「でも」
「でも、じゃない」
律は葵を抱きしめる。
それに対し、歓声が上がる。
他の種目が始まっているのだが、応援そっちのけで冷やかし合戦が始まっていた。
「応援ありがとう」
「どういたしまして」
「僕以外は応援しないでね」
律はどこまでも独占欲の塊だった。
その言葉を聞き、敏郎はなにか言いたげな顔をしていたが、よけいなことを言う前に友人に口を塞がれていた。
それに抵抗をする敏郎の姿は律の目には映っていない。
律は独占欲の塊だ。
それを隠そうともしない。
「律が怒ってる」
「葉山、なにしてるんだよ。早く謝れって」
「今後の活躍に支障がでたらどうするんだよ」
クラスメイトの声を聞き、葵はどうしたらいいのか、わからなくなる。
このクラスは良くも悪くも律が中心だ。敏郎はそのことに気づいていない。
「ごめん」
葵は素直に謝った。
それに対し、クラスメイトたちは安堵の声をあげる。
この後、障害物競走にも律は出なければいけない。出場するのは律だけではなく、浩二もだが、浩二の時の応援はあまりされないだろう。浩二の時に必死に応援しているのは敏郎だけかもしれない。
敏郎は熱い男だ。野球部の部長を務めていることもあり、運動に関しては特に熱い。
応援するのが当然だと思っているのだろう。
それをサボっていた葵が怒られてもしかたがなかった。それなのに、敏郎は葵を応援する側に引き込むことにより、仲間に入れたのだ。
「律の応援はこっそりしてたつもりだったんだ。でも、ほら、声がでかくないだろ」
「なんだ! 応援していたのか! それは悪かったな!」
「いや、声が小さい俺も悪かったよ」
敏郎に対し、葵は謝罪をする。
それも律は気に入らないようだった。
「葵は謝る必要はないの」
「でも」
「でも、じゃない」
律は葵を抱きしめる。
それに対し、歓声が上がる。
他の種目が始まっているのだが、応援そっちのけで冷やかし合戦が始まっていた。
「応援ありがとう」
「どういたしまして」
「僕以外は応援しないでね」
律はどこまでも独占欲の塊だった。
その言葉を聞き、敏郎はなにか言いたげな顔をしていたが、よけいなことを言う前に友人に口を塞がれていた。
それに抵抗をする敏郎の姿は律の目には映っていない。
60
あなたにおすすめの小説
なぜかピアス男子に溺愛される話
光野凜
BL
夏希はある夜、ピアスバチバチのダウナー系、零と出会うが、翌日クラスに転校してきたのはピアスを外した優しい彼――なんと同一人物だった!
「夏希、俺のこと好きになってよ――」
突然のキスと真剣な告白に、夏希の胸は熱く乱れる。けれど、素直になれない自分に戸惑い、零のギャップに振り回される日々。
ピュア×ギャップにきゅんが止まらない、ドキドキ青春BL!
隣に住む先輩の愛が重いです。
陽七 葵
BL
主人公である桐原 智(きりはら さとし)十八歳は、平凡でありながらも大学生活を謳歌しようと意気込んでいた。
しかし、入学して間もなく、智が住んでいるアパートの部屋が雨漏りで水浸しに……。修繕工事に約一ヶ月。その間は、部屋を使えないときた。
途方に暮れていた智に声をかけてきたのは、隣に住む大学の先輩。三笠 琥太郎(みかさ こたろう)二十歳だ。容姿端麗な琥太郎は、大学ではアイドル的存在。特技は料理。それはもう抜群に美味い。しかし、そんな琥太郎には欠点が!
まさかの片付け苦手男子だった。誘われた部屋の中はゴミ屋敷。部屋を提供する代わりに片付けを頼まれる。智は嫌々ながらも、貧乏大学生には他に選択肢はない。致し方なく了承することになった。
しかし、琥太郎の真の目的は“片付け”ではなかった。
そんなことも知らない智は、琥太郎の言動や行動に翻弄される日々を過ごすことに——。
隣人から始まる恋物語。どうぞ宜しくお願いします!!
