俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

佐倉海斗

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第三話 体育祭

01-3.

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「僕以外を庇わないで」

 律は独占欲の塊だ。
 それを隠そうともしない。

「律が怒ってる」

「葉山、なにしてるんだよ。早く謝れって」

「今後の活躍に支障がでたらどうするんだよ」

 クラスメイトの声を聞き、葵はどうしたらいいのか、わからなくなる。

 このクラスは良くも悪くも律が中心だ。敏郎はそのことに気づいていない。

「ごめん」

 葵は素直に謝った。

 それに対し、クラスメイトたちは安堵の声をあげる。

 この後、障害物競走にも律は出なければいけない。出場するのは律だけではなく、浩二もだが、浩二の時の応援はあまりされないだろう。浩二の時に必死に応援しているのは敏郎だけかもしれない。

 敏郎は熱い男だ。野球部の部長を務めていることもあり、運動に関しては特に熱い。

 応援するのが当然だと思っているのだろう。

 それをサボっていた葵が怒られてもしかたがなかった。それなのに、敏郎は葵を応援する側に引き込むことにより、仲間に入れたのだ。

「律の応援はこっそりしてたつもりだったんだ。でも、ほら、声がでかくないだろ」

「なんだ! 応援していたのか! それは悪かったな!」

「いや、声が小さい俺も悪かったよ」

 敏郎に対し、葵は謝罪をする。

 それも律は気に入らないようだった。

「葵は謝る必要はないの」

「でも」

「でも、じゃない」

 律は葵を抱きしめる。

 それに対し、歓声が上がる。

 他の種目が始まっているのだが、応援そっちのけで冷やかし合戦が始まっていた。

「応援ありがとう」

「どういたしまして」

「僕以外は応援しないでね」

 律はどこまでも独占欲の塊だった。

 その言葉を聞き、敏郎はなにか言いたげな顔をしていたが、よけいなことを言う前に友人に口を塞がれていた。

 それに抵抗をする敏郎の姿は律の目には映っていない。
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