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02-19.
……昔の話か。
あまりいい思い出はない。
アクロイド侯爵家の人間らしく、性格が悪かった。それを今のように取り繕いもせず、堂々としていた頃の話をしていたのだろう。
「不真面目だったのに、ずいぶんと真面目になったとか。そういう話ですか?」
「それもしていたよ。でも、一番は昔はかわいかったのにーって話だよ」
「はい? ……マシュー・ローランドは生意気だったと言いそうですが」
レイドはかろうじて思い出せた幼馴染の一人、マシュー・ローランドを例にあげる。
マシューは代々騎士団長を務めているローランド侯爵家の嫡男であり、喧嘩早く、言葉遣いが乱暴だ。幼い頃は綺麗な言葉を使っていなかったレイドにとって、一番話しやすい相手であり、一番、喧嘩をした相手でもある。
その為、印象に残っていた。
「マシューのことは覚えているんだ?」
「一番、殴り合いをしましたので」
「それ、本当の話だったんだね。意外だね。一方的にやられそうなほどに真面目なのに」
セドリックは意外そうな顔をした。
マシューの話を半分冗談のようにとらえていたのだろう。
「子どもの頃の話ですから」
レイドは苦笑しながら言った。今では圧倒的な差をつけられて負けるだろう。
……マシューも攻略対象だったはず。
距離をとるようになったのは学院の入学がきっかけだった。
幼い頃から転生したことに気づいていたものの、BLゲームの世界だと気づいたのは学院の入学式を終えた時だった。同級生にセドリックの姿を見つけ、すぐに理解をした。
……押しかけてこないよな?
嫌な予感がした。
良くも悪くも真っすぐな性格をしているマシューのことを考えていると気づいたのだろう。セドリックは、つまらなそうな顔をしていた。
「マシューに近づいちゃだめだよ」
「近づきませんよ。殴られたくないですから」
「殴らないと思うよ? でも、レイドは僕の恋人だから、近づいちゃだめなの」
セドリックの言葉を聞き、レイドは不思議そうな顔をした。
「マシューはセドリック様のことが好きなのではないですか?」
レイドは隠すことなく問いかける。
それに対し、セドリックはなにを言っているんだと言いたげな顔をした。
あまりいい思い出はない。
アクロイド侯爵家の人間らしく、性格が悪かった。それを今のように取り繕いもせず、堂々としていた頃の話をしていたのだろう。
「不真面目だったのに、ずいぶんと真面目になったとか。そういう話ですか?」
「それもしていたよ。でも、一番は昔はかわいかったのにーって話だよ」
「はい? ……マシュー・ローランドは生意気だったと言いそうですが」
レイドはかろうじて思い出せた幼馴染の一人、マシュー・ローランドを例にあげる。
マシューは代々騎士団長を務めているローランド侯爵家の嫡男であり、喧嘩早く、言葉遣いが乱暴だ。幼い頃は綺麗な言葉を使っていなかったレイドにとって、一番話しやすい相手であり、一番、喧嘩をした相手でもある。
その為、印象に残っていた。
「マシューのことは覚えているんだ?」
「一番、殴り合いをしましたので」
「それ、本当の話だったんだね。意外だね。一方的にやられそうなほどに真面目なのに」
セドリックは意外そうな顔をした。
マシューの話を半分冗談のようにとらえていたのだろう。
「子どもの頃の話ですから」
レイドは苦笑しながら言った。今では圧倒的な差をつけられて負けるだろう。
……マシューも攻略対象だったはず。
距離をとるようになったのは学院の入学がきっかけだった。
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……押しかけてこないよな?
嫌な予感がした。
良くも悪くも真っすぐな性格をしているマシューのことを考えていると気づいたのだろう。セドリックは、つまらなそうな顔をしていた。
「マシューに近づいちゃだめだよ」
「近づきませんよ。殴られたくないですから」
「殴らないと思うよ? でも、レイドは僕の恋人だから、近づいちゃだめなの」
セドリックの言葉を聞き、レイドは不思議そうな顔をした。
「マシューはセドリック様のことが好きなのではないですか?」
レイドは隠すことなく問いかける。
それに対し、セドリックはなにを言っているんだと言いたげな顔をした。
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