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
オレにだけ「ステイタス画面」っていうのが見える。
黒茶
BL
人気者だけど実は人間嫌いの嘘つき先輩×素直すぎる後輩の
(本人たちは気づいていないが実は乙女ゲームの世界である)
異世界ファンタジーラブコメ。
魔法騎士学院の2年生のクラウスの長所であり短所であるところは、
「なんでも思ったことを口に出してしまうところ。」
そして彼の秘密は、この学院内の特定の人物の個人情報が『ステータス画面』というもので見えてしまうこと。
魔法が存在するこの世界でもそんな魔法は聞いたことがないのでなんとなく秘密にしていた。
ある日、ステータス画面がみえている人物の一人、5年生のヴァルダー先輩をみかける。
彼はいつも人に囲まれていて人気者だが、
そのステータス画面には、『人間嫌い』『息を吐くようにウソをつく』
と書かれていたので、うっかり
「この先輩、人間嫌いとは思えないな」
と口に出してしまったら、それを先輩に気付かれてしまい・・・!?
この作品はこの1作品だけでも読むことができますが、
同じくアルファポリスさんで公開させていただいております、
「乙女ゲームの難関攻略対象をたぶらかしてみた結果。」
「俺が王太子殿下の専属護衛騎士になるまでの話。」
とあわせて「乙女ゲー3部作」となっております。(だせぇ名前だ・・・笑)
キャラクターや舞台がクロスオーバーなどしておりますので、
そちらの作品と合わせて読んでいただけたら10倍くらい美味しい設定となっております。
全年齢対象です。
BLに慣れてない方でも読みやすいかと・・・
ぜひよろしくお願いします!
不器用に惹かれる
タッター
BL
月影暖季は人見知りだ。そのせいで高校に入って二年続けて友達作りに失敗した。
といってもまだ二年生になって一ヶ月しか経っていないが、悲観が止まらない。
それは一年まともに誰とも喋らなかったせいで人見知りが悪化したから。また、一年の時に起こったある出来事がダメ押しとなって見事にこじらせたから。
怖い。それでも友達が欲しい……。
どうするどうすると焦っていれば、なぜか苦手な男が声をかけてくるようになった。
文武両道にいつも微笑みを浮かべていて、物腰も声色も優しい見た目も爽やかイケメンな王子様みたいな男、夜宮。クラスは別だ。
一年生の頃、同じクラスだった時にはほとんど喋らず、あの日以降は一言も喋ったことがなかったのにどうして急に二年になってお昼を誘ってくるようになったのか。
それだけじゃない。月影君月影君と月影攻撃が止まない。
にこにことした笑顔になんとか愛想笑いを返し続けるも、どこか夜宮の様子がおかしいことに気づいていく。
そうして夜宮を知れば知るほどーー
【完結】君とカラフル〜推しとクラスメイトになったと思ったらスキンシップ過多でドキドキします〜
星寝むぎ
BL
お気に入りやハートなど、本当にありがとうございます! ひとつひとつが心から嬉しいです( ; ; )
✩友人たちからドライと言われる攻め(でも受けにはべったり) × 顔がコンプレックスで前髪で隠す受け✩
スカウトをきっかけに、KEYという芸名でモデルをしている高校生の望月希色。華やかな仕事だが実は顔がコンプレックス。学校では前髪で顔を隠し、仕事のこともバレることなく過ごしている。
そんな希色の癒しはコーヒーショップに行くこと。そこで働く男性店員に憧れを抱き、密かに推している。
高二になった春。新しい教室に行くと、隣の席になんと推し店員がやってきた。客だとは明かせないまま彼と友達になり――
本気になった幼なじみがメロすぎます!
文月あお
BL
同じマンションに住む年下の幼なじみ・玲央は、イケメンで、生意気だけど根はいいやつだし、とてもモテる。
俺は失恋するたびに「玲央みたいな男に生まれたかったなぁ」なんて思う。
いいなぁ玲央は。きっと俺より経験豊富なんだろうな――と、つい出来心で聞いてしまったんだ。
「やっぱ唇ってさ、やわらけーの?」
その軽率な質問が、俺と玲央の幼なじみライフを、まるっと変えてしまった。
「忘れないでよ、今日のこと」
「唯くんは俺の隣しかだめだから」
「なんで邪魔してたか、わかんねーの?」
俺と玲央は幼なじみで。男同士で。生まれたときからずっと一緒で。
俺の恋の相手は女の子のはずだし、玲央の恋の相手は、もっと素敵な人であるはずなのに。
「素数でも数えてなきゃ、俺はふつーにこうなんだよ、唯くんといたら」
そんな必死な顔で迫ってくんなよ……メロすぎんだろーが……!
【攻め】倉田玲央(高一)×【受け】五十嵐唯(高三)
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる