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第1話 悪役令息は、弟の失敗の責任を取らされる

02-14.

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 咳が止まらなくなる。吐き気が堪えられないのだろう。
 下を向こうとするレオナルドの頭を強引に引っ張り、閉じられていない口の中に再び陰茎を入れ込む。

「んぐっ」

 苦しそうな声はジェイドを興奮させるだけだった。
 一気に喉元まで入れられる。それから頭を強引に前後に動かす。

「飲み込め」

 喉の奥で射精された。

 窒息するのではないかと思うほどの苦しさからだろうか。反射的に出された精液を飲み込んでしまうが、その多く
は口元から零れ落ちた。

 ジェイドはレオナルドの頭をゆっくりと後ろに動かし、解放する。

「げほっ、げほっげほっ……!」

 今度こそ、我慢の限界だったのだろう。
 レオナルドは盛大に咽こみ、苦しそうに息をする。

「半分しか飲めなかったな」

 それに対して、ジェイドはまだ立とうとする自身の陰茎を下着の中に仕舞う。

「口でするのは初めてだったんだろ?」

 苦しそうに咳をしているレオナルドの背中を摩る。

「少しずつ慣れていこうな?」

「二度と、する、もんかっ」

 吐き気を押さえながら、レオナルドは言い返す。
 まるで労わっているかのように背中を摩るジェイドの腕を掴み、触るなと言わんばかりの勢いで払い除ける。

「屑っ、野郎っ、がっ」

 近くにあったひざ掛けを掴み、顔を拭う。
 呼吸を整えながらレオナルドはジェイドを睨みつける。

「昨日とはずいぶんと態度が違うな」

 そう言いつつも、ジェイドは楽しそうだった。

「屑に気を使ってやるほど、俺は、人が良くないんでな」

「息を切らせながらよく言うよ」

「うるせぇ」

 机の上に置いたままだった紅茶を飲み干す。
 目の前で吐き出すわけにはいかない。それならば、口の中に残っている精液の独特な味を流し込むしかなかった。

 ……苦い。不味い。

 精液が口の中に残っていたのだろう。
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