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【外伝4】 破滅を回避できない悪役令息は初恋に溺れる
05-7.
「もう。僕がレオ君を口説いているのがそんなにおかしいの?」
クリスは何度も言われてきた言葉を聞いたかのような振る舞いをする。
それに対し、デュークは露骨に眉を顰めた。ヒューバートも表情には変化はないが、クリスの発言が普通ではないことに気づいているだろう。
「僕はレオ君のことが大好きなんだよ」
親しい友人に初恋の相手を打ち明けるような蕩けた顔をしながら、クリスはレオナルドに触れようと手を伸ばしたが、すぐに振り払われてしまう。
「つれないなぁ。レオ君。あ、まだ、手を繋ぐのには早いかな? ごめんね。僕、すぐにエッチなことをする関係ばかりに慣れていたから、レオ君が初心な人だってことに気づけなかったよ!」
聞かれてもいないことを恥ずかしげもなく話し始めるクリスに対し、レオナルドは少しずつ距離をとる。
「おい。レオナルド。押すなよ。倒れるだろ」
「うるさい。俺の頭から腕を退ければいいだけだろ」
「この姿勢、気に入ってんだよ」
デュークは危機感を抱いていないのだろうか。
明らかに嫌悪感を丸出しにしているレオナルドをからかうように笑っていた。
「知るか」
それに対し、レオナルドは迷惑そうに言い返す。
「目的は?」
ヒューバートの考え事が終わったのだろう。
状況を見ている限り、レオナルドが意地悪をしているのではなく、クリスが暴走をしている。
それはクリスを擁護する教授からの報告とは真逆の状況だった。
それを理解したからこそ、ヒューバートは迷わない。
レオナルドを庇うように間に割って入り、クリスを見下ろした。
「教授を買収したのはレオナルドに接触するためだろう。なぜ、三日しか会っていないはずのレオナルドに対して醜い執着心を抱く?」
ヒューバートは淡々と告げる。
「その執着は異常だ。レオナルドの意思を無視し、己の一方的な主張を押し付けようと迫るのは異常行動としか言いようがない」
「なぁに。それ。僕、難しいことはわかんなぁい」
「その話し方だけで解決するとは思うべきではない」
ヒューバートの言葉を聞き、クリスは退屈そうに杖先を自身の唇に当てる。
子どもがするような仕草だ。立ちながら見下ろしているヒューバートから見れば、上目遣いで可愛らしく見えることだろう。
クリスは何度も言われてきた言葉を聞いたかのような振る舞いをする。
それに対し、デュークは露骨に眉を顰めた。ヒューバートも表情には変化はないが、クリスの発言が普通ではないことに気づいているだろう。
「僕はレオ君のことが大好きなんだよ」
親しい友人に初恋の相手を打ち明けるような蕩けた顔をしながら、クリスはレオナルドに触れようと手を伸ばしたが、すぐに振り払われてしまう。
「つれないなぁ。レオ君。あ、まだ、手を繋ぐのには早いかな? ごめんね。僕、すぐにエッチなことをする関係ばかりに慣れていたから、レオ君が初心な人だってことに気づけなかったよ!」
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「おい。レオナルド。押すなよ。倒れるだろ」
「うるさい。俺の頭から腕を退ければいいだけだろ」
「この姿勢、気に入ってんだよ」
デュークは危機感を抱いていないのだろうか。
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「知るか」
それに対し、レオナルドは迷惑そうに言い返す。
「目的は?」
ヒューバートの考え事が終わったのだろう。
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「その執着は異常だ。レオナルドの意思を無視し、己の一方的な主張を押し付けようと迫るのは異常行動としか言いようがない」
「なぁに。それ。僕、難しいことはわかんなぁい」
「その話し方だけで解決するとは思うべきではない」
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